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[マーベル]ネタバレMCU10作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』観てない人も完璧にわかるあらすじ解説

宇宙よ。これがヒーローか。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は2014年に公開された映画で、全部で3作ある「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの最初の作品であり、MCU(Marvel Cinematic Universe)の中では『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー』に続く10作目の作品になります。

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MCUでの位置付けはフェーズ2、物語は『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー』とほぼ同時期に起きている設定だと思われます。

制作費は1億7千万ドル、世界興行収入は7億7千万ドルでした。

MCUの過去9作品はほとんどが地球を舞台にしていましたが、10作目となる今作は初めて地球外の惑星が舞台となっているのが特徴です。

小ネタですが、Go Compareという全ての映画の画面上で出た死人の数をカウントするというアホなサイトによると『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は2016年に「映画史上最も死人が出た作品」に選ばれています笑(『ガーディアンズ・オブ。ギャラクシー』が8万3871人、2位の『ドラキュラZERO』が5687人と圧倒的な死人の数です笑)

SPOILER ALERT!

※ここからは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の内容を丁寧に解説してまとめています。もちろんネタバレありです。



主な登場人物

ピーター・ジェイソン・クイル(スター・ロード) / クリス・プラット

©︎2014 MARVEL STUDIO

「スター・ロード」と名乗って銀河中を旅するトレジャーハンター。地球人の母親と宇宙人の父親のハーフでオーディオラジカセが宝物。
クリス・プラットはアメリカ出身の1979年生まれ。過去にハワイのマウイ島でホームレス生活を送っていた経験がある。

ガモーラ /  ゾーイ・サルダナ

©︎2014 MARVEL STUDIO

宇宙最強の支配者サノスに両親を殺されて養女として育てられた暗殺者。命令で多くの暗殺をこなしてきたが本当はサノスを恨んでいる。
ゾーイ・サルダナはアメリカ出身の1978年生まれ。『アバター』に出演して青色になっていたが今作で緑色になる。

ドラックス /  デイヴ・バウティスタ

©︎2014 MARVEL STUDIO

見た目通りに単純でキレやすいパワーファイター。ロナンに家族を殺されて復讐を誓っている。
デイヴ・バウティスタはアメリカ出身の1969年生まれ。かつてはアメリカのプロレス団体WWE(World Wrestling Entertainment)で野獣と呼ばれたスーパースター”バティスタ“!

ロケット・ラクーン /  ブラッドリー・クーパー

©︎2014 MARVEL STUDIO

何者かに改造されてアライグマの姿になってしまった元人間の賞金稼ぎ。見た目と違ってかなりの毒舌で、武器の扱いと機械の操作に長けている。
ブラッドリー・クーパーはアメリカ出身の1975年生まれ。実はブラッドリーが務めたのはロケットの声だけで実際のロケットの動きは監督ジェームズ・ガンの弟、ショーン・ガンが務めている。

グルート  /  ヴィン・ディーゼル

©︎2014 MARVEL STUDIO

ロケットと一緒に賞金稼ぎをしている植物人間。「I am Groot(私はグルート)」しか話せないが相棒のロケットだけ言葉の意味を理解できる。『スターウォーズ』でいうチューバッカ的なポジション。
ヴィン・ディーゼルはアメリカ出身の1967年生まれ。『ワイルド・スピード』シリーズのドミニク役のイメージが強いが、ハリウッド映画デビュー作は意外にも1998年の『プライベート・ライアン』。

ヨンドゥ・ウドンタ /  マイケル・ルーカー

©︎2014 MARVEL STUDIO

宇宙海賊ラヴェジャーズのリーダー。幼かったクイルを拉致して育てた、クイルにとっては義理の父親のような存在。
マイケル・ルーカーはアメリカ出身の1955年生まれ。1986年の映画『ヘンリー』で実在した殺人鬼を演じてから基本的に悪役での出演が多い。

イラニ・ラエル /  グレン・クローズ

©︎2014 MARVEL STUDIO

ザンダー星に本部を構える宇宙警察ノヴァ軍のリーダーでノヴァ・プライムとも呼ばれる。素晴らしいリーダーシップを誇る。
グレン・クローズはアメリカ出身の1947年生まれ。アカデミー賞に6回もノミネートされる演技派女優で『101』のクルエラ役もこの人。

ロナン・ジ・アキューザー /  リー・ペイス

©︎2014 MARVEL STUDIO

ザンダー星との平和条約締結に反対している狂信的なクリー人で、ザンダー星人を強く憎んでいる。サノスと手を組んでザンダー星に保管されているオーブを狙うが、オーブの中身がインフィニティ・ストーンの一つパワー・ストーンだとわかった途端にサノスを裏切ったりする。
リー・ペイスはアメリカ出身の1979年生まれ。『ホビット』でエルフの王スランドゥイルを演じていたが、あの端正な顔立ちは今作では見る影も無い。

ネビュラ /  カレン・ギラン

©︎2014 MARVEL STUDIO

ガモーラと同じくサノスに育てられたガモーラの妹のような存在。幼い頃からガモーラとの対戦訓練に負けるたびに身体改造をさせられたことから、ガモーラとサノスを恨んでいる。
カレン・ギランはスコットランド出身の1987年生まれ。ネビュラのメイクには4時間半かかるらしい。

タリニーア・ティヴァン(コレクター) / ベニチオ・デル・トロ

©︎2014 MARVEL STUDIO

惑星ノーウェアを拠点にして宇宙中の貴重な物や生物を収集している人物で通称”コレクター”。『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』のラストでアスガルドのシフ達からエーテル(リアリティ・ストーン)を預かっている。
ベニチオ・デル・トロはプエルトリコ出身の1967年生まれ。2000年に映画『トラフィック』でアカデミー助演男優賞を受賞したが、この時外国語を話す役柄でのアカデミー賞受賞者は史上4人目だった。



ストーリー解説

オーブを盗み出したクイルとそれを追うヨンドゥとロナン

1988年、幼いクイルは母親を亡くした後ヨンドゥ率いる宇宙海賊ラヴェジャーズに地球から拉致され育てられました。
それから26年後の2014年、成長したクイルは惑星モラグに保管されていたオーブを盗み出して逃亡。育ての親でもあり仲間でもあるヨンドゥはクイルを捕らえるために懸賞金をかけます。

一方でザンダー星人に恨みを持つロナンは最強の支配者サノスと取引をします。それはオーブをサノスに渡す代わりにザンダー星を破壊してもらうというものでした。サノスは義娘ガモーラとネビュラをロナンの手下にさせてオーブ強奪に向かわせます。

オーブを盗み出すクイル。©︎2014 MARVEL STUDIO

キルン刑務所に入所、仲間を増やして脱獄

惑星ザンダーに着いたクイルがオーブを売り払おうとしたところで、後を追って来ていたガモーラが襲いかかります。さらにそこに懸賞金をかけられたクイルを狙って賞金稼ぎのロケットとその相棒のグルートも参加。クイル(クイルの持つオーブ)を巡って争いが起きますが、そこに宇宙警察ノヴァ軍が現れて4人はキルン刑務所に投獄されてしまいました。

刑務所内でクイルはドラックスと出会います。ロナンに家族を殺されたドラックスは、ロナンと繋がっているガモーラを殺そうとしますがクイルがそれを阻止。
そしてガモーラは本心ではサノスとロナンを嫌悪していて、彼らにオーブを渡さないために自らが奪いに来たことを明かします。一同はオーブを惑星ノーウェアに住むコレクターに売ることを決めて、キルン刑務所から脱獄しました。

刑務所内で出会ったドラックスを加えて脱獄する5人。この脱獄作戦がガーディアンズ・オブ・ギャラクシー結成のきっかけの一つになった。©︎2014 MARVEL STUDIO



ノーウェアでロナンと戦闘!オーブの中身はパワー・ストーンだった!

ノーウェアに到着したクイル達でしたが、酔っ払ったドラックスがロナンを挑発してノーウェアに呼び寄せてしまいます。
他の4人はコレクターに会って、オーブを売り渡します。するとコレクターは球体のオーブを開け、中身が文明を破壊するほどのパワーを持つインフィニティ・ストーンの一つパワー・ストーンであることを明かしました。しかしその直後、コレクターの奴隷として無理矢理働かされていたカリーナがストーンに触れてしまったことで、大爆発を起こします。

球体のオーブの中に収められているパワー・ストーン。普通の人間が触れると消滅してしまうほどのパワー。©︎2014 MARVEL STUDIO

オーブが危険だと知ったガモーラはオーブをザンダー星のノヴァ軍に届けることを提案しましたが、その直後、ドラックスが呼び出してしまったロナンとガモーラの妹・ネビュラがノーウェアに到着してしまいました。
ドラックスはロナンに挑むも圧倒的な力の差で敗れてしまい、オーブはロナンの手に。さらにガモーラはネビュラに船を破壊されて宇宙空間に放り出されてしまいます。

クイルは自分を追ってきていたヨンドゥと通信した後、ガモーラを助けるために自ら宇宙空間に飛び出して救出、2人は無事ヨンドゥの船に回収されます。そしてロケット、ドラックス、グルートは2人を解放しないと船を破壊するとヨンドゥを脅迫しますが、クイルがオーブを取り戻す条件でヨンドゥを説得して2人は解放されました。

サノスを裏切ったロナンと最終決戦!

オーブを手に入れたロナンは、サノスを裏切ってストーンの力を自分のものにしました。さらにサノスに対してザンダー星を滅ぼした後はお前を殺すと大胆な宣告をし、ガモーラと同じく内心でサノスを恨んでいたネビュラと手を組みます。そして2人はザンダー星を滅ぼしに向かいました。

パワー・ストーンを武器コズミックハンマーに取り付けたロナン。©︎2014 MARVEL STUDIO

ザンダー星の上空ではロナンの軍、ザンダー星を守るノヴァ軍、クイル達、そしてクイル達をサポートするラヴェジャーズによる交戦状態に。なんとかロナンの艦内に侵入したクイル達でしたが、ロナンの圧倒的な強さには敵わず、危機に陥っていました。
一方でガモーラは妹のネビュラと対決します。激闘の末ネビュラは敗れますが、左腕を切断して脱出し、戦闘機を奪って姿を消しました。

ロナンに苦戦するクイル達でしたが、ロケットが戦闘機を操縦してロナンの艦に特攻したことで艦はザンダー星に墜落します。グルートが命と引き換えに壁になったことでクイル達は生き残ることができましたが、ロナンもまだ生きていました。
クイルがロナンの気を逸らした隙にドラックスとロケットがロナンの武器コズミックハンマーを破壊します。クイルはハンマーから出てきたストーンを奪って、ガモーラ、ドラックス、ロケットと一緒にそのエネルギーをロナンに放出することで、ロナンを倒すことができました。

パワー・ストーンの強力なエネルギーを共有したクイル達。©︎2014 MARVEL STUDIO



オーブをノヴァ軍に預け、5人は宇宙を守る旅へ

その後クイルは約束通りヨンドゥにオーブを渡しましたが実は中身は偽物。本物のオーブは当初の予定通りノヴァ軍に預けることになりました。
そしてクイルは自分が地球人の母親と、未知の古代種族の父親とのハーフであることを知らされます。そのことがオーブのパワーに耐えることができた要因だったようです。

クイル達は今回の活躍によって前科歴を抹消してもらい、チーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」として宇宙の平和を守ることになりました。
みんなをかばって消滅したかに思われたグルートは、小さな鉢植えの中で「ベビー・グルート」として生まれ変わり、5人はザンダー星を後にしました。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」として改めてチームになったクセ者5人。ロケットの肩に乗ってるベビー・グルートが可愛い。©︎2014 MARVEL STUDIO

惑星ノーウェアで爆発に巻き込まれたコレクターは怪我を負ったものの辛うじて生きており、呆然としながら酒を飲んでいました。
今作では『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』でコレクターに預けられたエーテル(リアリティ・ストーン)がどうなっているかはわかっていません。

今後のために押さえておきたいポイント

  • 今作でもMCUにおける重要アイテムの1つ、インフィニティ・ストーンが登場しました。今作で明らかになったのはパワー・ストーン。パワー・ストーンはオーブの中に入っています。
  • 今作の時点でのそれぞれのインフィニティ・ストーンの所在は、スペース・ストーン(テッセラクト)はアスガルドに、パワー・ストーン(オーブ)は惑星ザンダーに、マインド・ストーン(セプター)はS.H.I.E.L.D. に、リアリティ・ストーン(エーテル)はノーウェアにありましたが爆発の後の行方はわかっていません。
  • これまでのMCU作品とは別世界が舞台のような話でしたが、『マイティ・ソー / ダークワールド』に出てきたコレクターが登場するなど、これから少しずつ地球のアベンジャーズ達とクロスオーバーしていきます。

 

 

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