MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)作品『スパイダーマン : ホームカミング(2016)』『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム(2019)』に続くシリーズ第3作『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム(原題 Spider-Man : No Way Home)』は、MCU版『スパイダーマン』3部作の完結編とされており、本作をもって『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ(2016)』からピーター・パーカー(スパイダーマン)を演じてきたトム・ホランドの出演契約も満了を迎えるようです。Colliderのインタビューのなかでトム本人が明かしています。
「『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』以降も『スパイダーマン』関係の作品に出演する契約はあるんですか?」との質問に対して、トムは「(『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』は)僕の最終作です。」と答えたうえで、「製作側には、もし僕に戻ってきてほしかったら、速攻で戻ってきますよ、とは言ってあるんですけどね」と、再演についても意欲的な姿勢を示しています。
「こんな最高な世界の一部になれたことが大好きでしたし、僕の人生を良い方向へと導いてくれました。ここにいれて本当にラッキーです。もし呼ばれれば戻りますし、そうでなければとても幸せな気持ちで夕日の中を歩いて行きますよ。だって、最高な旅でしたから。」
もしトムがこのままMCUを卒業するならば、その後のMCUにスパイダーマンは登場しないのでしょうか。『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の公開後、スパイダーマンの配給権を巡ってソニーとマーベル・スタジオが対立するという事件が勃発。『スパイダーマン』シリーズの製作中止ならびにMCU離脱の可能性が浮上していましたが、両社の間に入り無事に契約を締結させたのはほかでもないトム本人でした。この時マーベルとソニーが『スパイダーマン』シリーズの今後に関してどのような合意に至ったのかはわかりませんが、少なくともトムは今後の方針について知っているようで「問題ありません」とコメントしています。
「僕が理解しているのは、スタジオ同士はすでに合意しているということです。彼らはもう同じトラブルに陥ることはないでしょう。2つのスタジオはそれで解決していると思うし、今後も問題になることはないと思います。僕はただの俳優で、あの時には何回か電話をかけただけで。喧嘩している両親に挟まれていた子どもみたいなものですよ。だけど彼らは、お互いに仕事ができることを喜んでいますし、双方に利益のある方法を見つけたんだと思います。」
かつてアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrは『アイアンマン3(2013)』公開後に『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』まで出演契約を更新、『アベンジャーズ / エンドゲーム』で卒業したキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは先日復帰交渉中であることが報じられたばかり。トムが『ノー・ウェイ・ホーム』以降も再びスパイダーマン役を演じる可能性はゼロではありません。
source : Collider