『アベンジャーズ / エンドゲーム』の公開から早2ヶ月、最強の敵サノスに破れたヒーロー達は失った仲間を取り戻すために、時間を超える旅に出ました。そしてヒーロー達は大きな犠牲のもとサノスを打ち負かし、それぞれの道を歩んで行きます。
現状でのアベンジャーズメンバーは
・トニー・スターク(アイアンマン) – 死亡
・スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) – 引退
・ソー – 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」メンバーと旅立った
・ブルース・バナー(ハルク) – たぶん本部にいる
・ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) – 死亡
・クリント・バートン(ホークアイ) – たぶん引退
・ジェームズ・ローズ(ウォーマシン) – たぶん本部にいる
・サム・ウィルソン(ファルコン) – たぶん本部にいる
・バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー) – たぶん本部にいる
・ヴィジョン – 死亡
・ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ) – たぶん本部にいる
現状アベンジャーズは半分ほどのメンバーになっており、ピーターはトニーにアベンジャーズとして認められているため今では貴重なアベンジャーズのメンバーという立ち位置になります。(ちなみにドクター・ストレンジやアントマンは招集されただけなので正確にはアベンジャーズメンバーではありません)
ピーター達は学校の課外授業でヨーロッパへ。そこで現れる謎のヴィラン・エレメンタルズ、そしてニック・フューリーとマリア・ヒルと共に登場した謎の男ミステリオことクエンティン・ベック…
はたして敵は本当にエレメンタルズだけなのでしょうか?謎に包まれまくっている男ミステリオの真の正体とは一体?そして『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』はどのようにフェーズ4へと繋がっていくのでしょうか?これまで様々な噂や考察を当サイトで取り扱ってきましたがその答えがついに明らかに…
※ここからは『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』本編の内容について触れています!まだご覧になっていない方はご注意ください!
感想・評価
まずは僕が映画鑑賞直後にどういう心境になっていたかと言うと、満足と不満が入り混じったような状態でした。
それはネッドとベティが別れたから?違う。
それともニック・フューリーがちょっと太ってたから?違う。
まず、『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』は映画史に残る超大作『アベンジャーズ / エンドゲーム』の後を引き継ぐという大きなプレッシャーのかかる作品でした。あれだけ圧倒的なキャラクター群が登場してド派手な戦闘シーンがスクリーンの大画面で描かれてそう間もないのに、急にスパイダーマンの単独映画ですからね。ボリュームの面でもちょっと心配もありましたが…基本的には全く問題なし!安心してください!
ピーターの成長劇にも見所がたくさん!前作『スパイダーマン : ホームカミング』ではトニーに認められたい一心でヒーローになろうとしていたのに対して、今作ではヒーローとしての立ち回りにすっかり疲れてしまっています。おそらく『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』での戦いがキャパオーバーだったのでしょうか、普通の高校生のように恋愛したりして生活したい気持ちとヒーローとしての責任の間でピーターは葛藤します。ですが、その苦悩を克服するきっかけになったのが、トニーと共にピーターの成長を見守ってきたハッピーでした。新たなスーツを自分に合わせるピーターを見守るハッピーの目には、J.A.R.V.I.S.とスーツを弄っていたトニーの姿が重なっていたのでしょう。
トニーから全てを託されたことに責任を抱えきれないピーターは、トニーの遺品を手放してしまいました。皮肉にもトニーが「次世代のトニー・スターク」のため、トニーが技術を結集させたアイテムがきっかけで世界は危険に晒されるわけですが、このことには「大いなる力には大いなる責任が伴う」というメッセージが込められていたんじゃないかと思います。『アイアンマン』でもトニーは自分が作った兵器が多くの人の命を奪っている事実に責任を感じてヒーローになる決意をしました。トニーも『アイアンマン』の時から「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを理解していたのではないでしょうか。
あと、思っていた以上にトニーが、いやMARVEL STUDIOSが残していた伏線がたくさん回収されます!
ミステリオことクエンティンの過去が『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の冒頭でトニーが紹介したB.A.R.F.技術と関わっていたこともそうですが、『アイアンマン』に一瞬だけ登場していたあの科学者がまさかこんなところで!って。個人的には一番盛り上がりました笑 この設定も『アイアンマン』の頃からMCUを追い続けるファンへのサービスなのかなと思います。
今作はピーター・パーカーの物語であると同時に、MCUを牽引しながらピーターを見守って来たトニー・スタークに捧げる物語でもあると感じました。
そんな見応えたっぷりにまとめあげた『ファー・フロム・ホーム』ですが、ちょっとした不満もあります。
それはあれだけ噂されていたカメレオンやらノーマン・オズボーンやらが一切出なかったこと!いや、厳密に言うとカメレオンは本名のディミトリとしてニックの部下という立ち回りで登場していました。ですが、序盤でバスを運転して以降はパッタリ姿を消していたので最後にサプライズ登場か?と思いきや結局出てこず..ですが名前もしっかり出して登場させているので続編の『スパイダーマン3』に登場する伏線なのかなと思います。
ヴィランとしてのミステリオになんだか物足りなさを感じたんですよね。キャラクターと設定はいいんですが、ピーターと戦う敵となるとなんだか悪者感が薄いというか。前半はピーターの恋の相談にも乗っていました。トニーの遺品を奪うためとはいえ、あの時のクエンティンはあながち親身になっていたように感じます。「根はいい人」感が出ているからなのか、もうちょっと悪ぶってるヴィランが登場して欲しかったっていうのはありますね。
ざっくりストーリーまとめ
結論から先に申し上げると、先日書いたリーク情報をまとめたこの記事。
ほぼコレの後半通り!
うん、もうコレ読んだらだいたいストーリー理解できます、ホントに笑 驚くほど内容当たってましたね汗 個人的にはリークは嘘であって欲しかったですが。
ただ、予告トレーラーで語られていたような「クエンティン・ベックは別の世界から来た」という話はデタラメだったことになるので、マルチバースという概念は一旦白紙と考えるべきかもしれません。今後のMCUに『ファンタスティック・フォー』や『デッドプール』が参入するとの噂もありますが、どうやってそれを実現させるのか。今後に注目です。
そしてポストクレジットシーンでニックがいたところはどうやら宇宙のようでした。新たなアベンジャーズメンバーを探すために宇宙にいたのでしょうか?それともキャプテン・マーベルに会うために?どちらにせよMCUはフェーズ4以降、舞台を徐々に地球から宇宙へと広げてコズミック・ユニバースを形成していくと思います。
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』は全国で公開中!