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『ミッション : インポッシブル』第7作、撮影のためポーランドに実在する橋を破壊したい ー 政府は前向き、地元住民は反対の声

トム・クルーズ主演の人気アクション映画『ミッション : インポッシブル』。トム本人の身体を張った命がけのアクションが見所の本シリーズですが、最新作となる第7作ではさらなるリアリティの追求のためポーランドに実在する橋を爆破する計画があるようです。

本作は2020年2月にイタリア・ヴェネチアで撮影を開始、その後新型コロナウイルスの感染拡大により中止が余儀なくされましたが、現在はイギリス・ロンドンで撮影を再開、2020年9月にはノルウェーに移って撮影を続けると伝えられていました。

The First Newsによるとクリストファー・マッカリー監督は昨年12月、『ミッション・インポッシブル7』の撮影をを2021年4月にポーランドで行うことを自身のSNSで報告。そこで実在の橋を爆破する計画をしていることを伝えたところ地元住民から反対の声が上がり物議を醸しているようです。



爆破の対象とされているのがポーランド・シレシア州南部にあるピルチョヴィツェ村の橋。1909年に建設され、当時は年間7万人以上の観光客が利用していたという由緒ある建造物ですが、激しい劣化のため2016年に廃橋として指定されています。

ポーランドの文化副大臣のパヴェル・レヴァンドフスキ氏は、「ピルチョヴィツェ橋は記念碑としての価値はない」と見ており、『ミッション : インポッシブル』の撮影に使用されることに前向きな姿勢を示しています。

「古いものがすべて記念碑になるわけではありません。法律の中で、記念碑とは社会的、芸術的、科学的な価値を持つものでなければならないと明記されています。芸術や文化において、その価値は文化的対象と人との間に関係があって初めて現れるものです。ですから使われていないものであれば、そのような価値はありません。それに撮影ではごく一部が破壊されるだけですから。」

”価値がない”と考えられている橋が『ミッション : インポッシブル』のような大作映画の撮影地になったとすれば、世界的な注目を集めることにも繋がり、観光地として新たな価値を持つことに期待しているということでしょう。また、制作側が橋の修繕費を提供する可能性もあるとして鉄道会社のPKPは、地域住民に対して「(撮影は)橋を破壊するためではなく、橋を修繕するために行う。」と協力の姿勢を呼びかけています。



なお2020年8月末には『ミッション : インポッシブル』第7作の撮影はノルウェーで行われる予定。前作『ミッション:インポッシブル / フォールアウト(2018)』をノルウェーで撮影した経験があるトム・クルーズは、ノルウェーの文化大臣であるアビド・ラジャ氏に8月末にノルウェーでの撮影許可を希望。ラジャ氏は国内における新型コロナウイルスの現状を考慮し、本作の撮影許可を与える前にノルウェー政府と協議し、ルールや規制を設ける意向であると伝えられています。

『ミッション:インポッシブル』第7作(タイトル未定)は2021年11月19日、第8作(タイトル未定)は2022年11月4日に公開予定

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source : The First News , VG

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