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[マーベル・ネタバレ]『シャン・チー』のポストクレジットシーン、監督ですら知らされていないことがあった

マーベル初のアジア人ヒーローの誕生を描くMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)最新作『シャン・チー / テン・リングスの伝説』。例に漏れず本作にもサプライズを含んだポストクレジットシーンがあるのですが、そこで描かれているいくつかの謎について、デスティン・ダニエル・クレットン監督自身も把握できていないのだそう。クレットン監督がVarietyのインタビューの中で明かしています。

SPOILER ALERT!

※本記事は『シャン・チー / テン・リングスの伝説』本編の内容について触れています。閲覧にはご注意ください。

『シャン・チー / テン・リングスの伝説』ポストクレジットシーン解説

ター・ローでの激闘を終えたシャンとケイティが行きつけのパブで友人夫婦と飲んでいると、そこに『ドクター・ストレンジ』でおなじみのウォンがスリング・リングの中から登場し「シャン・チー」と大声で叫びます。恐るおそる反応したシャンは、ケイティと共にウォンに連れられサンクタム・サンクトラムへ移動。そこにはリモートで繋がった、キャロル・ダンバース(キャプテン・マーベル)とブルース・バナー(ハルク)の姿があったのでした。

ウォンがシャンを呼んだ理由は他でもない「テン・リングス」のことでした。シャンが父ウェン・ウーから受け継いだ謎の武器「テン・リングス」を見せると、宇宙を飛び回るキャロルも科学に精通しているブルースも「見たことがない」と言うのです。そんな謎の武器に対してブルースは「ヴィブラニウム製ではなく、1000年以上前から存在している」との見解を示し、さらにウォンは「テン・リングス」の内部から何らかのシグナルが発信されていることに気づいたと告げます。

ここでキャロルは別の通信を受けて退席、ブルースも「サーカスへようこそ」と言い残して退席し、ウォンは「これから2人の人生は大きく変わる」と伝えるのでした。



まず『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』以来の登場となったキャロルとブルースですが、2人とも容姿に変化がありました。キャロルは髪が伸びており、ブルースはスマートハルクから元の人間の姿に戻っています。つまりこの時点で『エンドゲーム』からある程度の時間が経っていることを示しており、ブルースに至ってはその間に体に異変が起きたと考えることができます。

クレットン監督はキャロルが現在何をしているのか、そしてブルースの体に何が起きたのかについては「全く知らない」のだそう。「僕が知っているのは、僕が提案したアイデアが、そのキャラクターについて練られている他のアイデアと論理的に一致しないって場合には却下されるということだけです。」

またこの時のキャロルとブルースの登場について、クレットン監督はポスト・プロダクション(編集後作業)が終わる頃まで知らなかったそうで「MCUの他のドラマや映画の製作状況にあわせて、何度も微調整やアップデートがされていたんです。この時期(『シャン・チー』のタイムライン)にキャラクターたちがMCUで何をしていたのかによって変更されていきました」とのこと。つまりウォンと一緒に「テン・リングス」の解析を行うのがキャロルとブルース以外の可能性もあったわけですが、それらのキャラクターにはそれが出来ないほどの何かしらのイベントが発生しているということを意味しています。



と、これまで色々と知らないことだらけだったことを明かしたクレットン監督ですが、本作の鍵となる腕輪「テン・リングス」の由来やシグナルの発信先については「もちろん知っています」と明かしており、「(『シャン・チー』のポストクレジットシーンは)今後のMCUがどうなっていくのか?そんな疑問が浮かぶようなものでしたね。ですが、今後の展開が楽しみになるようなものでもあったと思います。」と今後の展開を期待させるようなコメントを残しています。

以前マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、『シャン・チー』のラストが『アイアンマン(2008)』のラストシーンに似ていると発言しており、それはトニー・スタークの元にニック・フューリーがアベンジャーズ計画を持ちかけるというアベンジャーズの原点とも言えるシーンでした。今後のMCUでは『シャン・チー』を起点に物語が大きく広がっていくことになるのでしょうか。

[マーベル・ネタバレ]『シャン・チー』に登場する武器テン・リングスの能力を解説MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)最新作『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は、マーベル初のアジア人スー...

source : Variety

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