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[マーベル]ネタバレMCU7作目『アイアンマン3』観てない人も完璧にわかるあらすじ解説

さらば、アイアンマン

『アイアンマン3』は2013年に公開された映画で、全部で3部作ある「アイアンマン」シリーズの最終話でもあり、MCU(Marvel Cinematic Universe)の中では『アベンジャーズ』に続く7作目の映画になります。

[マーベル] ネタバレMCU6作目『アベンジャーズ』観てない人もこれで完璧なあらすじ解説「日本よ、これが映画だ。」 『アベンジャーズ』は2012年に公開された映画で、全部で4作品ある「アベンジャーズ」シリーズの最初の作品で...

MCUでの位置付けはフェーズ2の第1作目で、『アベンジャーズ』から7ヶ月後が舞台の話になっています。

制作費は2億ドル、世界興行収入は12億ドルでした!

SPOILER ALERT!

※ここからは『アイアンマン3』の内容を丁寧に解説してまとめています。もちろんネタバレありです。



主な登場人物

トニー・スターク(アイアンマン) /  ロバート・ダウニー・Jr

©︎2013 MARVEL STUDIO

天才発明家でアイアンマンの中の人。前作『アベンジャーズ』の戦いからパニック障害&不眠症に。取り憑かれたようにアイアンマン造りに没頭する。
ロバート・ダウニー・Jrはアメリカ出身の1965年生まれ。ピアノの弾き語りも上手く、2004年にアルバムを発表している。

ヴァージニア・”ペッパー”・ポッツ /  グウィネス・パルトロウ

©︎2013 MARVEL STUDIO

スターク・インダストリーズのCEOでトニーの恋人。今作でアーマーデビューする。
グウィネス・パルトロウはアメリカ出身の1972年生まれ。マクロビオティック(玄米、全粒粉、豆類、野菜類、海藻類、しか食べない)なためか骨粗鬆症。

ジェームズ・”ローディ”・ローズ /  ドン・チードル

©︎2013 MARVEL STUDIO

トニーの親友。昇格して大佐になった。今作はアイアン・パトリオットを装着して活躍。
ドン・チードルはアメリカ出身の1964年生まれ。『オーシャンズ』シリーズの爆破専門家バシャー役もこの人。

ハロルド・”ハッピー”・ホーガン /  ジョン・ファヴロー

©︎2013 MARVEL STUDIO

トニーとペッパーの友人でスターク社の警備部長。『アイアンマン』シリーズを通してトニーに振り回される3枚目キャラだけど今作はちょっと頼もしい。
ジョン・ファヴローはアメリカ出身の1966年生まれ。ハッピー役で過去の『アイアンマン』シリーズから出演しているけど実は『アイアンマン』『アイアンマン2』の監督。

アルドリッチ・キリアン /  ガイ・ピアース

©︎2013 MARVEL STUDIO

「Advanced Idea Mechanics」通称A.I.Mの創設者で今回の敵。過去にトニーを尊敬してAIMに誘ったのに軽くシカトされたことからトニーに恨みを抱く。エクストリミスというナノマシンで超人パワーを得る。
ガイ・ピアースはイギリス出身の1967年生まれ。16歳の時にボディビルの大会で優勝している。

トレヴァー・スラッデリー(マンダリン) /  ベン・キングズレー

©︎2013 MARVEL STUDIO

キリアンの指示でテロリスト「マンダリン」を演じていただけの舞台俳優。電波ジャックで流した処刑映像は合成で、本人は殺人なんてしたこともない。
ベン・キングズレーはイギリス出身の1943年生まれ。歌が上手くて、昔ビートルズのリンゴ・スターとジョン・レノンに音楽の道を勧められたらしい。



ストーリー解説

かつて傲慢だったトニーと屈辱を受けた天才キリアン

時は遡って過去の1999年。トニーは出席したスイスのパーティーで植物学者のマヤに出会い興味を持ちます。
しかし彼女の部屋に向かう途中でA.I.Mの創設者、キリアンに熱烈な勧誘を受けることに。
トニーはキリアンに屋上で商談する約束をしますが、それを無視してマヤと一夜を過ごしながら彼女の研究内容について話し合いました。
キリアンは寒空の下で一晩中待たされた挙句にトニーは結局現れず、屈辱を与えられます。

トニーを勧誘する当時のオタク感溢れるキリアン。©︎2013 MARVEL STUDIO

トニーはパニック障害を患っていた

そして時は戻って現代の2012年12月。前作『アベンジャーズ』のニューヨークでの戦いの後から、トニーは不眠症とパニック障害を患っていました。トニーは遠隔操作と自動装着を可能にする新型アーマー「マーク42」まで開発していましたが、いつ襲撃されるかわからない恐怖から、どこに行くにもアーマーを持ち歩く「アーマー依存症」とも言うべき状態でもありました。

その頃アメリカ国内では、マンダリン率いるテロリスト組織「テン・リングス」による爆破テロが横行していました。
トニーの親友ローディは「ウォーマシン」(『アイアンマン2』参照)を改良した新型スーツ「アイアン・パトリオット」を装着して捜査を行います。

アメリカ政府公認のヒーローに登録されているパトリオット。カラーリングも星条旗っぽい配色だがローディはウォーマシンの時の色の方が好きらしい。©︎2013 MARVEL STUDIO



ペッパーの元にキリアンが来訪、テロに巻き込まれるハッピー

そんなある日、ペッパーの元にキリアンが現れます。キリアンは、人間の脳の未使用領域を利用して人の能力を向上させる細胞「エクストリミス」の研究を共同で行おうと提案しますが、研究結果が軍事利用されることを危惧したペッパーはそれを拒否します。

一方、スターク・インダストリーズの警備主任となっていたハッピーはキリアンとその側近を不審に思い、彼らを尾行。しかし尾行先でエクストリミスを摂取した男が爆発を起こし、ハッピーも重傷を負って昏睡状態になってしまいます。

ハッピーが追跡したキリアンの部下サヴィン。エクストリミスの力で超人になっている。©︎2013 MARVEL STUDIO

襲撃されるスターク邸

事件を知って怒ったトニーは、マスコミを通じて「いつでも受けて立つ」と、自宅の住所を公表してマンダリンに宣戦布告します。(マンダリンによる爆破テロの仕業だと思っている。)

その後、過去にスイスのパーティで出会った植物学者のマヤがエクストリミスの件で相談をしにトニーの家を訪れます。そしてその直後、マスコミのヘリに偽装したサヴィン達に家を襲撃されてしまいます。
自宅を破壊されながらも、まだ調整が不完全な「マーク42」を何とか使いこなして、ペッパーとマヤの2人を逃して、トニーも脱出。気を失ったトニーは何千キロも飛び続けて遠く離れたテネシー州に不時着しました。



天才少年ハーレーとの出会いとマンダリンの正体

トニーは現地で偶然出会った科学好きの天才少年・ハーレーにアーマーの修理を託して、爆発事件の現場や関係者を調べるうちに、爆発を起こした人間がA.I.Mに関わっていることを知ります。

アイアンマンのファンだと言う天才少年ハーレー君。次期アイアンマンになるという噂も…©︎2013 MARVEL STUDIO

ローディの協力を得ながらマンダリンのアジトを突き止めたトニーは、マンダリン本人を尋問すると、マンダリンという人物は実際には存在せず、キリアンに雇われた売れない俳優のトレヴァーが演じた架空の人物でした。キリアンはマンダリンという架空のテロリストを作り上げてテロを起こさせ、それに乗じて各国の政府や軍に武器を売って世界を裏で操ろうと画策していたのです。

しかしそれを知って拍子抜けしたトニーとローディは、隙を疲れてキリアンに捕まってしまいます。そしてマヤがキリアンの手先だったことを知り、そしてペッパーもトニーのいない間に人質として捕まってしまっていました。
キリアンはトニーへの復讐としてペッパーにエクストリミスを投与しました。さらにローディからウォーマシンのアーマーを奪い、ペッパーを連れて次のターゲットである大統領の元へ向かいました。

その直後ハーレーが修理したアーマー、マーク42がトニーの元へ飛んできてトニーはローディと反撃を開始、キリアンの後を追って副大統領の元へ向かいます。

「自動キャッチ型スーツ」と呼ばれる遠隔操作アーマー「マーク42」。他のアーマーに比べて金色が多い印象 ©︎2013 MARVEL STUDIO

キリアンとの対決!ペッパーの覚醒

ウォーマシンを装着したキリアンは大統領の飛行機に乗り込み、大統領を連れ去ってしまいます。

そして大統領を救うべく巨大タンカーに潜入したトニーとローディは、これまで開発したアーマーを全機呼び出して総攻撃をかけ、捕らわれていた大統領を救出します。そしてペッパーを救出しようとしたその時、エクストリミスの投薬で超人になったキリアンの妨害にあい、ペッパーは炎の中に落ちてしまいました。

「ホームパーティープロトコル」というシステムで起動した全アーマー。トニー達の元に駆けつける様は圧巻! ©︎2013 

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怒りに燃えるトニーはキリアンとの激闘の末、マーク42をキリアンに着せて自爆させることで重傷を負わせます。それでも立ち上がるキリアンでしたが、同じくエクストリミスの作用で超人になっていたペッパーがトドメを刺しました。

こうして一連の事件は決着、トニーはアーマー依存症を克服するために、破壊されなかったアーマーを全て自爆させてアーマーの呪縛から解放されました。

その後、ペッパーはトニーの開発した解毒剤で無事常人に戻りました。トニーも心臓手術を受けてミサイルの破片(『アイアンマン』参照)を胸から取り除いたことで、アーク・リアクターを必要としない普通の人間に戻ったのでした。

アーマーは私にとって繭だった。それを破って私は生まれ変わった」と語ったトニーは新たな人生を歩むことを決意しました。



今後のために押さえておきたいポイント

  • 今作はトニーの過去に起きた出来事が発端で、それに決着をつけるというようなトニー自身にまつわる内容でした。なので今後のMCU作品に関わる伏線は少なめです。
  • ローディが装着していた派手な星条旗カラーの「アイアン・パトリオット」は、今後カラーリングや装備が変更されて再び「ウォーマシン」として登場します。
  • 全てを失ったトニーの窮地にアーマーを修理したり、パソコンや食料を与えたりとトニーをサポートした天才少年のハーレー君。ラストでは自宅の倉庫をトニーに立派に改装してもらって嬉しそうでした。このハーレー君のサポートが再び必要になる時が来るかもしれません。
MCUの次の作品は『マイティ・ソー / ダーク・ワールド』です!
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