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[マーベル]『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』本編で起きる展開を予告映像から本気で考察

MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』の予告映像がついに公開。それはこれまでMCU作品を観てきたファンのみならず、かつてのサム・ライミ版『スパイダーマン』などを観てきたファンにとってはまさに「ご褒美」と言える内容であり、すでに何度も繰り返し観たという方もいるのではないでしょうか。本記事では公開されたばかりの予告映像を参考に、本編で起こり得る出来事について考察していきます。



マシュー・マードック(デアデビル)登場の可能性

予告映像の0:19から、ピーターはミステリオ(『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』参照)殺害の容疑で、取調室のようなところで尋問されています。

「僕はやってない」というピーターの主張を真っ向から否定するのはDODCの職員。DODCとは(Department of Damage Control)の略で、地球外のテクノロジーの回収や管理を行う組織として『スパイダーマン : ホームカミング(2016)』に登場しています。なぜ警察ではなくDODCがピーターの取り調べを行っているのかはわかりません。

そして0:24のシーンでは白シャツの男が書類をデスクに叩きつけている姿が映っていますが、顔が映されていないのが不自然…。そしてその顔を見上げるピーターの表情と、意味深なSE(効果音)。これはかねてより登場が噂されているマシュー・マードック(デアデビル)ではないでしょうか。昼は盲目の弁護士、夜は法で裁けない犯罪者を相手に闘うヒーローとして活動するマシューが、ピーターを激しく責めている、もしくは起訴されたピーターの弁護士として反撃の意志を示しているのかもしれません。

©︎MARVEL

とはいえNetflixでのみ配信されていたドラマ『デアデビル』を観ていないというファンは意外と多い可能性があり、「誰?」となってしまうことも考えられます。もし登場したとしても出番は少ないでしょう。

なぜドクター・ストレンジとピーターが戦うのか

すっかり悪者扱いされ、MJやネッドなど周りの人にも迷惑がかかることが嫌になったピーターは、ドクター・ストレンジのもとを訪ね「すべてをなかったことにできませんか?」と頼みます。それに対してストレンジは「世界中のすべての人から君がスパイダーマンだという記憶を消し去る」と説明して呪文の準備を始めますが、結果的にどうやらミスがあった様子…時空が歪んだことでマルチバースの扉が開いたらしく、予告の2:09では列車の上でなぜかドクター・ストレンジとピーターが戦っているシーンも映されています。

そもそもストレンジはなぜピーターの頼みを引き受けたのでしょうか

アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』で語られたように、ストレンジは時間を巻き戻すことのリスクや現実に手を加えることの重要性を知っています。それなのになぜ「世界中の人から記憶を消す」という危険な決断を下したのでしょうか。「宇宙の半分の命を救った仲」という理由だけで、禁じ手とも言える呪文に手を出すでしょうか。

あくまでも推測ですが、このストレンジは偽物である可能性があります。



理由は2点。まず現在Disney+で配信中のアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』にダーク・ストレンジなるドクター・ストレンジのヴィランバージョンが登場することがわかっています。『ホワット・イフ…?』は一見MCU本編と関わりがないように思えますが、ロキ役のトム・ヒドルストンによれば実は今後のMCUにおける重要な設定を担うと言われており、もしかすると『ホワット・イフ…?』で今後登場するキャラクターの伏線が張られていることも考えられます。

そしてもう一つは、このピーターがストレンジに現実世界の改変を頼むという出来事は原作コミック『スパイダーマン : ワン・モア・デイ』でも描かれているということです。コミック版の『シビル・ウォー』では、ピーターはトニー・スタークの側に加わるにあたって、記者会見を開いて自ら素顔と正体を晒しています。その後ピーターは、ヒーロー登録法反対派に鞍替えしたことから政府に追われる立場となり、それに便乗するようにヴィランたちはピーターの家族を標的にするようになります。これによってメイおばさんが狙撃され、重傷を負ってしまいます。そこでピーターは、ドクター・ストレンジにメイおばさんを救うために現実を改変できないかと相談しました。結果的にこれは断られてしまいますが、そこに悪魔であるメフィストが現れ、「MJとの結婚を無かったことにすれば、メイおばさんの命を救うことができる」という話を持ちかけるという内容です。

このメフィストは『ドクター・ストレンジ』の続編である『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題 Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』のメインヴィランになるのではと噂されているキャラクターです。『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』は『ノー・ウェイ・ホーム』の次に公開予定の作品でもあるため、もし物語が直結しているのであればメフィストを『ノー・ウェイ・ホーム』で紹介しておくのは最高のタイミングと言えます。

ちなみに予告映像の中に一瞬映るこのプラカードには「DEVIL IN DISGUISE(変装した悪魔)」と書かれています。ピーターのことを指しているように見せかけて実はストレンジに扮したメフィストのことだったり…?

©︎MARVEL STUDIOS



ドクター・オクトパス登場!その視線の先には…?

事前に発表されていた通り、『スパイダーマン2(2004)』でアルフレッド・モリーナが演じたドクター・オクトパスが登場、さらにパンプキン・ボムや落雷も映されていることから『スパイダーマン(2002)』でウィレム・デフォーが演じたグリーン・ゴブリンや『アメイジング・スパイダーマン(2014)』でジェイミー・フォックスが演じたエレクトロの復帰もほぼ確定。(予告に映されている雷は黄色でしたが、今回のエレクトロは「青くない」ことが分かっているためおそらくこれはエレクトロの仕業)

マルチバースが堂々と開き、往年のヴィランが登場することに大興奮間違いなしなのですが、かねてより登場が噂されている『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイア、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが演じる別世界のスパイダーマンに関するヒントはありませんでした。

ですがここでドクター・オクトパスの第一声「やあピーター」についてよく考えてみてください。

以前モリーナはインタビューの中で、自身が演じるドクター・オクトパスは『スパイダーマン2』で演じたのと同一人物であることそしてそれは『スパイダーマン2』のラストで死んだと思われていたところから始まるとコメントしていました。

『スパイダーマン』第3作に登場のドクター・オクトパス、ライミ版『スパイダーマン2』のその後の設定であることが明らかにMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)版『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム...

『スパイダーマン2』のラストは思考をアームに支配されて怪人となってしまっていたドクター・オクトパスが最後に自我を取り戻し、核融合装置を自身と共に葬るため自ら装置の足場を崩し、川底へと沈んでいくというシーンでした。

そこから始まるというのがどの程度正確なのかはわかりませんが、仮に沈んでいく最中にマルチバースが開きいきなりMCU版の世界に登場したのだとしたら、目の前にいるトム・ホランド演じるピーターをすぐにピーター・パーカーだとすぐに認識できるでしょうか。少なくともドクター・オクトパスの知るピーターとは顔が違うはず。つまりあの「やあピーター」というオクトパスの視線の先にいたのはマグワイア版ピーターという可能性が考えられます。

もっとも「死んだと思われていたところから始まる」とは言え、さすがに川底に沈んでいく途中でマルチバースに転送されたという可能性は低そうです。なぜなら『スパイダーマン2』で川に沈んだ瞬間のオクトパスは善人の心を取り戻しているはずなのに、この予告編ではヴィラン感が満載です。また、そうだとすれば体も濡れているはずですし『スパイダーマン2』のラストでオクトパスはサングラスをかけていません。

ファン歓喜の演出に加えてドクター・ストレンジも参加する『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』。当サイトでは今後も積極的に情報を追っていきます!公開予定日がComing Soonになっているところから公開延期の可能性を匂わせているのが気になりますが…

『スパイダーマン : ノー・ウェイ・ホーム』は(本来であれば)2021年12月17日に公開予定。現在はComing Soon

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