マーベル・スタジオがポップカルチャーの祭典サンディエゴ・コミックコン(SDCC)に3年ぶりに参加することが明らかになりました。
SDCCにマーベル・スタジオが初めて参加したのは2006年。『アイアンマン(2008)』のジョン・ファヴロー監督や『インクレディブル・ハルク(2008)』のルイス・レテラ監督らが登場し、MCUという壮大な計画があることを発表しました。『アイアンマン』の予告映像がSDCCで初めて公開されたり、『アベンジャーズ(2012)』が発表されたりと、SDCCはマーベル・スタジオにとって多くの歴史を含む重要なイベントとなっています。
そして『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム(2019)』公開後に開催されたSDCC 2019ではMCUのフェーズ4を発表、Disney +でのドラマシリーズや劇場作品のラインナップを11作品のほか、いまだにその多くが謎に包まれている『ファンタスティック・フォー』や『X-MEN』の存在を明らかにするなど世界中のファンが注目した一大イベントでした。
2020年と2021年はコロナ禍によりオンラインでの参加となったためか、新作発表などはディズニーの大型イベント「D23 Expo」に持ち越されていましたが、今年は3年ぶりの現地での参加となることからファンの間では大きな期待が寄せられています。
発表される内容として可能性が高いのは、11月に公開予定の映画『ブラックパンサー : ワカンダフォーエバー(原題 Black Panther : Wakanda Forever)』のファーストルックのお披露目でしょう。また後に控えている『アントマン＆ワスプ : クアントゥマニア(原題 Antman& The Wasp : Quantumania)』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』『ザ・マーベルズ(原題 The Marvels)』に関する新たな情報も参加者に初公開されるかもしれません。MCU版『ファンタスティック・フォー』は当初予定していたジョン・ワッツ監督の降板以降、新たな監督はまだ見つかっていないと報じられていましたが、SDCCは監督を発表するのには最適な場となるでしょう。
また、マーベル・スタジオはMCUフェーズ1〜3までをインフィニティ・ストーンを巡る「インフィニティ・サーガ」としていましたが、MCUフェーズ4以降はどのような物語になるのか未だ明かされていません。マルチバースの存在が徐々に明らかにされてきた現時点で最も有力なのは「シークレット・ウォーズ」でしょう。多元宇宙同士が衝突する「インカージョン」が進行した結果生まれた「バトルワールド」呼ばれる世界を舞台に、世界の崩壊を食い止めるべくアベンジャーズやX-MEN、ファンタスティック・フォーといった大物ヒーローたちが一斉に集結し壮大な戦いを繰り広げるという原作コミックでも人気の高い超大作ですが、これまで公開されてきた作品を観るに、この実現に向けた下準備が着々と行われていることがわかります。
なおインフィニティ・サーガをまとめあげ、(当時)映画史上最高興行収益を記録した『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』のルッソ監督は「それ(「シークレット・ウォーズ」)はインフィニティ・サーガの野望よりももっと大きいですよ。」と述べており、「シークレット・ウォーズをやるなら(MCUに)戻ります」と興奮するほど映画史最大規模の内容になるようです。
今年フェーズ4以降の全体像が明かされることになるのでしょうか？いずれにせよ3年ぶりにマーベル・スタジオがSDCCに帰ってくることは、多くのファンにとってご褒美になることは間違いありません。ちなみにマーベル・スタジオはコミコンの2ヶ月後の9月9日〜9月11日に開催される「D23 Expo」にも参加予定。2019年の「D23 Expo」では『シーハルク』『ムーンナイト』『ミズ・マーベル』のドラマシリーズを発表したことから今年も新たなドラマシリーズが発表されるかも？
