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『スター・ウォーズ』ルーク役マーク・ハミル、本当は『ジェダイの帰還』でダークサイドに堕ちることを望んでいた

『スター・ウォーズ』シリーズでルーク・スカイウォーカーを演じてきたマーク・ハミルからとんでもない発言が飛び出しました。なんとルークがダークサイドに堕ちることを期待していたと言うのです。SiriusXMの「EW Station」に出演したマーク・ハミル本人が語りました。

ルーク・スカイウォーカーと言えば『スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望(1977)』から登場し、最新作『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け(2019)』までスカイウォーカー・サーガを牽引してきた超重要人物の1人。そんなルークを主人公とする旧3部作の最終作『スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還(1983)』の脚本を初めて読んだ当時のマークは「あまり面白いと思わなかった」ようで、ジョージ・ルーカス監督に不満を漏らしたと言います。その理由についてマークはこのように述べています。



「『スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲(1980)』がすごく波瀾な展開でしたから、ルークがダークサイドに寝返ると思っていました。そして私はそうなることを期待していたんです。黒一色の服でしたし、最後にはダークサイドに堕ちるんじゃないかって。」

『帝国の逆襲』にてダース・ベイダーに圧倒的な実力差で完敗を喫した挙句、ベイダーが実の父親であると知らされ絶望の淵に立たされてしまうルーク。さらに白(エピソード4 / 新たなる希望) → 灰色(エピソード5 / 帝国の逆襲) → 黒(エピソード6 / ジェダイの帰還)へとルークの服の色が変わっていくことが、“ルークが徐々にフォースの暗黒面に近づいている”ということを暗示しているとマークは受け取っていたのでした。しかし『ジェダイの帰還』で、ルークはベイダーの誘惑に打ち勝ちダークサイドに堕ちることはなく、さらに父親をダークサイドから解放することにも成功します。

「私はジョージ(・ルーカス)に『ジェダイの復讐』について文句を言ったのを覚えています。”予想できる普通の展開だね”って。するとジョージは”マーク、忘れないでくれよ。これは子供たちのために作っているんだ“って言ったんです。彼の本来の意図は子供向けの映画を作ることでした。」

『スター・ウォーズ』は当初、若き日のジョージ・ルーカスが構想した低予算で製作されたSF映画でした。ですが思いもよらぬ大ヒットから続編が作られ、最終的にこのスカイウォーカー・サーガは40年以上にわたって紡がれる壮大な物語となりました。今では世界中に大勢のファンがいますが、当初は子供達が夢中になるような映画を作ることが目的だったのです。



なお、マークは先日自身のTwitterにて、シリーズを愛し続けたファンへ向けてメッセージを投稿しました。

「何て素晴らしい旅だっただろうか。

1976年、キャリーとハリソン、そして私は当時『ルーク・スターキラーの冒険 ウィルズ銀河史 サーガ1:ザ・スター・ウォーズ』と呼ばれていた作品の役をテストしていました。このよく分からない小規模な宇宙映画が、これほど素晴らしく、想像力豊かな冒険物語だなんて当時は思いもしませんでした。その後8作も続いて、スカイウォーカーの物語を伝えるなんて。

皆さんの中には、40年以上も前から私たちと旅を始めた方もいると思います。公開初日は、わずか数十席しかないような映画館から、皆さんを『スター・ウォーズ』の世界へ招待しました。また、若いアナキンがダークサイドへ堕ちる新3部作から、もしくは全く新しい世代のヒーローたちが登場した続3部作など旅の途中から参加してくれた方もいると思います。

かつてキャリーが言ったように、『スター・ウォーズ』は家族の物語であって、私たちも家族になりました。一つの巨大なコミュニティが、『スター・ウォーズ』という共通の経験と植えつけられた価値観を共有しあう。もしあなたが『スター・ウォーズ』の新規ファンでも、U.P.F.(ultra-passionate fan 超絶情熱的なファン)でも、ジョージが作った遥か彼方の銀河系に、ずっと夢中でいてくれることに深く感謝します。これからも、新しいストーリーテラーが、ヒーローやヴィラン、アクション、ロマンスそしてもちろんフォースを詰め込んでこの銀河をもっと大きくしてくれるはず。

フォースと共にあらんことを……いつの時も。」

マークは『スカイウォーカーの夜明け』を最後に、ルーク再演の予定はないと断言すると共に、『マンダロリアン』など今後の『スター・ウォーズ』シリーズに対して期待を寄せているとのコメントを残しています。

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source : The Hollywood Reporter

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