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[マーベル]ネタバレMCU15作目『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス』観てない人も完璧にわかるあらすじ解説

『銀河の運命は、彼らのノリに託された』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス』は2017年に公開された映画で、全部で3作ある「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの2作目であり、MCU(Marvel Cinematic Universe)の中では『ドクター・ストレンジ』に続く15作目の作品になります。

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MCUでの位置付けはフェーズ3、時系列としては前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の後、地球では『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の騒動が起きている頃でしょうか。

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制作費は2億ドル、世界興行収入は8億6千万ドルでした。ちなみに邦題は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス』ですが原題は『Guardians Of The Galaxy Vol.2』となっています。

SPOILER ALERT!

※ここからは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : リミックス』の内容を丁寧に解説してまとめています。もちろんネタバレありです。



主な登場人物

ピーター・クイル(スター・ロード) / クリス・プラット

©︎2017 MARVEL STUDIO

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダー的存在で、ガモーラのことが好き。今作で両親のことと自身の出生について明らかになる。
クリス・プラットはアメリカ出身の1979年生まれ。2015年、アメリカのタイム誌が発表する世界で最も影響力のある100人のリスト「タイム100」に選ばれる。

ガモーラ / ゾーイ・サルダナ

©︎2017 MARVEL STUDIO

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの紅(緑)一点。ツンデレだがクイルや、他のメンバーのことを大切に思っている。
ゾーイ・サルダナはアメリカ出身の1978年生まれ。1年に1度、髪にツヤを取り戻すためにマヨネーズを使ったヘアパックを行うらしい変人。

ドラックス / デイヴ・バティスタ

©︎2017 MARVEL STUDIO

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのパワー担当。的外れな言動が多いが、たまに核心を突く。
デイヴ・バティスタはアメリカ出身の1969年生まれ。前妻が日本人とアメリカ人のハーフだったことから日本好き。腕には「天使」と「武」のタトゥーが入っている。

ロケット / ブラッドリー・クーパー

©︎2017 MARVEL STUDIO

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメカ担当。口が悪くトラブルメーカーだが、根は優しい。
ブラッドリー・クーパーはアメリカ出身の1975年生まれ。ガモーラ役のゾーイ・ソルダナとは付き合っていた時期がある。

ベビー・グルート / ヴィン・ディーゼル

©︎2017 MARVEL STUDIO

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの植物担当。前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でクイル達をかばって消滅したが、残っていた枝から新たに発芽した。体も知性も幼くなったが、力は強い。
ヴィン・ディーゼルはアメリカ出身の1967年生まれ。2017年フォーブス誌の「世界で最も稼いだ俳優」ランキングで5450万ドルを稼ぎ出し、3位になった。

ヨンドゥ・ウドンタ / マイケル・ルーカー

©︎2017 MARVEL STUDIO

宇宙海賊ラヴェジャーズのメンバー。ラヴェジャーズのボスだと思われていたが実は本隊とは別部隊のリーダーであったことが判明。僕は今作のヨンドゥに男泣きした。
マイケル・ルーカーはアメリカ出身の1955年生まれ。今作でちょっと登場するシルベスター・スタローンとは1993年に公開された『クリフハンガー』以来の共演。

ネビュラ / カレン・ギラン

©︎2017 MARVEL STUDIO

ガモーラと同じくサノスを義父にもつガモーラの義妹。幼い頃からガモーラやサノスを恨んでいる。前作で姿を消した後はソヴリン星人に捕まっていた。
カレン・ギランはスコットランド出身の1987年生まれ。ネビュラを演じるために髪の毛を全部剃るという女優魂を持つ。

エゴ / カート・ラッセル

©︎2017 MARVEL STUDIO

クイルの父親であり、宇宙の誕生から生き続けてきた天界人。見た目が人間の体はあくまで分身で、本体は惑星の中心に浮いている脳みそ。
カート・ラッセルはアメリカ出身の1951年生まれ。20代の頃はメジャーリーガーだったらしい。

マンティス / ポム・クレメンティエフ

©︎2017 MARVEL STUDIO

エゴに拾われて、エゴの世話係を担当している。頭の触覚で、触れた人の感情を読み取ったり、操作したりできる。
ポム・クレメンティエフはカナダ出身の1986年生まれ。国籍はフランス。家族で日本に住んでいた時期もあるそうだ。

アイーシャ / エリザベス・デベッキ

©︎2017 MARVEL STUDIO

全身が金色の種族、ソヴリン星人の女王。自分たちこそが最も優れた種族だと思っているため非常に上から目線。
エリザベス・デベッキはフランス出身の1990年生まれ。幼い頃からオーストラリアで育ち、バレエダンサーとしての特訓を受けていた。



ストーリー解説

ソヴリン星人に追われるガーディアンズ

前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でクリー人のテロリスト・ロナンによるザンダー星壊滅を阻止したクイル達の名前は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」として宇宙中に知れ渡っていました。

ある日、彼らはソヴリン星人の女王アイーシャからの依頼で、ソヴリン星の燃料であるアニュラクス電池を怪獣から守るという仕事を受けます。そして仕事の報酬として、行方をくらませていたガモーラの妹ネビュラの身柄を引き取るのですが、実はロケットがアニュラクス電池をこっそり盗んでいたことが発覚。このことを知ったアイーシャは、怒ってクイル達を追います。

クイルの父、エゴと出会う

クイル達がアイーシャ率いるソヴリン艦隊から逃げていたその時、謎の宇宙船が現れてクイル達を助けてくれました。そして彼らを助けた宇宙船から現れた男・エゴはクイルの父だと名乗り、ガーディアンズ一行を自らの星に招待しました。半信半疑ながら、クイルとガモーラ、ドラックスはエゴの招待を受けてエゴの住む惑星へ向かい、ロケットとグルートはネビュラの監視のため残りました。

ラヴェジャーズの内乱

一方ガーディアンズ達に逃げられたアイーシャは、ガーディアンズ逮捕のためヨンドゥ率いるラヴェジャーズを雇います。ヨンドゥはまずロケットとグルートを捕らえましたが、自分が育てたクイルの追跡に関しては弱気になり、さらには助けようと言い出します。そんなヨンドゥの方針に不満を抱いた部下達は反旗を翻して、ヨンドゥは捕らえられてしまいました。

しかしヨンドゥに忠誠を誓っていた部下クラグリンとベビー・グルート、そしてロケットと協力してヨンドゥ達4人は脱出、クイルを追ってエゴの星へと向かいました。そしてネビュラも、どさくさに紛れて脱出し、ガモーラに復讐するためにエゴの星へ向かいます。

ヨンドゥの忠実な部下クラグリン。演じるのは監督の弟、ショーン・ガン。©︎2017 MARVEL STUDIO



明らかになるクイルの出生とエゴの野望

エゴは自らは天界人という特別な存在で、本体は惑星そのものだと明かします。そしてその惑星の規模を全宇宙へ「拡張」して、全生命体を飲み込むことこそがエゴの野望でした。

そのために様々な種族の女性との間に子供を作る、つまり「苗」を植えておく必要があり、地球を旅した際にメレディスという女性との間に生まれたのがクイルだったのでした。

エゴは目的である「拡張」のため、長年クイルのことを探していましたが、インフィニティ・ストーンに触れても無事だった地球人の噂(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』参照)を聞き、自身の子どもではないかと考えてクイルに接触しました。

徐々にエゴに心を開いていくクイル…ガモーラの疑いの声には耳も貸さず、さらには喧嘩別れしてしまいます。

そして喧嘩別れしたガモーラの元に義妹ネビュラが襲撃。またも死闘を繰り広げる2人でしたが、戦いの中で打倒サノスという共通の目的を再認識し、休戦することになりました。

逆ギレしたエゴと最終決戦!

しかしエゴが衝撃の事実を口にします。それは多くの子供たちはエゴの天界人の能力を引き継がなかったために吸収してしまったこと、そして唯一の成功例であるクイルを引き入れるために母・メレディスを殺したということでした。

エゴの本心を知ったクイルは目を覚まし怒りを露わにします。そしてエゴはそんなクイルに逆ギレ。クイルを惑星「拡張」のエネルギー源にするため吸収しようとします。

逆ギレして正体を現すエゴ。©︎2017 MARVEL STUDIO

ガモーラとネビュラは駆けつけたヨンドゥやロケットたちと合流し、エゴを倒すための共闘を始めますが、さらにそこにはガーディアンズを追ってきたソヴリン星人も乱入して戦いはクライマックスへ。

クイルはエゴの圧倒的な力の前に瀕死の状態でしたが、ロケットが冒頭でソヴリン星人から盗んでいたアニュラクス電池を使って爆弾を作り、ベビーグルートが惑星中心にあるエゴの「脳」に侵入して爆発させたことでエゴを倒したのでした。



命に代えてクイルを助けたヨンドゥーそしてラヴェジャーズの再結成

エゴの爆発から逃げ遅れ、巻き添えになりそうになったクイルをヨンドゥが身一つで救出します。

しかし宇宙服は一つしかなく、ヨンドゥは自らを犠牲にそれをクイルに渡し、息を引き取ったのでした。

さらにヨンドゥはクイルの育ての親だっただけでなく、エゴの真の目的からクイルを遠ざけて守っていた真の「父親」でもあったのです。

ヨンドゥの死を聞いて宇宙中からラヴェジャーズの本隊が集結し、壮大な葬儀が執り行われました。そしてこの集結をきっかけに、ラヴェジャーズの総隊長スタカーは部隊を一つにまとめて再結成することを決意します。

スタカーを演じるのはシルベスター・スタローン。撮影中は「ラヴェジャーズ」と「アベンジャーズ」を間違えて「ラヴェンジャーズ」と言っていたそうだ。©︎2017 MARVEL STUDIO

ガーディアンズ討伐を企むアイーシャ

ガーディアンズを捕らえることに失敗したゾヴリン星の女王アイーシャでしたが、新しい出産ポッドから「アダム」という存在を生み出そうとしていました。

アダムの入った出産ポッド。もちろん金色。©︎2017 MARVEL STUDIO

戦いは終わってその後

ガーディアンズ一行は、エゴの側近であったマンティスを仲間に加えて、再び銀河を守る旅に出ます。グルートは成長して反抗期を迎えました。

ネビュラは一時的にガモーラと和解していましたが、ガモーラの誘いを断ってサノスを倒すために一人で旅立ちました



今後のために押さえておきたいポイント

  • ヨンドゥの死をきっかけに再結集したラヴェジャーズ。実は原作では初代ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーです。次回作でクイル達と共闘するかもしれませんね。
  • アイーシャが生み出そうとしていた「アダム」、フルネームを「アダム・ウォーロック」といいます。実は原作ではアイーシャと双子という設定で、サノスを脅かすほどの強力な力を持った双子でした。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの3作目で登場し、ゆくゆくはMCU全体における強大な敵になっていくと思います。
  • 原作ではサノスの次にインフィニティ・ガントレットを手にする存在として描かれているアダム。©︎MARVEL STUDIO
  • ストーリーに直接関係がないためこれまで触れていませんでしたが、MCU全作品にはMARVEL生みの親「スタン・リー」が様々なキャラクターに扮して一瞬だけカメオ出演しています。今作のスタンは宇宙飛行士のような役でしたが、エンドクレジットに「ウォッチャー」と呼ばれる存在にこれまでの出演に関しての苦労話を聞かせるシーンがあります。実はこの「ウォッチャー」は原作で「エタニティ」と呼ばれる全生命体の頂点に立つ存在の仲間で、MCU全体での出来事を監視していました。つまりこれまでちょい役で出演していたスタンも実は「ウォッチャー」であり、アベンジャーズを監視していたのかもしれません。 ちなみに僕はこの「エタニティ」がサノスを倒した後の、次のラスボスになると予想してます!
  • 宇宙飛行士に扮したスタン・リーとウォッチャー ©︎2017 MARVEL STUDIO
MCUの次の作品は『スパイダーマン : ホームカミング』です!
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