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[マーベル]ネタバレMCU17作目『マイティ・ソー / バトルロイヤル』観てない人も完璧にわかるあらすじ解説

「新たなヒーローたちの伝説が始まるー」

『マイティ・ソー / バトルロイヤル』は2017年に公開された映画で、全部で3作ある「マイティ・ソー」シリーズの最終作であり、MCU(MArvel Cinematic Universe)の中では『スパイダーマン : ホームカミング』に続く17作目の作品になります。

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制作費は1億8千万ドル、世界興行収入は8億5千万ドルでした。

ちなみに今作『マイティ・ソー / バトルロイヤル』は原題だと『Thor : Ragnarok』で、なぜ邦題がこんなにダサくなってしまったのかはわかりません。

SPOILER ALERT!

※ここからは『マイティ・ソー / バトルロイヤル』の内容を丁寧に解説してまとめています。もちろんネタバレありです。



主な登場人物

ソー / クリス・ヘムズワース

©︎2017 MARVEL STUDIO

アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』でインフィニティ・ストーンの存在を知ってからアベンジャーズを離れて宇宙を旅していた。地球人の恋人ジェーンとは破局した模様。
クリス・ヘムズワースはオーストラリア出身の1983年生まれ。意外と知られていないがハリウッドデビュー作は2009年の『スタートレック』ジョージ役。

ロキ / トム・ヒドルストン

©︎2017 MARVEL STUDIO

ソーの義弟で、前作『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』で死んだかに思われたが、父オーディンに化けてアスガルドを治めている。今作ではソーと手を組んでアスガルドを守るために戦う。
トム・ヒドルストンはイギリス出身の1981年生まれ。大好きなミュージックビデオはFatboy Slimの「Weapon Of Choice」だそう。シュールでなんだか元気になれる僕も好きなMVだ。

ブルース・バナー(ハルク) / マーク・ラファロ

©︎2017 MARVEL STUDIO

怒ると緑色の超人ハルクに変身する科学者。『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』の最後で一人姿を消してからは、惑星サカールで2年間ハルクとして過ごしていた。
マーク・ラファロはアメリカ出身の1967年生まれ。1994年に公開されたMARVEL映画『ファンタスティック・フォー』に登場する悪役のドクター・ドゥームのオーディションを受けていたが、ダメだったらしい。

オーディン / アンソニー・ホプキンス

©︎2017 MARVEL STUDIO

ソーの父であり、ロキの義父であるアスガルドの王。前作『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』で行方が分からなくなっていたが、ロキに記憶を消されて地球に追放されていた。
アンソニー・ホプキンスはイギリス出身の1937年生まれ。1993年にイギリスから「ナイト」の栄養勲章を授与した。

ヘイムダル / イドリス・エルバ

©︎2017 MARVEL STUDIO

アスガルドから地球や他の世界とを繋ぐ橋「ビフレスト」を管理する番人。遠くで起きている出来事を見通すことができる。
イドリス・エルバはイギリス出身の1972年生まれ。自動車メーカー「フォード」の工場で働いていた時期がある。

ヴァルキリー / テッサ・トンプソン

©︎2017 MARVEL STUDIO

かつてはアスガルドを守る女戦士だったが、昔にヘラに仲間を全滅させられて惑星サカールに逃亡、賞金稼ぎをして暮らしている。
テッサ・トンプソンはアメリカ出身の1983年生まれ。ソー役のクリス・ヘムズワースとは2019年公開の『メン・イン・ブラック : インターナショナル』で再び共演する。

スティーブン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ) / ベネディクト・カンバーバッチ

©︎2017 MARVEL STUDIO

元天才外科医の魔術師。前作『ドクター・ストレンジ』のラストでソーがストレンジの元を訪れたことが今作に繋がる。今作ではちょっとだけのカメオ出演。
ベネディクト・カンバーバッチはイギリス出身の1976年生まれ。2014年に、アメリカのタイム誌で「演技がすごい俳優」の1位に選ばれる。選ばれた作品は『イミテーションゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』。

ヘラ / ケイト・ブランシェット

©︎2017 MARVEL STUDIO

オーディンの最初の子で、ソーの姉。オーディンと一緒にアスガルドを強力な国に作り上げていったが全宇宙を支配する欲が出てきたためにオーディンに封印されていた。
ケイト・ブランシェットはオーストラリア出身の1969年生まれ。化粧品ブランド「SK-Ⅱ 」のグローバルアンバサダーも務めている。

グランドマスター / ジェフ・ゴールドブラム

©︎2017 MARVEL STUDIO

惑星サカールの独裁者。浪費が好きで、ディスコで遊んだり、闘技場でのバトルロイヤルを主宰したりしている。ちなみに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場するコレクターとは兄弟。
ジェフ・ゴールドブラムはアメリカ出身の1952年生まれ。『ザ・フライ』のハエ人間セス博士や『ジュラシック・パーク』のマルコム博士が印象的。



ストーリー解説

炎の悪魔スルトを撃退、オーディンの正体はロキ

アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』の戦いから2年、ソーはインフィニティ・ストーンを探して宇宙を旅していましたが、見つけることはできませんでした。

そしてその旅の途中で炎の悪魔スルトと激突、ソーは戦いの最中にスルトからアスガルドの終焉(ラグナロク)について聞かされます。戦いに勝利したソーはアスガルドに戻ることにしました。

本来はアスガルドをほろぼせる力を持つが、過去にオーディンに弱体化させられているスルト ©︎2017 MARVEL STUDIO

アスガルドではロキがオーディンに化けて国を治めていて、親友のヘイムダルはロキによって追放されていました。

行方不明のオーディンを探すために、ソーはロキを連れて地球へ向かいます。そこでロキを警戒しているドクター・ストレンジに呼ばれ、ソー達はノルウェーにいるオーディンの元へ魔術で送ってもらいました。

オーディンの死、そしてヘラの復活

オーディンに会ったソーとロキは、オーディンから邪悪な心を持つソーの姉・ヘラの存在を聞かされます。かつてヘラは父であるオーディンと共に、世界を治めるために戦っていましたが、だんだんと支配欲が強くなっていったためオーディンに封印されていたのでした。

しかしオーディンは衰弱から2人の前で息を引き取り、光となって消えました。そしてオーディンの死によって封印が解かれたヘラが現れます。

ソーが愛用の武器ムジョルニアを投げつけて攻撃しますが、ヘラはそれを片手で受け止めて粉々に粉砕、圧倒的な力を見せつけます。危険を感じたロキは虹の橋・ビフレストを開きソーとアスガルドへ逃げようとしましたが、追って来たヘラに攻撃され二人ともビフレストの外へと吹き飛ばされてしまいました。

無敵だと思われていたムジョルニアを軽々と受け止めるヘラ ©︎2017 MARVEL STUDIO



アスガルドへ君臨する暴君ヘラ

アスガルドに到着したヘラは、ウォリアーズ・スリー(『マイティ・ソー』参照)を始めとする戦士たちを次々に始末して、オーディンの宝物庫の地下に封じられていた「永遠なる炎」の力でオオカミの怪物フェンリルや死んだ兵士を蘇らせます。そして地球を含む全世界を支配するため動き出しますが、ヘイムダルがビフレストの鍵を持ち出し、生き残りの兵士たちと民を保護し、秘密の場所へと匿っていました。ヘラは鍵を手に入れるためにヘイムダルを探すのでした。

ヘラと忠実なペット、フェンリル ©︎2017 MARVEL STUDIO

惑星サカールでハルクと再会するソー

一方、ビフレストの移動空間途中で外へ投げ出されてしまったソーは、惑星サカールにたどり着きます。そこでヴァルキリーという女賞金稼ぎによって捕らえられ、サカールの統治者グランドマスターにグラディエーター(戦士)として売られてしまいます。グランドマスターに「バトルロイヤル(闘技大会)で”チャンピオン”に勝利すれば望みを叶える」と言われたソーは、アスガルドへ戻るために挑戦者として参加することになりました。

同じく移動空間から途中で投げ出されたロキも、先にサカールへと流れ着いていて、得意の話術でグランドマスターに取り入っていました。

そしてついに開催されたバトルロイヤルの”チャンピオン”としてソーの前に現れたのは、アベンジャーズのメンバーであり『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』から行方をくらませていたハルクだったのです!ソーはハルクとの戦いでピンチに陥りますが、雷神の力を一時的に覚醒させハルクを圧倒します。勝ちそうになったその瞬間、自分のチャンピオンが負けることを危惧したグランドマスターが邪魔をして、ソーは負けてしまいました。

サカールでチャンピオンとして君臨するハルク。2年の間で知能が上がっている。©︎2017 MARVEL STUDIO



ヴァルキリーとハルクを仲間にして惑星サカールを脱出!

その後ソーは、ハルクにどうやってサカールへと辿り着いたかを聞くと、ハルクはウルトロンとの戦いの後にクインジェットで宇宙へと飛び出し、この惑星にたどり着いたと答えます。そしてソーはハルクが乗ってきたクインジェットでサカールを脱出しようと持ち掛けるますが、ハルクはそれを拒否します。

ソーはアスガルドにいるヘイムダルに呼び掛けてアスガルドの現状を知ります。そしてソーはヴァルキリーに、オーディンが死に、ヘラがアスガルドを侵略していることを伝えて協力を求めますが、こちらも拒否されます。仕方がなく一人で脱出しようとクインジェットへ向かったソーでしたが、ハルクがソーを連れ戻すべくジェットに侵入してきます。ハルクによるクインジェットの破壊を避けたいソーがあわてて出発しようと電源を入れるとモニターにナターシャ(ブラック・ウィドウ)の記録映像が映し出されました。それを見たハルク少しずつブルース・バナー博士への姿へと戻っていくのでした。

2年ぶりに人間に戻り混乱するバナー博士を連れて逃げるソーの前に、追っ手としてヴァルキリーが現れますが、彼女はヘラへの復讐を遂げたいとソーに協力を申し出ます。彼女が「和解の印」として捕縛してきたロキも、協力する代わりに自分も共に惑星を脱出させるよう申し出ます。こうしてチーム「リベンジャーズ」が結成されるのでした。

アベンジャーズの航空機クインジェット。メンバーの音声認証で起動する。©︎2017 MARVEL STUDIO

ヘラとの死闘、滅ぶアスガルド

その頃アスガルドでは、民を避難させようとするヘイムダルの元にヘラの軍勢が迫っていました。そこに間一髪帰還したソーはヘラと対峙、ブルースとヴァルキリーはヘイムダルを援護します。戦いの中、ロキがグランドマスターの大型宇宙船「ステイツマン」に乗って援軍としてやってきました。ロキはアスガルドの民をステイツマンへと避難させます。

ソーはヘラの攻撃で右目を失ってしまいますが、死の淵でオーディンの幻影と会話を交わして覚醒、自在に雷神の力を操れるようになりました。ですがそれでもヘラに敵わないソーはロキに指示し、冒頭に倒したスルトを復活させてラグナロク(アスガルドの終焉)を引き起こすことを考えます。復活したスルトは、ヘラもろともアスガルドを滅ぼすのでした。

巨大化してアスガルドに剣を突き刺すスルト ©︎2017 MARVEL STUDIO

ステイツマンで宇宙へ逃れたソーたちは、崩れていく故郷を見つめながら「地球へ向かう」と言いました。

そしてその後。話をしていたソーとロキの目の前に、最強の敵サノスの宇宙船「サンクチュアリII」が現れるのでした。



今後のために押さえておきたいポイント

  • ・『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』で行方不明だったオーディンは地球のノルウェーにいましたが、今作で息を引き取りました。
  • ・ソーのトレードマークでもある愛用の武器、ムジョルニアは今作でヘラによって破壊されてしまいました。現在ソーに武器はなく、雷を操れるという状態です。
  • ・『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』から行方がわからなかったハルクも今作で登場しました。現在はソー達と宇宙船「ステイツマン」に乗って地球に向かっている最中です。
  • ・最後に最強の敵サノスがソー達の前に現れました。このシーンは今後の作品『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』の冒頭に繋がります。

MCU次の作品は『ブラックパンサー』です!

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