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[ネタバレ]『ワンダヴィジョン』最終話の解説と考察まとめ

MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)初のドラマ作品『ワンダヴィジョン』が2021年3月5日に配信された第9話をもって完結。毎話多くの謎と驚きを展開し、世界中のファンを夢中にさせた本作の最終話は、どのような結末を描き、今後のMCUに繋がるのでしょうか。本記事では最終話で起きた出来事をまとめ、解説しています。

SPOILER ALERT!

※本記事は『ワンダヴィジョン』本編に関する内容について触れています。まだ本編をご覧になっていない方はご注意ください。

『ワンダヴィジョン』最終話で描かれた主な出来事は以下の4つ。

・ヴィジョンのその後
・アガサのその後
・モニカのその後
・ワンダのその後

それぞれ順番に見ていきましょう。

ヴィジョンのその後

『ワンダヴィジョン』第8話のミッドクレジットシーンでS W O.R.D.長官ヘイワードによって”兵器”として復活させられた白いヴィジョンが、本家ヴィジョン(厳密にはワンダの世界でのみ復活したヴィジョン)を抹殺するため襲来しました。

本家ヴィジョンは戦いのなかで「テセウスの船」という思考実験の話題を持ちかけ、白いヴィジョンと同意してアクセスが禁止されたデータを読み込みます。そこにはヴィジョンがワンダと出会い、そして『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』で迎えた最後までの記憶がありました。白いヴィジョンは記憶を呼び戻したことで実体のあるヴィジョンとして復活しました。本家ヴィジョンに「私はヴィジョンだ」と言い残してどこかに飛び去って行きました。

これは本家ヴィジョンが白いヴィジョンという新しい(復活した)ボディに、自分のデータを復元させたと考えていいと思います。これにより、ヴィジョンはワンダの作り出した世界だけでなく、現実の世界で存在することができるヴィジョンとして復活しました(色白ですが)。

ワンダが復活させていたヴィジョンは、ヘックスの消滅とともに消えることになりましたが、この時「また会おう」と言い残しています。今後のMCU作品で、白いヴィジョンとしてワンダの前に再び登場する可能性は高いと考えられます。



アガサのその後

第7話で全ての黒幕だったことが明らかになったアガサ・ハークネス。その正体は300年以上を生きてきた魔女の末裔でした。ヘックスの発生というとてつもないワンダのパワーに関心をもったアガサは、アグネスという隣人の役割を演じながらワンダを監視していました。第8話でワンダの力が「カオス・マジック」であると知ったアガサは、ワンダに力を引き渡せばその力をコントロールする方法を教え、幸せな家庭を築くことができると取引を持ちかけます。

ルーン文字の結界を貼り、アガサの魔力を奪ったワンダはスカーレット・ウィッチとして覚醒し、圧倒的なパワーでアガサを破ります。敗れたアガサは「私の知識が必要になる」と警告しましたが、ワンダは殺す代わりに永遠に「詮索好きな隣人」アグネス役を演じるという罰を与え、「必要になったら会いに来る」と言い残しました。

原作コミックではアガサはワンダのメンターであり師のような関係が描かれていました。今後のMCUで、ワンダが魔術について知りたいことができた時、あるいは味方の魔術師が必要になった時にアガサの元を訪れることがあるかもしれません

モニカのその後

S.W.O.R.D.長官のヘイワードが逮捕された後、モニカは事情聴取に呼び出され、女性に付いて映画館の中へと入っていきます。ところがその女性は『キャプテン・マーベル(2019)』で登場したスクラル人が擬態した姿でした。そのスクラル人は空を指差して「彼が会いたがっている」と伝えるのでした。

ここでいう「彼」とは間違いなくニック・フューリーのことでしょう。『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム(2019)』のポストクレジットシーンで、ニックは他のスクラル人と共に宇宙空間にある何らかの施設にいることが明らかにされました。原作コミックでモニカは2代目キャプテン・マーベルとして活躍しています。ニックはアベンジャーズに代わる新たなチームに、モニカをメンバーとして迎えようとしているのかもしれません。

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ワンダのその後

無意識とはいえ、ワンダは自分の幸せな生活のために罪のないウエストビューの一般市民を巻き込み、自由と生活を奪いました。罪の意識を感じたワンダはヘックスを解除し、市民を開放しましたが、市民はワンダに対して敵対心を募らせています。

ポストクレジットシーンではどこかの山奥の古屋に1人で暮らすワンダの姿が映っており、部屋の奥ではワンダのアストラル体がカオス・マジックをマスターするため魔術書ダークホールドを読み漁っていました。さらに息子のビリーとトミーが助けを求める声が聞こえると、助けに向かうようにして物語は終わります。

アガサはスカーレット・ウィッチのことを「世界を破滅させる運命」と言っていました。このウエストビューでの出来事は瞬く間に世界中に広まり、ラゴスでの事件の時のように(『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』参照)ワンダは世界中から敵視される存在になるでしょう。

世界から敵視されたワンダが圧倒的な魔術をもって世界に牙を剝く存在になるのでしょうか。あるいは覚醒と引き換えに、原作コミックのようにワンダの力の源である邪悪神クトーンを解き放ったのかもしれません

また、ヘックスの解除と引き換えに消滅したはずのビリーとトミーの声はどこから聞こえたのでしょうか。生きていたのか、それとも別の次元から聞こえた声なのか。あるいはワンダを支配するためにビリーとトミーを装った別の者による仕業なのかも…真相は『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題 Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』で明らかになるでしょう。

いったん、ワンダとヴィジョンにまつわる物語はこれで終わりますが、2021年3月19日からは早くも新シリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が、さらに2021年6月11日からは、トム・ヒドルストンが演じる人気ヴィランの単独ドラマシリーズ『ロキ』の配信が控えています。MCUフェーズ4の世界はまだ始まったばかり。複雑に絡み合っていく物語にますます目が離せません!

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