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[マーベル] ネタバレMCU2作目『インクレディブル・ハルク』観てない人も完璧にわかるあらすじ解説

その「力」、ためらうな。

『インクレディブル・ハルク』は2008年に公開された映画で、MCU(Marvel Cinematic Universe)作品の中では『アイアンマン』に続く2作目になる作品です。

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MCUの中での位置付けはフェーズ1になります。

制作費は1億5千万ドル、世界興行収入は5億ドルといい感じに成功を収めました。

小ネタですが、劇中に登場する合気道のインストラクターは元総合格闘家のヒクソン・グレイシー本人

SPOILER ALERT!

ここからは『インクレディブル・ハルク』の内容を丁寧に解説してまとめています。もちろんネタバレありです。



主な登場人物

ブルース・バナー /  エドワード・ノートン

©︎2008 MARVEL STUDIO

天才生物学者でハルクの中の人。基本的に控えめな物腰だが、ブラジルからアメリカまで数週間で縦断したりと割とアクティブ。『インクレディブル・ハルク』ではエドワード・ノートンが演じたが以降はマーク・ラファロが演じている。
エドワード・ノートンはアメリカ出身の1969年生まれ。大阪に1年ほど住んでいたらしく、その時英会話教室NOVAのテキストに載っていたらしい。

エリザベス・”ベティ”・ロス /  リヴ・タイラー

©︎2008 MARVEL STUDIO

生物細胞学者でブルースの恋人。献身的にブルースを支える反面、タクシー運転手の運転の荒さにクレームを言ったりする一面も。個人的にリヴ・タイラーといえば『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアルウェン役が印象的だが今回は呪文で川を氾濫させたりはしない。
リヴ・タイラーはアメリカ出身の1977年生まれ。父親はロックバンド「エアロスミス」のボーカル、スティーヴン・タイラーなのはわりと有名。

エミル・ブロンスキー /  ティム・ロス

©︎2008 MARVEL STUDIO

特殊部隊隊員の中でも最強と言われるロシア生まれのイギリス人。ハルクと戦って負けるたびに強くなって出直してくるストイックな人物でもある。今作の敵であるハルク・アボミネーションの中の人。
ティム・ロスはイギリス出身の1961年生まれ。当時『ハリー・ポッター』のスネイプ役のオファーがあったが断っている。

サディアス・”サンダーボルト”・ロス /  ウィリアム・ハート

©︎2008 MARVEL STUDIO

アメリカ陸軍将軍でベティのお父さん。中止されていたスーパーソルジャー計画を再開し、娘の恋人ブルースを実験のために追い続ける。原作ではレッド・ハルクになって暴れたりする。
ウィリアム・ハートはアメリカ出身の1950年生まれ。見た目とは裏腹に多くの女性との間に子供を作るやんちゃっぷり。



ストーリー解説

実験の失敗からハルクへと変身してしまう体質に。そしてブラジルへ逃亡

スーパーソルジャー計画の中心となる超人血清のための研究を行っていたブルースは、研究の成功を確信し自らの肉体を使って実験を行いますが実験は失敗。ブルースはハルクと呼ばれる緑色の大男へと姿を変えてしまいます。
ハルクは銃弾も効かないぐらい頑丈身体能力が飛躍的に上がるうえに敵味方関係なく暴れまわるという厄介ぶりですが、ひとしきり暴れると元のブルースに戻ります。

怒りによってハルクに姿を変える©︎2008 MARVEL STUDIO

軍から追われる身となったブルースはブラジルのリオデジャネイロに逃亡、武道家から合気道やヨガなど、変身の原因となる感情の制御方法を学びますがなかなか上手くいきません。

居場所がバレてしまい、襲撃されるブルース

ある日、ブルースは勤め先のジュース工場で不意に手を切ってしまいます。そしてなんとブルースの血液が混入したジュースが知らずに出荷されてしまいました!
それを飲んでハルクのようになった人物が現れたという情報を知ったロス将軍は工場を突き止め、エミル・ブロンスキーを含む精鋭部隊を送り込みます。

追い詰められたブルースはハルクに変身して部隊を壊滅。唯一生き残ったブロンスキーは、ハルクがスーパーソルジャー計画の成れの果てであることを知り、そしてそのパワーに魅了されました。ブロンスキーは自分の肉体を強化するために実験に志願します。

ガンマ線が混入したジュースを飲んだ人はまさかのスタン・リー(笑) ©︎2008 MARVEL STUDIO



アメリカでベティと再会、そしてブロンスキーと2度目の再戦

自身の研究データを求めてアメリカに戻ったブルースは、勤務先だった大学でロス将軍の娘である恋人のベティと再会します。しかしそこには肉体を強化したブロンスキーが待ち構えていました。

追い詰められながらもブルースは再びブロンスキーを撃退します。そしてコンタクトを取っていた協力者の「ミスター・ブルー」ことサミュエル・スターンズ博士に会い、解毒治療によって遂に肉体を元に戻すことに成功しました。

冴えないけど好奇心旺盛な「ミスター・ブルー」ことスターンズ博士 ©︎2008 MARVEL STUDIO

しかし、その直後にまたもや復讐に燃えるブロンスキーが襲撃。ブルースは捕獲されヘリで移送されてしまいます。

ブロンスキーのハルク化、そして決着。

ハルクの力に魅せられていたブロンスキーは、残ったスターンズにブルースの血液の投与するよう脅迫。スターンズは危険性を訴えるものの、ブロンスキーは聞く耳を持ちません。そして結果、ブロンスキーはもう1人のハルク「アボミネーション」に変身、スターンズを突き飛ばして街で暴れ始めます。

突き飛ばされたスターンズは頭に傷を負い、傷にブルースの血液が流れ込んでしまいます。すると流れ込んだ場所がブヨブヨと動き出し、本人は笑顔を見せているのでした。

そしてアボミネーションによってパニックに陥る街を守るため、ブルースは自らの意思で再びハルクへと変身、アボミネーションと死闘を繰り広げます。

アボミネーションになったブロンスキー。ハルクと違って自我を保っていて話すこともできる。©︎2008 MARVEL STUDIO

上空からのロス将軍達の援護射撃などもあってブルースは遂にアボミネーションに勝利しました。



ブルースのその後とトニー・スターク

平和が訪れましたが、ブルースはハルクの力を恐れて再び隠遁生活を送ることに。人里離れた地での修行の末に変身を徐々にコントロールしつつありました。

一方、ロス将軍は今回の一連の事件が原因で計画が凍結し、無職になってしまいました。ロスがとあるバーで酔い潰れているとそこにスーツ姿のトニー・スタークが現れます。そこでトニーは「極秘でチームを編成している、力を貸して欲しい」との話を持ちかけます。

今後のために押さえておきたいポイント

  • スーパーソルジャー計画、そしてその要である超人血清というアイテムが出てきました。これは『インクレディブル・ハルク』よりも過去の時代を描いた作品『キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー』 で詳しく語られます。
  • 職を失ってしまってバーで飲んでいるロス将軍は今後、国防長官というお偉いさんになって再登場します。
  • ラストに登場したトニー・スタークが語っていた編成中のチーム。これこそ前作『アイアンマン』のラストでニック・フューリーがトニーに持ちかけたアベンジャーズのことです。
MCUの次の作品は『アイアンマン2』です!
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