先日のD23 EXPOで、大ヒット海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でジョン・スノウを演じるキット・ハリントンがMCUフェーズ4作品『エターナルズ』に出演することが発表されました。
キット・ハリントンが演じるのはブラック・ナイトというキャラクターですが、このブラック・ナイトは日本だけでなくアメリカでも知名度はあまり高くないキャラクターです。にも関わらずMARVEL STUDIOS代表のケヴィン・ファイギ氏はブラック・ナイトが将来のMCUの中で大きな役割を担うことを示唆しました。
「キット・ハリントンは本当に素晴らしい俳優で、彼が『エターナルズ』に参加してくれることが決まった時はとても幸せでした。そして彼は、何か他の役割に成長する可能性があります。」
ブラック・ナイトはMARVEL COMICSがまだアトラスコミックスと名乗っていた1955年に、スタン・リーとイラストレーターのジョー・マニーリーによって誕生したかなり古いヒーローです。
剣やあらゆる道具を使いこなせるデーン・ウィットマン(ブラック・ナイト)は、『エターナルズ』のメンバーではなく(一応)普通の人間です。かつてのアーサー王の時代に魔術師マーリンによって隕石から造られた剣「エボニーブレイド」を武器に、黒い鎧を着て悪と戦うキャラクターとして描かれており、後にアベンジャーズのメンバーとしても活動しています。
『キャプテン・マーベル』でクリー人のミン・エルヴァを演じたジェンマ・チャンが、人間を愛するエターナルズのセルシ役で新たに『エターナルズ』のキャストに追加されましたが、原作ではウィットマンは地球にやってきたこのセルシと恋に落ち、やがてセルシの次元を渡る能力で一緒にマルチバースを往き来しました。2021年に公開予定の『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』でMCUに本格的にマルチバースが導入されるとしたら、時空間を旅するブラック・ナイトの登場は理にかなっているかもしれません。
また『ドクター・ストレンジ(2016)』の製作段階で、ブラック・ナイトの武器エボニーブレイドがカマータージに保管されていたという伏線が含まれる予定があったそうですが、そのシーンは最終的には削除されることになりました。
MCUに新たに剣と魔法という世界観を紹介することになりそうなブラック・ナイトは『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントンにはまさにうってつけのキャラクターと言えます。また同じく『ゲーム・オブ・スローンズ』でロブ・スタークを演じたリチャード・マッデンも『エターナルズ』でイカリスを演じることから、2人の再共演にも期待が高まるところです。
そのほか『トゥームレイダー』シリーズのアンジェリーナ・ジョリーが戦士セナ、『メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019)』のクメイル・ナンジアニがキンゴ、『ウォーキング・デッド』のローレン・リドロフは高速移動の能力を持つ聴覚障害のマッカリ、『スパイダーマン:スパイダーバース(2018)』のブライアン・タイリー・ヘンリーは天才発明家のファストス、『フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996)』のサルマ・ハエックはリーダーのアジャク、子役リア・マクヒューは“永遠に若く、魂は年老いた”スプライト、『新感染 ファイナル・エクスプレス(2016)』のマ・ドンソクは怪力のギルガメッシュを演じます。
『エターナルズ』は2020年11月6日に公開予定
source : Good Morning America