DCコミックス原作のコミックス映画『ジョーカー』は、2019年に公開された映画の中でもトップクラスの話題性のある映画となりました。もちろん『アベンジャーズ / エンドゲーム』や『ライオン・キング』など、興行収入の面で言えば『ジョーカー』を上回っている作品は複数ありますが、議論の尽きないストーリー内容、そして主演のホアキン・フェニックスの高い演技力が世界中から高く評価され、”コミックス映画として初のアカデミー賞最有力候補”とまで言われています。
『ジョーカー』で心優しい青年アーサー・フレックが、”狂気の犯罪王子”ジョーカーへと変わっていく様子を見事に演じきったホアキン・フェニックスですが、Varietyのレポートによると、ホアキンの『ジョーカー』出演に対しての給料は450万ドル(日本円で約4億9000万円)であることが明らかになりました。
450万ドルは決して安いお金ではありません。一般人からすれば十分すぎるほどの収入です。ですが『ジョーカー』は製作費に対して興行収入がそのおよそ16倍を記録し、コミックス映画としては最も収益性の高い映画になったことを考えると、この金額は少し安いのではないかと思ってしまいます。
ホアキンが『アベンジャーズ : インフィニティ・ウォー』のロバート・ダウニー・Jrのように、映画の興行成績によって取り分が変動する契約「ファースト・ドル・グロス」の契約を結んでいたとしたら5000万ドル(日本円で約54億円)以上の収入になっていたかもしれません。
ちなみに今年公開される作品で最も高い給料で契約したのは『デッドプール』シリーズでおなじみのライアン・レイノルズ。『トランスフォーマー』シリーズなどで知られるマイケル・ベイ監督とタッグを組んだNetflixオリジナル映画『6アンダーグラウンド』に契約した際の給料は2700万ドル(日本円で約29億ドル)でした。
Netflixのようなストリーミングサービスのために製作される映画の場合、通常の劇場作品とは異なり、収入のほとんどがサブスクリプションからになるため「ファースト・ドル・グロス」といった形式の契約は結べません。そのためNetflixオリジナル映画の出演者へ支払われる給料は高めに設定される傾向にあるようです。
Netflixオリジナル映画『6アンダーグラウンド』は2019年12月13日より独占配信開始
source : Variety