マーベル・コミック「スパイダーマン」に登場するシンディ・ムーンことシルクを主役としたドラマシリーズ『シルク(原題 Silk)』をソニー・ピクチャーズが企画していることが明らかになりました。Varietyが報じています。
シルクことシンディ・ムーンは2014年に刊行されたコミック「The Amazing Spider-Man #1」で初登場したキャラクター。ピーター・パーカーが放射性のクモに噛まれてスパイダーマンとしてのパワーを手に入れたのと同様に、実はクラスメイトのシンディもクモに噛まれたことによってスーパーパワーを手にしていたという設定です。
注目すべきはシンディが韓国系アメリカ人という設定だという点です。マーベル・スタジオはMCU作品『エターナルズ』で初の同性愛者のヒーローを、『シャン・チー』では初のアジア人ヒーローを、ドラマ『ミズ・マーベル』では初のイスラム系アメリカ人ヒーローを登場させるなどまさに「多様化」をテーマに様々な個性のキャラクターを打ち出しています。このまま企画が通れば『シルク』も多様性を拡大する作品の一つとしても注目されるでしょう。
また、ソニーは『シルク』のほかマーベル原作のタイトルを複数企画しており、Amazonとの間で配給権の交渉に入っているとのこと。この取り組みは、Netflixとマーベル・テレビジョンが『Marvel デアデビル』や『Marvel ルーク・ケイジ』など複数のシリーズを製作したスタイルに近いと言われており、Amazonでの配信に先がけ、テレビ放送が実施される可能性があるとも報じられています。
製作総指揮には『スパイダーマン:スパイダーバース(2018)』のフィル・ロード&クリス・ミラー、プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズのエイミー・パスカル、脚本にはNetflixドラマ『ユニークライフ(2017)』のローレン・ムーンが就任。
なおシンディ・ムーンというキャラクターは、実はMCU作品『スパイダーマン : ホームカミング(2017)』に同級生として登場しています。作中でシンディを演じたのは中国系アメリカ人のティファニー・エスペンセン。MCUとSPUoMCのクロスオーバーの可能性が噂されていることから『シルク』でエスペンセンが主役を飾る可能性もある…?
source : Variety