映画史に残る超人気SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。主人公のマーティ・マクフライと科学者のドク(エメット・ブラウン博士)がタイムマシン・デロリアンに乗って過去や未来へタイムトラベルするという大冒険が描かれています。1985年に第1作が公開されてから35周年となる今年、衝撃の新事実が浮上しました。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本を務めたボブ・ゲイルは『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』など数々のヒット作を手がけてきたジョー&アンソニー・ルッソ監督が主催するオンライン企画「Russo Brothers Pizza Film School」にゲスト出演。そこで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に関する様々なエピソードが披露されています。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 1』はドクの家のシーンから始まります。そこにはドクの奇妙な発明品の数々に加えて一枚の新聞の切り抜きが映されるのですが、その新聞の見出しには”BROWN MANSION DESTROYED(ブラウン邸、破壊される)”と書かれています。ドクは何か不幸な出来事に巻き込まれたのでしょうか、その後ドクの家が破壊された理由については語られていません。
ゲイルは「新聞の切り抜きはドクのバックストーリーを想像させるための意図がある」とコメントしたうえで、ドクの家が破壊された理由についてこのような考えを明かしています。
「彼は、科学者、あるいはマッドサイエンティストという決まり文句とはかけ離れています。まず第一に、彼は反逆者でありヒーローなんです。テロリストからプルトニウムを奪い取りましたからね。それはかなりクールなことだし、この研究室にあるものを見ると、みんなこの人に会ってみたいとも思いますよね。でも2回、3回と映画を観ないとわからないこともあります。冒頭のシーンに出てくる新聞記事。ドクは実験の資金調達を続けるため、保険金を手に入れるためにわざと家に火をつけたのかも。」
これを聞いた『アベンジャーズ / エンドゲーム』脚本家のクリストファー・マーカスが「マジかよ!彼がやったんですか!?」とショックを明らかにすると「多分彼がやった」と答えるゲイル。てっきり新聞の切り抜きはただの事故、ドクは不幸に見舞われたのだと思っていたのに…
考えてみればドクは実験のために報復を覚悟でテロリストからプルトニウムを奪うような男。目標達成のためには過激な手段をとることも厭わないキャラクターであることはわかっていましたが、まさかここまで野心的だとは…