Disney +で配信された『ワンダヴィジョン』を皮切りに、『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム(2019)』以来、約1年半の時を経て新たな幕開けを飾ることとなったMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)。
新型コロナウイルスという未曾有の危機により、大幅な公開スケジュールの変更が余儀なくされる一方で、この危機を必ず乗り越えると言わんばかりにさらに多くの作品が発表されました。
本記事では現時点で発表されている今後のMCUドラマ・映画作品をまとめています。怒涛のラインナップを今一度確認して、来たるその日に備えるべし!
『エターナルズ』
『アベンジャーズ / エンドゲーム』後の世界を舞台に、7000年前の太古から地球でひっそりと暮らしてきた異星人エターナルズが、人類最古の敵・ディヴィアンツと戦うべく立ち上がるという物語。
キャストにはセナ役のアンジェリーナ・ジョリーのほか、イカリス役にリチャード・マッデン、アジャク役にサルマ・ハエック、マッカリ役にローレン・リドロフ、キンゴ役にクメイル・ナンジアニ、セルシ役にジェンマ・チャン、ファストス役にブライアン・タイリー・ヘンリー、ギルガメッシュ役にマ・ドンソク、ドルイグ役にバリー・コーガン、スプライト役にリア・マクヒュー、デーン・ウィットマン(ブラックナイト)役にキット・ハリントンと超豪華俳優陣が集結。
監督は第77回ベネチア国際映画祭・金獅子賞、第45回トロント国際映画祭・観客賞を受賞した『ノマドランド』のクロエ・ジャオ、脚本は『Ruin(2017)』のマシュー&ライアン・フィルポ兄弟が務めます。
2021年11月5日(アメリカは11月6日)に公開予定
『ミズ・マーベル(原題 Ms.Marvel)』
マーベル初のパキスタン系アメリカ人の少女カマラ・カーンが主人公の物語。キャプテン・マーベルに憧れるヒーローオタクのカマラは、あることをきっかけに自分の身体を自在に変形させる能力を手にし、ミズ・マーベルとして世界のために戦うことに。
カマラ・カーン役に抜擢されたのは無名の新人イマン・ヴェラーニ。
脚本・製作総指揮は、『セックス・エデュケーション』のビシャ・K・アリ。エピソード監督は『バッドボーイズ フォーライフ(2020)』のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー、アカデミー賞受賞作『セイビング・フェイス 魂の救済(2012)』のシャーミーン・オベイド=チノイ、『ウォーキング・デッド』や『Titans / タイタンズ』のミーラ・メノンが務めます。
なお、イマン演じるカマラ・カーンは『キャプテン・マーベル2』にも登場することが伝えられています。
2022年初旬にDisney +で配信予定
『ホークアイ(原題 Hawkeye)』
『アベンジャーズ / エンドゲーム』後の世界を舞台に、スーパーパワーを持たないクリント・バートン(ホークアイ)が、弟子となる新ヒーロー、ケイト・ビショップに“スーパーパワーを持たない者がどうやってスーパーヒーローになるのか”を伝える物語が描かれます。
また、『アベンジャーズ / エンドゲーム』で描かれたクリントのもう一つの側面「ローニン」についても深掘りされるとのこと。
キャストにはおなじみホークアイ役のジェレミー・レナー、ケイト役のヘイリー・スタインフェルドをはじめ、『ブラック・ウィドウ』からエレーナ・ベロワ役でフローレンス・ピューが登場。さらにケイトの母親エレノアを『死霊館』『ゴジラ Godzilla』シリーズのヴェラ・ファーミガ、ヴィランであるカジ役を『レ・ミゼラブル(2012)』のフラ・フィー、ジャック・デュケイン(ソーズマン)役を『ベター・コール・ソウル』のトニー・ダルトン、マヤ・ロペス(エコー)役をアラクア・コックス、その父親と思われるウィリアム・ロペス役を『ドクター・スリープ(2019)』のザン・マクラーノンが演じます。
監督は『トゥループ・ゼロ~夜空に恋したガールスカウト~』のアンバー・フィンレイトン&ケイティ・エルウッドのコンビとコメディ番組出身のリース・トーマス。脚本・製作総指揮は『マッドメン』のジョナサン・イグラが務めます。
2021年11月24日にDisney +で配信予定
『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』
前作『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の後のピーター・パーカー(スパイダーマン)の行動を描きますが、その内容の多くは謎に包まれています。公開時期に合わせてなのか、物語の舞台(またはその一部)はクリスマスシーズンであることが判明しています。
キャストにはおなじみピータ・パーカー役のトム・ホランドのほか、親友ネッド役のジェイコブ・バタロンや恋人MJ役のゼンデイヤら、前2作の主要キャラクターが続投。また、新キャストとしてサム・ライミ版『スパイダーマン2(2004)』でドクター・オクトパス役を演じたアルフレッド・モリーナと、マーク・ウェブ版『アメイジング・スパイダーマン2(2014)』でエレクトロ役を演じたジェイミー・フォックスの復帰が判明しており、史上初の実写版“スパイダーバース”実現の可能性が噂されています。また、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジがメンターのような役割で登場することも判明済み。
監督は前2作に引き続きジョン・ワッツ、脚本も同じく前2作を書いたクリス・マッケナ&エリック・ソマーズが務めます。
2021年12月17日公開予定
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題 Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』
MCUフェーズ4以降の新たなキーワードである「マルチバース」を最も直接的に描くと伝えられている作品。『ワンダヴィジョン』、『ロキ』、『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』と直結しており、マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏は今後のMCUにおいて極めて重要な作品であると証言しています。
キャストには主演のドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチのほか、クリスティーン・パーマー役のレイチェル・マクアダムス、バロン・モルド役のキウェテル・イジョホー、ウォン役のベネディクト・ウォンが続投、『ワンダヴィジョン』からワンダ・マキシモフ役のエリザベス・オルセンも登場します。新キャストには『ベビー・シッターズ・クラブ』のソチル・ゴメスが参加することが伝えられており、アメリカ・チャベスを演じるのではないかと予想されています。
監督は初代『スパイダーマン』シリーズを手がけたサム・ライミ、脚本は新鋭のジェイド・バートレットと『ロキ』のマイケル・ウォルドロン。前作で監督を務めたスコット・デリクソンは製作総指揮に名を連ねています。
2022年5月6日に公開予定
『マイティ・ソー / ラブ&サンダー(Thor / Love and Thunder)』
単独作品としてはMCU初の4作目となる本作。『アベンジャーズ / エンドゲーム』の後を舞台に、ソーの新たな冒険を描く物語。『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』以来の登場となるソーの元恋人ジェーン・フォスターが”女性版ソー”になるということに加えて、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーが登場することも発表されています。
キャストにはソー役のクリス・ヘムズワース、ジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマンのほか、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソン、レディ・シフ役のジェイミー・アレクサンダー、コーグ役のタイカ・ワイティティ監督が再登場、新たにヴィランの“神殺し”ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー役をクリスチャン・ベールが演じます。
監督・脚本は前作『マイティ・ソー / バトルロイヤル(2017)』に続いてタイカ・ワイティティが手掛けます。
2022年7月8日に公開予定
『ムーンナイト(原題 Moon Knight)』
心の病を抱えた元傭兵のマーク・スペクターが任務中に重傷を負ったことから、エジプトの“月の神”であるコンシューと契約を結び、自称・神の化身ムーンナイトとして蘇る物語。マーベル・コミックス初の多重人格者のヒーローとしても知られています。
キャストには主人公マーク・スペクター役に『スター・ウォーズ』シリーズでポー・ダメロン役を演じたオスカー・アイザック、ヴィラン役には『トレーニング デイ(2001)』などで知られるイーサン・ホーク、ほかにも『ラミー 自分探しの旅』のメイ・キャラマウィが登場します。
監督はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出された『護送車の中で/クラッシュ』のモハメド・ディアブと『アルカディア(2017)などホラー界の新鋭ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド、脚本・製作総指揮は『アンブレラ・アカデミー』のジェレミー・スレイターが務めます。
2022年にDisney +で配信予定。全6話
『シーハルク(原題 She-Hulk)』
とある殺人事件の弁護を依頼されたブルース・バナー(ハルク)の従姉妹で弁護士のジェニファー・ウォルターズは、命を狙われて重傷を負い、従兄のブルース・バナーによる輸血で一命を取り留めると、血液に含まれていたガンマ線の影響でハルクとしての能力を手に入れるという物語。MCU初の「法定コメディ」になることが発表されています。
キャストには主人公ジェニファー・ウォルターズ役タチアナ・マスラニーのほか、ブルース・バナー役におなじみのマーク・ラファロ、『インクレディブル・ハルク(2008)』よりエミル・ブロンスキー(アボミネーション)役のティム・ロスが約15年ぶりに再登場します。
監督・製作総指揮は『ウソはホントの恋のはじまり(2013)』のカット・コイロ、脚本はリック・アンド・モーティ』などのジェシカ・ガオが務めます。
2022年にDisney +で配信予定。全10話
『ブラックパンサー : ワカンダ・フォーエバー(原題 Black Panther : Wakanda Forever)』
MCU史上初の黒人スーパーヒーローを主人公にした映画『ブラックパンサー(2018)』の続編。前作に引き続きティ・チャラ(ブラックパンサー)役を演じる予定だったチャドウィック・ボーズマンが2020年8月28日に急逝したことで物語に大きな変更が行われると考えられており、ティ・チャラの妹シュリの役割が大きくなるとも言われています。
キャストにはシュリ役のレティーシャ・ライトのほか、ナキア役のルピタ・ニョンゴ、ラモンダ役のアンジェラ・バセット、エムバク役のウィンストン・デュークが続投。なお、チャドウィック演じるティ・チャラをCGで再登場させることはないと報じられています。
監督を脚本手掛けるのは前作に引き続きライアン・クーグラー。
2022年11月11日公開予定
『ザ・マーベルズ(原題 The Marvels)』
MCU初の女性スーパーヒーローが主人公の映画『キャプテン・マーベル』の続編。前作に引き続きキャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)が登場するほか、『ミズ・マーベル』からカマラ・カーン、『ワンダヴィジョン』からモニカ・ランボーが登場することも発表されています。
キャストにはキャロル役のブリー・ラーソンが続投するほか、カマラ・カーン役のイマン・ヴェラーニ、モニカ・ランボー役のテヨナ・パリス、新たなヴィラン役に『ノクターナル・アニマルズ(2016)』『グレタ(2018)』のゾウイ・アシュトンが出演します。
監督はリブート版『キャンディマン(原題 Candyman)』のニア・ダコスタ、脚本は『ワンダヴィジョン』のミーガン・マクドネルが務めます。
2023年2月17日に米国公開予定
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : ホリデー・スペシャル(原題 The Guardians Of The Galaxy Holiday Special)』
MCUの人気シリーズ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のホリデー・スペシャル企画。詳細は一切不明ですが、これまでシリーズを手掛けてきたジェームズ・ガンが監督・脚本を務めるとのこと。
2022年にDisney +で配信予定
『アントマン&ワスプ : クアントゥマニア(原題 Ant-man And The Wasp : Quantumania)』
MCUの人気シリーズ『アントマン』の第3作。現時点で詳細については一切不明ですが、原作マーベル・コミック屈指のヴィランである征服者カーンが登場することが発表されています。
キャストにはスコット・ラング(アントマン)役のポール・ラッドのほか、ホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ)役のエヴァンジェリン・リリー、ハンク・ピム役のマイケル・ダグラス、初代ワスプ役のミシェル・ファイファーが続投。新キャストとして、成長したスコットの娘キャシー役を新たに『名探偵ピカチュウ(2019)』のキャスリン・ニュートンが引き継ぐほか、ヴィランの征服者カーン役をジョナサン・メジャーズが演じます。
監督は前2作に引き続きペイトン・リードが務め、脚本は『リック・アンド・モーティ』やマーベル・コミックなどの経歴を持つジェフ・ラブネスが執筆します。
2023年7月28日に公開予定
『ブレイド(原題 Blade)』
人間とヴァンパイアのハーフである黒人ヴァンパイアハンター「ブレイド」の戦いを描く作品。1998~2004年にはウェズリー・スナイプス主演で実写映画3作が公開されており、それから約15年以上の時を越えて、コミック人気のダークヒーローが再び帰ってきます。
キャストには主人公ブレイド役に『ムーンライト(2016)』『グリーンブック(2018)』などで知られるアカデミー賞受賞俳優マハーシャラ・アリ。
脚本はドラマ版『ウォッチメン』のステイシー・オセイ・クフォーが務めます。
公開時期は未定
『シークレット・インベージョン(原題 Secret Invasion)』
原作コミックでも人気のエピソード「シークレット・インベージョン」をドラマ化。原作コミックにおける「シークレット・インベージョン」は、変身能力を有するスクラル人が、秘密裏に地球に潜入しており、数年にわたってヒーローに成り代わって侵略を進めていたという物語ですが、ドラマ版はスクラル人の内紛を描く物語となる予定で、マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏曰く「誰がスクラル人なのか疑心暗鬼になる要素を描く」方針とのこと。
キャストにはニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン、スクラル人のタロス役のベン・メンデルソーンが登場。
Disney +で配信予定。配信時期は未定
『アイアンハート(原題 Ironheart)』
トニー・スターク(アイアンマン)を凌ぐ天才と言われる少女リリ・ウィリアムズを描くドラマ作品。原作コミックではアイアンマンを引退したトニーに代わって、リリ自ら発明したスーツでヒーローになる姿が描かれています。
キャストには主人公リリ・ウィリアムズ役に『ビール・ストリートの恋人たち(2018)』のドミニク・ソーンが抜擢。
Disney +で配信予定。配信時期は未定
『アーマーウォーズ(原題 Armor Wars)』
『アイアンマン(2008)』から登場しているジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン)が主役のドラマシリーズ。『アベンジャーズ / エンドゲーム』後の世界を舞台に、トニー・スターク(アイアンマン)が生前に危惧していた「もしもテクノロジーが悪の手に渡ってしまったら」が現実化する物語になるとのこと。
キャストにはジェームズ・“ローディ”・ローズ役のドン・チードルが続投。
Disney +で配信予定。配信時期は未定
『アイ・アム・グルート(原題 I Am Groot)』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第1作からガーディアンズのメンバーとして登場しているグルートを主役にした短編シリーズ。本シリーズでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017)』で登場したベビー・グルートに焦点が当てられるとのこと。
キャストにはグルート役(声のみ)のヴィン・ディーゼル。
Disney +で配信予定。配信時期は未定
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題 The Guardians of the Galaxy Vol.3)』
MCUでも人気のシリーズ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第3作。宇宙のはみ出し者達の集まり「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描きます。前2作に続いて本作を手掛けるジェームズ・ガン監督曰く「誰かが死ぬ」「物語に決着をつける」作品とのこと。
キャストにはおなじみのピーター・クイル(スターロード)役のクリス・プラット、ガモーラ役のゾーイ・サルダナ、ロケット役のブラッドリー・クーパー、グルート役のヴィン・ディーゼル、ドラックス役のデイヴ・バウティスタらが続投。
監督・脚本を手掛けるのは前2作に続いてジェームズ・ガン。
2023年5月5日に公開予定
『ファンタスティック・フォー(原題 Fantastic Four)』
身体をゴムのように伸縮させるリード・リチャーズ(ミスター・ファンタスティック)、身体を透明化するスーザン・リチャーズ(インヴィジブル・ウーマン)、身体を高熱の炎で包み、空を飛ぶジョニー・ストーム(ヒューマン・トーチ)、岩石のような巨体を持つベンジャミン・ジェイコブ・グリム(ザ・シング)の4人からなる、アメコミ史上初の伝説のスーパーヒーロー・チームを描く物語。
過去に20世紀フォックスにより2005年に『ファンタスティック・フォー』、2007年に続編『ファンタスティック・フォー : 銀河の危機』、そして2015年にリブート版『ファンタスティック・フォー』が公開されました。ディズニーによるフォックス買収を経て、いよいよMCUにファンタスティック・フォーが合流することになります。
監督はMCU版『スパイダーマン』シリーズを手掛けるジョン・ワッツ。
公開時期は未定
『デッドプール3(原題 Deadpool3)』
マーベル・コミックの人気キャラクターを単独映画化した『デッドプール』シリーズの第3作。過去に20世紀フォックスにより前2作が公開されましたが、ディズニーによるフォックス買収により、『デッドプール』はMCUに合流することも発表されています。
キャストには主人公ウェイド・ウィルソン(デッドプール)役にライアン・レイノルズが続投。
脚本にはコメディ・アニメ『ボブズ・バーガーズ』でエミー賞ノミネートのウェンディー&リジー・モリノー姉妹が就任。
公開時期は未定
『ワカンダ(タイトル未定)』
『ブラックパンサー』で舞台となった超文明国「ワカンダ」を舞台にしたドラマシリーズ。物語の詳細は不明ですが、「ワカンダ内に基づくドラマ作品」とのみ伝えられています。
製作・監督には『ブラックパンサー』シリーズを手掛けるライアン・クーグラーが就任。
Disney +で配信予定。配信時期は未定