『ヴェノム(2018)』をはじめとするソニー・ピクチャーズ製作によるSPUoMC(Sony Pictures Universe of MARVEL Characters)作品とマーベル・スタジオが手がけるMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)作品のクロスオーバーの可能性についてはかねてより噂されてきました。
SPUoMC作品最新作となる『モービウス』の予告映像にてMCU作品『スパイダーマン : ホームカミング(2016)』でピーターを苦しめたエイドリアン・トゥームス(ヴァルチャー)が登場したこと、そして『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム(2019)』での出来事を彷彿とさせる落書きが含まれていたことからMCUとの関連性が注目されているのです。
もし『モービウス』がMCU版『スパイダーマン』と世界観を共有しているのであれば、スパイダーマンの宿敵であるヴェノムが『スパイダーマン3(仮題)』および『ヴェノム : レット・ゼア・ビー・カーネイジ』でトム・ホランド演じるピーターと共演する可能性も十分に考えられます。むしろそれを皮切りに、今後ますますの広がりを見せるSPUoMCとMCUがスパイダーマン以外ところでクロスオーバーしていくことも期待できます。
ある情報筋によると、ヴェノムが将来あるMCU作品に登場する可能性があるようです。
それは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』。
情報によればガーディアンズのメンバーが惑星クリンターに立ち寄るという回想シーンが含まれていると言われており、そこでシンビオートの姿を垣間見るとのこと。
ヴェノムらシンビオートと呼ばれる生物は宿主を見つけて寄生する生命体で、原作コミックでは惑星クリンターが故郷として描かれています。映画の『ヴェノム』ではライフ財団が宇宙からシンビオートを複数体サンプルとして連れ帰ってきていました。つまりシンビオートが宇宙のどこかに生息しているわけです。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』では『ヴェノム』より前の、地球にやってくる以前のシンビオートたちがカメオ出演し、他は『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』以降の物語が描かれるようです。
たしかにこの方法ならトム・ハーディ演じるヴェノムに触れることなく、MCUの世界にもシンビオートが存在するということを確立させる良い方法に思えますが、ジェームズ・ガン監督曰く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の脚本は2018年6月の時点で完成済みだと言われていました。この噂が本当ならガン監督はヴェノムのMCU登場を予め予見していたのでしょうか。それとも新たに付け加えたものなのか…
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』は当初『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の直後に公開される予定でしたが、ガン監督のディズニーによる一時解雇などを経て、MCUフェーズ4作品『マイティ・ソー / ラブ・アンド・サンダー(原題 Thor: Love and Thunder)』以降の公開へと大幅に変更されています。となれば脚本も多少の変更が加えられていてもおかしくはありません。
なお『Vol.3』の撮影はガン監督が現在製作中の『ザ・スーサイド・スクワッド』の完成後に製作を始めることが伝えられています。
『ヴェノム : レット・ゼア・ビー・カーネイジ(原題 Venom: Let There Be Carnage)』は2021年6月25日公開予定、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(仮題)』は公開日未定