MCU(MARVEL CINEMATIC UNNIVERSEフェーズ4で公開予定の『マイティ・ソー / ラブ・アンド・サンダー(原題 Thor / Love and Thunder)』はDisney +で配信中の『スター・ウォーズ』のドラマシリーズ『マンダロリアン』と同じスクリーン技術を用いて撮影が行われることが明らかになりました。The Hollywood Reporterが報じています。
そのスクリーン技術とはILM(Industrial Light & Magic)社による「ステージクラフト」と呼ばれる最新の映像撮影環境のこと。これは屋内セットを囲む円筒型の巨大スクリーンに背景映像を投影させるという技術で、カメラの動きに合わせて背景の映り込む角度も同期されるのが特徴。さらに俳優が演技の際に“景色を想像しにくい”という問題も解決できるほか、撮影後の合成にかかる時間も短縮できるという画期的なテクノロジーです。その撮影の様子は以下の動画や、Disney+で配信中の『マンダロリアン』のメイキング・ドキュメンタリー『ディズニー・ギャラリー / スター・ウォーズ:マンダロリアン』でも確認することができます。なお、『タイラー・レイク -命の奪還-(2020)』のサム・ハーグレイヴ監督も「映画製作者がそんなテクノロジーを手に入れるなんて非常識」と言うほどこの「ステージクラフト」を絶賛しています。
『マイティ・ソー / ラブ・アンド・サンダー』を手がけるタイカ・ワイティティ監督は『マンダロリアン』シーズン1にてエピソード監督を務めていた際に「ステージクラフト」を用いた撮影は経験済み。この経験を『ラブ・アンド・サンダー』にも活かそうということでしょう。
『マンダロリアン』はドラマ界におけるアカデミー賞と言われるエミー賞にて、視覚効果部門を含む15の賞にノミネート。もちろんこの視覚効果部門は「ステージクラフト」によるものです。このテクノロジーが『ラブ・アンド・サンダー』のような壮大な長編映画で用いられるとどのような映像になるのか、その点にも注目です。
『マイティ・ソー / ラブ・アンド・サンダー(原題 Thor / Love and Thunder)』は2022年2月11日に公開予定
ドラマ『マンダロリアン』シーズン2は2020年10月30日にDisney +で配信予定
source : The Hollywood Reporter