『アベンジャーズ / エンドゲーム』の後のピーターの活躍を描く『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』。先日公開された最新トレーラーからミステリオが別の世界からやってきたことが明らかにされたりと、すでにファンの間ではこの作品に関する多くの考察が立てられています。
先日スパイダーマン役のトム・ホランド自身が「この映画には顔面にパンチを打たれたような気分になるシーンがある」「そのシーンを撮った後にもう一度観直して(監督の)ジョンに、「大丈夫ですか?」って尋ねたことを覚えている」とコメントしていたことから、相当衝撃的な展開になることが予想される今作。
そんな中、ファンの1人が立てたある仮説が注目されています。
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』オズボーン理論
オズボーンとはご存知ピーターの親友であるハリー・オズボーンとその父親ノーマン・オズボーン。MCU版『スパイダーマン』ではまだ登場していませんが、過去の『スパイダーマン(2002)』シリーズや『アメイジング・スパイダーマン(2012)』シリーズには両方登場しており、宿敵グリーンゴブリンとしてスパイダーマンの前に立ちはだかります。
原作で父親のノーマン・オズボーンはトニーのスターク・インダストリーズに匹敵する巨大軍需企業「オズコープ」社を一代で築き上げ、開発した血清によって超人的なパワーを得ますが精神面が蝕まれてグリーンゴブリンとなり、最強の犯罪者としてピーターを苦しめました。
後の原作コミックの中で、ノーマンはヒーローを管轄する国家組織S.H.I.E.L.D.の長官(ニック・フューリーと同じポジション)としても描かれています。地球と敵対するスクラル人によってS.H.I.E.L.D.は崩壊、その後新たにH.A.M.M.E.Rという組織を設立したノーマンはアベンジャーズ・タワーに残っていたアイアンマンのスーツを奪い、「アイアン・パトリオット(『アイアンマン3』参照)に改造して着用しています。
そしてノーマンはここから「ドクター・ドゥーム」や「ロキ」、「ヴェノム」などをまとめ上げ、MARVEL COMICSにおける最強のヴィランチーム「ダーク・アベンジャーズ」を結成するのでした。
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』オズボーン理論、つまりトム・ホランドの言う「パンチを打たれたような気分になるシーン」とは、ノーマンがトニーの残されたスーツを来て登場、自分自身を「新しいアイアンマン」と呼ぶのではないかということです。
たしかに、どこの誰ともわからない悪人に自分の最も尊敬した人物を受け継がれるなんて展開は衝撃的ですし、ジョン・ワッツ監督の「きっとみんな嫌いになる」発言にも当てはまる気がします。
仮に『ファー・フロム・ホーム』で登場しないとしても、20世紀フォックスが所有していた映像化の権利をディズニーが買い取った今、原作のようにドクター・ドゥームやヴェノムを従えて「ダーク・アベンジャーズ」として今後登場することもあるかもしれませんね。
また、『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』にはニューマン・エイカーもキャストに決まっていますが、現在までのトレーラーにはまだ出て来ていません。原作の中でも最初期の敵であるカメレオンを演じると噂されていますが、いったいどんな衝撃的な展開が待ち受けているのでしょうか。
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日に世界最速公開!
source : Comicbook.com