2004年にソリッド・シチュエーション・ホラーというかつてないジャンルでホラー映画界に彗星の如く登場した『ソウ』は、2017年の『ジグソウ : ソウ・レガシー』に到るまで計8作品が公開されるなど世界的に人気の映画シリーズ。「ジグソウ」と呼ばれる猟奇殺人鬼が行う恐怖のゲームを超グロテスクな描写で描き、かつ観客全員が騙されるどんでん返しを含むストーリーが人気の秘訣で、僕も筋金入りの大ファンです。
そんな『ソウ』シリーズの最新作がアメリカのコメディアン、クリス・ロックによってリブートされるというのは以前から報じられており、現在『The Organ Donor』というワーキングタイトルで製作中です。そしてこの度、カナダの映画配給会社Mongrel Mediaのウェブサイトでこのリブート版『ソウ』の公式タイトルらしきものが公開されています。
Mongrel Mediaによるとタイトルは『Spiral : From the Book of Saw』。『ソウ ザ・ファイナル 3D(2010)』で完結を迎えたはずのジグソウのゲームでしたが、新たに公開された『ジグソウ : ソウ・レガシー』で受け継がれていくジグソウの意思が描かれていました。「Spiral = 螺旋」が意味するものとは、再びジグソウの意思を受け継ぎゲームを行う者の登場を示しているのでしょうか。
原案、製作総指揮、そして主演を務めるクリス・ロックは、この新たな『ソウ』はこれまでのような怖さを残しつつもコメディ要素を加えた新しいものになると言います。
「映画を観たりテレビを観たりしていて、”あ〜ジョークを2つ入れるだけで全然違うのに”って思うことがよくあります。僕は『ソウ』が大好きですが、”全然ユーモアがないな”って思ってました。だからこそ、いい映画だからこそより良いものになると思ったんです。新しい『ソウ』もすごく怖いし、血もたくさん出ます。だけどあちこちにユーモアを加えた新しいものになりますよ。」
監督を務めるのは『ソウ2』から『ソウ4』までメガホンをとってきたダーレン・リン・バウズマン、製作総指揮にはクリス・ロックのほか、『ソウ』の生みの親ジェームズ・ワン&リー・ワネル、そしてこれまでシリーズの製作総指揮を務めてきたダニエル・J・ヘフナーが参加。キャストには、クリス・ロック、『アベンジャーズ』シリーズでもおなじみのサミュエル・L・ジャクソン、ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のマックス・ミンゲラらが名を連ねています。
『Spiral : From the Book of Saw(邦題不明)』は2020年5月15日にアメリカで公開予定
source : IGN , Comicbook.com