アメコミ映画初のアカデミー作品賞ノミネートを果たしたホアキン・フェニックス主演によるDCコミックス原作映画『ジョーカー』の続編が企画されているようです。Mirrorが報じています。
『ジョーカー』は2019年10月4日に日米同時公開され、世界各国で大ヒットを記録。暴力的かつ過激な内容のためR指定作品として公開されましたが、それにもかかわらず全世界興行収入10億ドルの大台を突破。当初、『ジョーカー』はこの1本限りの作品として製作されていましたが、これほどの大ヒットとなれば、スタジオが続編の製作に意欲を示すのは自然なことだと言えます。
Mirrorが報じるところによれば、ワーナー・ブラザースは今後4年間で2作の続編企画を製作する予定で、2019年公開の『ジョーカー』と合わせて全3部作になるとのこと。さらに主演のホアキン・フェニックスには5000万ドルのギャラを支払うことで出演交渉中だと言います。なお、前作でのホアキンのギャラは450万ドルだったと伝えられていることから、スタジオのホアキン獲得への本気度がうかがえます。
また、関係者によれば「ホアキンは当初、ジョーカーは単独映画だと思っていたようですが、今では考えを改めています。去年の公開で物議を醸したにもかかわらず、彼は再びこのキャラクターを演じたいと言っています。まだ交渉中ですが、脚本作業も進んでいますから。」と、ホアキンも続編への出演に意欲的だと語っています。
もっとも、ホアキンは公開後「正直に言うと今では(ジョーカーのことを)ずっと考えてしまいます。」「僕とトッド(・フィリップス監督)は、できることなら(『ジョーカー』の)撮影を今もまだ続けていると思います。この役でやれることの可能性は無限にあると思っていましたから。」と、自身が演じたアーサー・フレックというキャラクターへの魅力を語っています。また一方で、トッド監督は「続編の計画はありませんよ。我々はこの作品を1本の映画としてワーナー・ブラザースに売り込んだんです。『ジョーカー』はそれ独自の世界に存在している。今回でおしまいですよ。」と続編企画を否定していました。
今回の報道についてはワーナー・ブラザーズは何もコメントしていません。個人的には続編の製作はあまり現実的ではないと思いますが、少なくともワーナーが続編企画を望んでいることは間違いないでしょう。本当に4年間で2作を製作する予定ならば、2021年あたりには製作が開始される見通しなので、続報を待ちましょう。
『ジョーカー』は、ひとりの心優しい男アーサー・フレックが、最凶の悪・ジョーカーに変貌するまでを描く物語。第92回アカデミー賞では、作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・撮影賞・音響編集賞・録音賞・編集賞・作曲賞・衣装デザイン賞・メイク・ヘアスタイリング賞の最多11部門にノミネートされています。
source : Mirror