Disney +

[ネタバレ]『ワンダヴィジョン』の第8話から『ドクター・ストレンジ』続編のヴィランとあのキャラクターの正体を考察

MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)初のドラマシリーズとして話題沸騰中の『ワンダヴィジョン』。『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』の後を舞台に、ワンダ・マキシモフとヴィジョンの2人の新生活が描かれる一方で、エピソードごとに明らかになっていく大きな陰謀に毎週目が離せないのではないでしょうか。

ワンダが将来『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題 Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』にも登場するということはすでに報じられています。本記事執筆時点(2021年3月3日)で『ワンダヴィジョン』は残り1話となっていますが、ここで最新の第8話で明らかになった内容をもとに『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』との関わりについて考察します。

SPOILER ALERT!

※本記事は『ワンダヴィジョン』本編の重要な内容について触れています。ご注意ください。



『ワンダヴィジョン』第8話ではついに「スカーレット・ウィッチ」という名前が登場しました。これはワンダの通称で、原作コミックなどではその名前で紹介されていますが、これまでのMCUでは1度もその名前で呼ばれたことはありませんでしたが、以前マーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギ氏が「ワンダがなぜ”スカーレット・ウィッチ”と呼ばれるのか。その理由を明らかにします。」と語っていたことがようやく実現したということになります。

キャスリン・ハーンが演じるアガサ・ハークネスによれば、ワンダは通常の魔術師とは違い、エネルギーを多元宇宙から引き出すのではなく、自然発生的に生み出すことができる「カオスマジック」と呼ばれるパワーを持っていること、そしてワンダの能力は『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』でマインド・ストーンによるヒドラの人体実験によって得たものだと思われていましたが、あの実験はワンダの持つ本来の力を増幅させただけだったということが明らかにされました。

原作コミックには、東欧のワンダゴア山に悪魔に堕落した太古の神・クトーンが封印されているというエピソードがあります。原作のワンダはこのワンダゴア山の近くで産まれました(MCUでのワンダの出身地ソコヴィアも東欧)。この時すでにワンダの持つ潜在能力に気づいたクトーンは、将来的にワンダを器にして復活するため彼女に「カオスマジック」というスーパーパワーを授けていました。ワンダはクトーンを崇拝する魔術師達に捕まってしまい、現実世界とは異なる次元に連れて行かれます。そこでクトーン復活の儀式が行われましたがワンダの強い意志がそれに打ち勝ち、最終的にクトーンを倒すことに成功しました。

原作コミックではアガサがワンダを訓練し、カオス・マジックをコントロールする力を身につけさせますが、『ワンダヴィジョン』第8話では、アガサがワンダに意識的に魔法を制御する姿を見せ、ワンダ自身の力に気づかせている様子が描かれています。



ここで注目すべきは「カオスマジック」の存在が紹介されたことで、ワンダのパワーの源となるクトーンのような邪悪の存在が示唆されていることです。アガサが魔法使いであるということも然り「魔術」という概念が『ドクター・ストレンジ』以来、再びMCUに登場しています。ワンダが『ドクター・ストレンジ』続編に登場するという事実からするに、この「カオスマジック」にまつわるエピソードが登場する可能性は高いと考えられます。ワンダにパワーを与えた元凶が『ドクター・ストレンジ』続編でヴィランになるのかもしれません。第6話に挟まれたCM「ヨーマジック」でそのような存在がいることが示唆されています。

2月13日更新[マーベル・徹底考察]『ワンダヴィジョン』作中内のCMに隠された意味とはマーベル・スタジオから満を辞して配信開始となったMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)ドラマ『ワンダヴィジョン』。...

そして世界中のファンが驚いたのが『ワンダヴィジョン』第5話のラストのあの出来事。『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』で死んだはずのワンダの双子の兄ピエトロが再登場、しかも演じていたのは『X-MEN』シリーズで同役を演じたエヴァン・ピーターズでした。

[ネタバレ]『ワンダヴィジョン』第5話の衝撃の「あの展開」出演者にも明かされていなかった ー 「何が起きていたのかわからなかった」MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)初のドラマシリーズとして配信中の『ワンダヴィジョン』。毎週驚きの内容が描かれ...

再登場後はビリーとトミーにとっての”良き叔父さん”として振る舞っていましたが、第7話のラストでは地下室を発見したモニカを襲う姿が描かれていました。このことからピエトロの正体は、ワンダを乗っ取ろうとしているクトーンなのではないかとも考えられます。(原作コミックにはピエトロがクトーンに操られたエピソードがあります。)

いよいよクライマックスを迎えようとしている『ワンダヴィジョン』。はたしてどのような結末を迎えて『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』にバトンを繋ぐのでしょうか。

MCUドラマ『ワンダヴィジョン』はDisney+で配信中

『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題 Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は2022年3月25日に公開予定

[マーベル]『ワンダヴィジョン』ワンダ役エリザベス・オルセンは『スパイダーマン』第3作にも出演か ー 監督同士が話し合っていたMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)版『スパイダーマン』第3作に、『ワンダヴィジョン』のワンダ・マキシモフ(スカ...
CINEMATRONIXをFOLLOW!!