※本記事では『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』本編の内容について触れています。まだご覧になっていない方は一度本編をご覧になってからお読みください。
現在世界興行収入が6億ドルを突破しているMARVEL STUDIOS最新作『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』ですが、その脚本を手がけたクリス・マッケナとエリック・ソマーズはインタビューのなかで今作の製作秘話について語りました。The Hollywood Reporterが報じました。
アーロン・デイビスの再登場
前作『スパイダーマン : ホームカミング』でショッカーとの武器取引の際、ビビりながらも“反重力クライマー”に興味を示していた男、アーロン・デイビス。『スパイダーマン : スパイダーバース』をご覧になった方ならご存知のように、アーロン・デイヴィスは原作ではプロウラーというヴィランとして知られています。
また、グラミー賞受賞アーティスト「チャイルディッシュ・ガンビーノ」としても活動するドナルド・グローヴァーが演じているということもあり、ファンの間では人気のキャラクターですが、当初『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』のなかに再登場させる話もあったそうです。
「間違いなくそれ(アーロン・デイビスの再登場)については考えました。アーロン・デイビスがまた登場したらどんなに素晴らしいかって。(中略)ただ、それをやりたかったんですが、ピーターたちをできるだけ早くヨーロッパに行かせないといけなかったんです。ピーターがヨーロッパに向かう前にニューヨークでやりたいことがいくつかあったんですけど本当に時間がなかった。」
アーロン・デイビスは『スパイダーマン : ホームカミング』で「甥が近くに住んでいるから心配だ」と言っていましたが、この甥は原作で2代目スパイダーマンとして知られるマイルズ・デイビスのことで間違いないと思います。マイルズが今後のMCUで登場するのかは気になるところです。
EDITHの声をロバート・ダウニー・Jrが演じる話もあった
トニー・スタークの全てが詰まった超ハイテクサングラス「EDITH」を受け継いだピーターですが、当初このEDITHの声をロバート・ダウニー・Jrが演じるというアイデアがあったそうです。
「我々はEDITHを通してトニーの声を再び聞くというアイデアについて話したことがあります。ですが作中にトニー・スタークを登場させることは『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』のフラッシュバックのシーンだけで十分だと思いましたし、あまり頼りすぎたくなかったんです。(中略)トニーのいない世界を描いているのに、その本人がまだ存在しているかのようになってしまうので」
このフラッシュバックのシーンについてもロバート・ダウニー・Jrが再撮影に臨む可能性はあったのかという質問に対して「いえ、過去のものを再利用していたと思います」と答え、あくまで『アベンジャーズ / エンドゲーム』の世界観を重要視したことが理由とのこと。決してロバート・ダウニー・Jrのギャラを恐れての判断ではないようです。
『スパイダーマン : ホームカミング』『アントマン&ワスプ』そして『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』とこれまでMCU3作品の脚本を手がけてきたクリス・マッケナとエリック・ソマーズはMARVEL STUDIOSとの仕事が「とても快適」とコメント。続編となる『スパイダーマン3』の脚本も引き続き手がけることになると思います。
source : The Hollywood Reporter