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[マーベル・ネタバレ]『シャン・チー』に登場する武器テン・リングスの能力を解説

MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)最新作『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は、マーベル初のアジア人スーパーヒーローの誕生を描くだけでなく、MCU第1作『アイアンマン(2008)』より関わってきた犯罪組織「テン・リングス」についても深掘りする作品。この「テン・リングス」という名前の由来になったのが、シャン・チーの父親ウェン・ウーが操る10個の腕輪ですが、本記事ではこの腕輪がもつ能力について解説します。

SPOILER ALERT!

※本記事では『シャン・チー / テン・リングスの伝説』本編の内容について触れています。閲覧にはご注意ください。

本編によれば、腕輪「テン・リングス」が発見されたのはおよそ1000年前の中国のとある火口。腕輪を発見した当時のウェン・ウーは、衰えることのない永遠の命を手に入れ、同時に腕輪のもつスーパーパワーを用いて地域を支配し、その勢力を広めていきます。やがてウェン・ウーは犯罪組織「テン・リングス」を結成し、世界を裏で操るようになりました。

実はこの「所有者に永遠の命を与える」という能力はMCU版で新たに作られた設定であり、原作コミックにはない能力です。また原作コミックでは「テン・リングス」は腕輪ではなく指輪であり、見た目が地味という理由からMCU版では腕輪に変更されたとのこと。そしてその能力は以下の通り。

  • 左小指 / 「Zero」…強烈な冷気や氷の波を作り出し、敵を凍らせることができる。
  • 左薬指 / 「The Liar」…自分のマインドエネルギーを高め、他人をマインドコントロールしたり、幻覚を見せることができる。
  • 左中指 / 「Lightning」…電撃を放つことができる。
  • 左人差し指 / 「Incandescence」…赤外線の熱線や爆風を発生させ、爆発を起こしたり、物に火をつけたりすることができる。
  • 左手親指 / 「Dimonic」…様々な形のエネルギーを投射することができ、人を地中に押しつぶすほど重力を増加させることができる。



  • 右手親指 / 「Remaker」…原子や分子を再編成し、物体を完全に変化させたり、その状態を変換したりすることができる。
  • 右手人差し指 / 「Influence」…様々な種類のエネルギーを投射して、衝撃波を発したり、音波を発生させたり、磁力で物体を引き寄せたり反発させたりすることができる。
  • 右手中指 / 「Spin」…物体を浮かせて投げることができるほか、身につけている人を飛ばすことができる。
  • 右手薬指 / 「Spectral」…触れた物質を破壊することができるビームを発射できるが、その充電には20分必要。
  • 右手小指 / 「Nightbringer」…すべての光を吸収する絶対的な暗闇の領域を作り出すことができる。

本編ではウェン・ウーが「テン・リングス」を使って衝撃波を起こす、磁力のようなものを使って腕輪を飛ばして戻す、自身を飛ばすなど原作コミックに登場する指輪のいくつかに近い能力が描かれていました。ですがMCUでは、それぞれのリングが異なるパワーを持っているのか、それともすべてのリングが1つのユニットとして機能しているのかは不明です。

また、父ウェン・ウーから腕輪を引き継いだシャン・チーも、凄まじい格闘能力を持つものの基本的には”普通の人間”です。(原作コミックでは「気」を扱うという設定はあったものの)超人血清を打っているわけでもなく、最新のテクノロジーを駆使したガジェットを扱えるわけでもありません。



MCUフェーズ4以降は「魔術」「マルチバース」そして「宇宙」といった環境がメインになっていくと考えられるため、普通の人間であるシャン・チーが活躍するためにはこの「テン・リングス」の力がどれほどのパワーを秘めているのかがカギになります。マーベル・スタジオが原作コミック通りのパワーを設定すれば、シャン・チーはMCUの中でも最強クラスのヒーローになることは間違いありませんがはたしてその全能力やいかに…

『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は2021年9月3日より全国公開中

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