手首から糸を飛ばしてニューヨークの街中を飛び回ったり、ビルの壁をクモのようによじ登ったり…スパイダーマンといえば誰しもがこういうアクションをイメージすると思います。
ファンの方はご存知の通り、スパイダーマンことピーター・パーカーは生まれつきこんな能力を持っているわけではなく、遺伝子操作実験で生み出されたスーパースパイダーに噛まれたことがきっかけで、この能力を手に入れることになりました。
初代『スパイダーマン(2002)』やリブート版となる『アメイジング・スパイダーマン(2012)』ではこのクモに噛まれる過程が描かれていましたが、MCU版のスパイダーマンは『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』で初登場した時からいきなりスパイダーマンとしての能力を手に入れており、その後公開された単独映画『スパイダーマン : ホームカミング』でもその能力を手に入れた過程については触れられていません。
もちろん原因は「遺伝子操作された特殊なクモに噛まれた」ということでいいのですが、せっかくMCUという世界に登場しているので、そのクモに噛まれるまでの過程をMCUの世界観を絡めて考察してみたいと思います。
きっかけはトニー・スターク
『アベンジャーズ』でのニューヨークでの戦いの後、トニーは宇宙からの脅威に備えるべく無人兵器ウルトロンを作っていたことが『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』で明らかにされました。この時トニーがウルトロン以外にも宇宙への脅威に備えようとしていたと仮定しましょう。
ある時トニーはある企業のプロジェクトに関心を持ちます。それはノーマン・オズボーンのオズコープ社です。遺伝子工学を用いたテクノロジーの開発にトニーは資金を援助して共同開発に乗り出します。
そして学生のピーターはトニーに憧れを持っていたので、課外授業なんかでスターク・インダストリーズを訪れていたかもしれません。この時に実験中に生まれたスーパースパイダーに噛まれてしまった、という説です。(スーパースパイダーは例によってケースから逃走してしまっている)
ポイントなのはトニーがきっかけで生まれたスーパースパイダーが、予期せぬ形でピーターをヒーローの道へと巻き込んでしまったということです。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』でトニーはピーターの存在をyoutubeで知ったと言っていましたが、その時からトニーには自分の行動が1人の子供の人生を変えたことに責任を感じていたのではないでしょうか。だから『スパイダーマン : ホームカミング』では戦いに巻き込まないように、ピーターを認めようとしなかったのではないでしょうか。
もし仮にこの仮説が成り立つとすればピーターとトニーの関係は相当深いものになりますし、ピーターがトニーの跡を継ごうとする気持ちも納得できます。さらにかねてより噂されているノーマン・オズボーンが、トニーのいない世界を牛耳るために登場するきっかけにもなります。
トニー、そしてノーマンによってピーターはスパイダーマンになり、ピーターはトニーの意志を継いでその与えられた力でノーマンと戦う。この説どうでしょ?真相は来週明らかに!
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日世界最速公開!