6月に公開されるMARVEL最新作『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』ですが、その内容には多くの謎が含まれています。
先日公開された公式トレーラーによって、ジェイク・ギレンホールが演じるミステリオはハイドロマンやモンテルマンといったエレメンタルズという敵を倒すために別の次元からやって来たことが明らかになりました。
ニック・フューリーはミステリオを味方であるように紹介していますが、原作を知っている方ならご存知の通り、本来ミステリオはスパイダーマンの敵として初期の頃から登場しており、持ち前の特殊効果技術を使ってスパイダーマンを陥れ、代わりにスーパーヒーローになって有名になろうという野心を抱くキャラクターとして描かれています。
なので、僕を含め多くのファンはミステリオがニックやピーターに嘘をついている可能性が高いと考察していますが、これは原作を知っている人なら誰でも考え得る展開なので、観る前から内容が読めてしまうとなると映画的には失敗と言えます。
しかしですよ？ミステリオという有名なすでに知られているキャラクターを、しかも『アベンジャーズ / エンドゲーム』のその後を描く大事な作品に登場させるのに、そんな浅はかな脚本をソニーとMARVELが許可するでしょうか？
先日スパイダーマンを演じるトム・ホランドが「監督に”頭大丈夫？”と思わず聞いてしまった」というほど衝撃的なシーンが含まれていることから、僕たちファンの予想を裏切るような展開が待っているに違いありません。
多元宇宙(マルチバース)とは
『アベンジャーズ / エンドゲーム』での戦いをきっかけに別の世界から来たというミステリオですが、別の世界とは何なのか？
2008年に公開された『アイアンマン』から『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』までの、フェーズ1からフェーズ3までのMCUの世界は通称「Earth-616」と呼ばれている次元に存在する世界です。
例えば、『X-MEN』の映画の世界は「Earth-10005」と呼ばれる次元の世界での話ですし、サム・ライミ版『スパイダーマン』は「Earth-96283」と呼ばれる次元、『アメイジング・スパイダーマン』だと「Earth-120703」と呼ばれる次元での話となっています。
共通して地球という惑星が舞台なのに、『X-MEN』の映画の中にスパイダーマンが出てくることはありませんよね？MARVELは各次元ごとに番号を振っており、それぞれの次元ごとに別の地球が存在しているという考えを多元宇宙(マルチバース)と言います。
ミステリオ2人説
話を戻してミステリオが別の世界から来たということについて考えてみましょう。
トレーラーで「私の世界でも一緒に戦いたかったよ」と語るミステリオ。つまりこのミステリオはどこか別の「Earth〜」からMCUの「Earth-616」にやって来たということです。
ということはこの「Earth-616」にも外見が同じクエンティン・ベックがもともと存在しているはずなんです。
おそらく別の世界からやって来たミステリオことクエンティン・ベックはトレーラーのようにピーターと協力してエレメンタルズを撃退してヒーローとなるでしょう。一方で元々「Earth-616」に存在していたクエンティン・ベックが原作通りの「ヒーローになってもてはやされたい」という野心を抱いた悪党だとしたら？
きっとヒーローとなった別の世界の自分を邪魔に思うでしょう。方法はわかりませんが「Earth-616」のクエンティン・ベックが別の次元のクエンティン・バックを殺して新たなミステリオに成り代わることも考えられます。
『アベンジャーズ / エンドゲーム』で、キャプテン・アメリカが別の次元のニューヨークで別の自分と戦ったように、ミステリオvsミステリオの対決が見られるかもしれません。新たにミステリオとなった悪ミステリオが原作通り『スパイダーマン : ホームカミング』の敵だったヴァルチャーと手を組んでシニスター・シックスを結成するかも？
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』に関しては以下の記事も読んで、皆さんも本編の展開を予想してみてはいかがでしょうか？
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日に世界最速公開！
