MCUでも人気のヒーロー、ソーの活躍を描く『マイティ・ソー』シリーズの4作目『マイティ・ソー / ラブ・アンド・サンダー』は、ナタリー・ポートマン演じるソーの元恋人ジェーンが久しぶりに復帰し、さらにムジョルニアを手にして新たなソーとして活躍することが明らかになっています。
このストーリーラインは2014年にジェイソン・アーロンによって描かれたコミック『Mighty Thor』をベースにしており、コミックの中では雷神としての力を失ってしまったソーに代わり、ムジョルニアを持ち上げられるようになったジェーンがその力を引き継ぎます。ですが彼女自身の身体は乳がんに侵されていました。乳がんと戦いながらもアスガルド、そして地球の人々を守るために新たなソーとして戦うジェーンの姿は、多くのファンに共感されて高い評価を受けています。
『マイティ・ソー / ラブ・アンド・サンダー』の内容についてはまだ多くが謎のままで、この乳がんと戦うジェーンの姿が描かれるのかはわかっていません。Varietyのインタビューの中でナタリー・ポートマンは、闘病生活を送るジェーンを演じることについて意欲的な姿勢を明らかにしました。
「こういった(マーベルのような)エンターテイメント映画が、より現実的な問題を深刻に描くというのはとても珍しいことです。私は(乳がんのストーリーが含まれることについて)本当に何も知りませんし、何も見てません。ですがそれと同じ噂を聞いたことがあります。実現するなら、それはエキサイティングなことだと思います。」
またタイカ・ワイティティ監督自身も、このストーリーに強い関心を持っていることをVarietyに明かしています。
「コミックの中でもとても力のある部分ですよね。彼女が2つのことと戦っているっていうのはすごくクールだと思います。個人的には大好きなストーリーですよ。ただ、最終的に映画に入るかどうかはまだ分かりません。ストーリーを丸ごと取り入れるかは分からないんです。撮影の中で変わることもあるし、編集で変わるかしれません。「乳がんのエピソードはカットしよう」とかね。もしかしたら、彼女は元気なままかもしれませんよ。」
MARVEL STUDIOSは『キャプテン・マーベル』を皮切りに、ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)や今後登場するミズ・マーベル、シーハルクなど女性スーパーヒーローが主役になる作品を多く予定しています。さらに『エターナルズ』で初のゲイキャラクターが登場することや『ラブ・アンド・サンダー』でヴァルキリーが同性愛のキャラクターとして描かれるなど、まさに多様性という現代社会のテーマを積極的に取り入れているMARVEL STUDIOS。
コメディライクな作品の多いタイカ・ワイティティ監督が乳がんと戦う強い女性、そしてレズビアンという設定をどう描くのかは非常に楽しみなところです。
『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は2021年11月5日に公開予定
source : Variety 1 , Variety 2