「最強の終わりへー。」
『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』は2018年に公開された映画で、MCU(MARVEL Cinematic Universe)の中では『ブラックパンサー』に続く19作目の作品になります。
MCUでの位置付けはフェーズ3、時系列としては『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』から2年後、そして『マイティ・ソー / バトルロイヤル』の直後の話になります。
制作費は3億1600万ドル、世界興行収入は20億4800万ドルでした。
MCUシリーズのロードマップが発表された時には『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ / エンドゲーム』はそれぞれ『Avengers: Infinity War Part1』『Avengers: Infinity War Part2』というタイトルで2部構成でしたが、それぞれの作品の独立性が高いとの理由から別のタイトルになりました。
※ここからは『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』の内容を丁寧に解説してまとめています。もちろんネタバレありです。
主な登場人物
トニー・スターク(アイアンマン) / ロバート・ダウニー・Jr
アベンジャーズの共同リーダーで、天才発明家。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』でのソコヴィア協定がきっかけで、スティーブをはじめとした多数のアベンジャーズメンバーと連絡をとっておらず事実アベンジャーズは解散状態。
ロバート・ダウニー・Jrはアメリカ出身の1965年生まれ。1996年に麻薬所持で逮捕されて以来、薬物問題で6回逮捕されている。拘置所から撮影所まで通ったとの逸話もある。
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) / クリス・エヴァンス
トニーとアベンジャーズの共同リーダーを務めていたが、『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』でトニーと決別し国から指名手配されている。
クリス・エヴァンスはアメリカ出身の1981年生まれ。2015年に地元の動物保護施設から雄の子犬を引き取り、ドジャーと名付け一緒に暮らし始めた。
ソー / クリス・ヘムズワース
神々の国「アスガルド」の王にして最強の雷神。『マイティ・ソー / バトルロイヤル』のラストで祖国アスガルドが崩壊して、残った民と地球へ向かう途中でサノスに襲われる。
クリス・ヘムズワースはオーストラリア出身の1983年生まれ。アメリカの経済誌「フォーブス」によると「2018年ハリウッドで最も稼いだ俳優」の4位にランクインした。
ブルース・バナー(ハルク) / マーク・ラファロ
怒りの感情で緑色の大男ハルクに変身する天才生物学者。『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』のラストで行方不明になり『マイティ・ソー / バトルロイヤル』でソーと合流して共に地球に向かう。
マーク・ラファロはアメリカ出身の1967年生まれ。ロサンゼルスの高級住宅エリア「ロスフェリス」に住んでいる。
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) / スカーレット・ヨハンソン
元S.H.E.I.L.D.のエージェント。スティーブと同じく『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の後指名手配され、2年間アベンジャーズを離れていた。
スカーレット・ヨハンソンはアメリカ出身の1984年生まれ。2008年『そんな彼なら捨てちゃえば?』のプレミアでスカーレット・ヨハンソンをエスコートする権利のオークションが開催されて4万100ドル(日本円で約445万円)で落札された。
ジェームズ・”ローディ”・ローズ(ウォーマシン) / ドン・チードル
アメリカ空軍大佐でトニーの親友。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』で下半身不随になってしまったが、トニーのテクノロジーのおかげで克服している。
ドン・チードルはアメリカ出身の1964年生まれ。2000年の『ミッション・トゥ・マーズ』の撮影中に、キャラクターづくりのために実際にセットの中で寝ていた。
サム・ウィルソン(ファルコン) / アンソニー・マッキー
スティーブの現代における相棒。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の後はスティーブとナターシャと共に指名手配されている。
アンソニー・マッキーはアメリカ出身の1979年生まれ。2009年の『ハート・ロッカー』で演じたサンボーン軍曹がインディペンデント・スピリット賞にノミネートされる。
ヴィジョン / ポール・ベタニー
インフィニティ・ストーンの1つであるマインド・ストーンとヴィヴラニウムで作られた人工肉体に、トニーのサポートを務めていた人工知能“J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)”が移植されて誕生した究極の人造人間。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』以降ワンダと相思相愛になる。
ポール・ベタニーはイギリス出身の1971年生まれ。2006年の『ダ・ヴィンチ・コード』に出演する際、ブリーチ剤で髪の毛を染めたら頭皮が出血したため作中はカツラを被っていた。
ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ) / エリザベス・オルセン
マインド・ストーンの力でテレキネシスの能力を得た強化人間。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の後、ヴィジョンと2人で逃亡しながら相思相愛になる。
エリザベス・オルセンはアメリカ出身の1989年生まれ。お気に入りの映画は1990年の『トレマーズ』。
ピーター・パーカー(スパイダーマン) / トム・ホランド
クモの特殊能力を得た高校生にしてニューヨークのヒーロー。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』でトニーに能力を買われスカウトされて以来、高校生活と自警活動に精を出しながらアベンジャーズの一員になろうと努力してきた。
トム・ホランドはイギリス出身の1996年生まれ。『スパイダーマン : ホームカミング』で共演したゼンデイヤとはプライベートで交際の噂がある。
スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ) / ベネディクト・カンバーバッチ
元天才外科医の魔術師。インフィニティ・ストーンの一つであるタイム・ストーンを所有している。
ベネディクト・カンバーバッチはイギリス出身の1976年生まれ。2015年イギリスの男性向けファッション誌「GQ」でベストドレッサー賞第2位に選ばれる。
ウォン / ベネディクト・ウォン
ストレンジと同じく魔術師の1人で『ドクター・ストレンジ』では書庫番を務めていた。現在はストレンジと共にニューヨークのサンクタムを拠点にしている。
ベネディクト・ウォンはイギリス出身の1970年生まれ。マンチェスター・ユナイテッドの大ファン。
ティ・チャラ(ブラックパンサー) / チャドウィック・ボーズマン
超文明国ワカンダを守る戦士ブラックパンサーにして国王。今作ではサノスとの戦いのためにスティーブに新しい盾を提供したり、アベンジャーズをワカンダに入国させる。
チャドウィック・ボーズマンはアメリカ出身の1976年生まれ。アメリカ・ワシントンのハワード大学とイギリス・オックスフォードのブリティッシュアメリカンドラマティックアカデミーの両方を卒業。
バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー) / セバスチャン・スタン
洗脳によってウィンター・ソルジャーとなったスティーブの元親友。『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の一件からワカンダに身を隠し冷凍睡眠装置に入っていた。
セバスチャン・スタンはルーマニア出身の1982年生まれ。母親は映画館で『ブラックパンサー』を観た時、エンドクレジット前に席を離れてしまったため最後に息子が登場するシーンを見逃したらしい。
ピーター・クイル(スター・ロード) / クリス・プラット
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーで、天界人と地球人のハーフ。ガモーラとはより親密な仲に発展している。
クリス・プラットはアメリカ出身の1979年生まれ。2019年にアーノルド・シュワルツェネッガーの娘キャサリン・シュワルツェネッガーと結婚。
ガモーラ / ゾーイ・ソルダナ
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーの1人であり、サノスの義理の娘。サノスの目的を誰よりも知っている。
ゾーイ・ソルダナはアメリカ出身の1978年生まれ。ロケットの声優ブラッドリー・クーパーとは交際していたことがある。
ロケット / ショーン・ガン(声 : ブラッドリー・クーパー)
アライグマの姿に改造されたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーの1人。武器に関する様々な知識を持っている。
ショーン・ガンはアメリカ出身の1974年生まれ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督ジェームズ・ガンを含む6人兄弟の末っ子。
ブラッドリー・クーパーはアメリカ出身の1975年生まれ。2011年アメリカの雑誌「ピープル」で「最もセクシーな男」に選ばれた。
ロキ / トム・ヒドルストン
ソーの義弟で、『マイティ・ソー / バトルロイヤル』でアスガルドが崩壊した後、インフィニティ・ストーンの1つスペース・ストーンが入った「テッセラクト」を密かに持ち出している。
トム・ヒドルストンはイギリス出身の1981年生まれ。彼の熱狂的なファンのことを「ヒドルストーナー」と呼ぶ。
サノス / ジョシュ・ブローリン
宇宙一強大な存在と言われる最強の敵。6つのインフィニティ・ストーンを全て集めることで宇宙の全生命を半分にすることを目標にしている。冷酷だが仲間の死を悼んだり、トニーに尊敬の念を示したりと、感情的な一面もある。
ジョシュ・ブローリンはアメリカ出身の1968年生まれ。デビュー作は『グーニーズ』。
エボニー・マウ / トム・ヴォーン=ローラー
自らを「サノスの子」と名乗るサノスの側近「ブラック・オーダー」の1人で、物体を浮かせたり自在に操ることができる。
トム・ヴォーン=ローラーはアイルランド出身の1977年生まれ。テレビドラマ『Love / Hate』で実の父親と共演。
カル・オブシディアン / テリー・ノタリー
「ブラック・オーダー」の1人でパワー担当。知能はあまり高くなさそう。
テリー・ノタリーはアメリカ出身の1968年生まれ。『アバター』でモーションキャプチャーの指導をしていた。
コーヴァス・グレイブ / マイケル・ジェームズ・ショウ
「ブラック・オーダー」の1人でサノスの副官。知能も高く、不意打ちや侵入を得意とする。
マイケル・ジェームズ・ショウはアメリカ出身の1986年生まれ。テレビシリーズ「Limitless」のエージェント・マイク役で知られている。
プロキシマ・ミッドナイト / キャリー・クーン
「ブラック・オーダー」の1人で唯一の女戦士。設定上では一応コーヴァスの嫁。
キャリー・クーンはアメリカ出身の1981年生まれ。2014年の映画『ゴーン・ガール』で長編映画初出演を果たす。
ストーリー解説
ソー達がサノスに襲撃され敗北
『マイティ・ソー / バトルロイヤル』のラストから生き残ったアスガルドの民達と地球に向かっていたソー。そこにソー達の持つテッセラクト(スペース・ストーン)を奪いにサノスが襲撃してきます。圧倒的なサノスの力の前にソーは敗北、ヘイムダルは命と引き換えにブルース(ハルク)を地球に逃しました。そしてサノスは最後の抵抗をするロキを殺してついにスペース・ストーンを手に入れます。ソー達を襲う前に、すでに惑星ザンダー(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』参照)に保管されていたパワー・ストーンを奪っていたサノスは、これで2つのインフィニティ・ストーンを手に入れたことになります。
瀕死状態のソーを置いて船を破壊したサノスは部下達に残りのインフィニティ・ストーンを奪ってくるよう命じるのでした。
サノスの配下達とニューヨークで対決
ヘイムダルによって地球に逃がされたブルースは、スティーブン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)の住むサンクタムに墜落しました。そしてサノスに襲われてスペース・ストーンを奪われてしまったことをストレンジとウォンに伝えます。
そしてペッパーとデート中だったトニー(アイアンマン)の元へ現れたストレンジとブルースは、トニーに協力を求めました。トニーは地球の危機を察して、悩みながらも『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』から対立してしまっていたスティーブ(キャプテン・アメリカ)へ連絡しようとします。その時、ニューヨークにサノスの部下エボニー・マウとカル・オブシディアンがやってきます。狙いはストレンジの持つタイム・ストーンでした。
ブルースはハルクになろうとするも拒否され変身できず戦力外、トニーvsカル・オブシディアン、ストレンジvsエボニー・マウの戦いが繰り広げられます。
偶然ニューヨークにいたピーター(スパイダーマン)は危険を感じてトニーに加勢、そしてウォンの協力もあってカル・オブシディアンを遠く離れた北極に飛ばしました。一方、ストレンジはエボニー・マウに敗北、宇宙船Qシップに拉致されてしまいます。トニーとピーターがストレンジ救出のためそれを追って宇宙船に乗り込み、ブルースは落ちていたトニーの携帯からスティーブへ連絡するのでした。
ソーは生きていた!ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとの合流
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーは、サノスに宇宙船を破壊されて瀕死で宇宙を漂っていたソーを偶然救出します。意識を取り戻したソーは、サノスのことを話し、ガモーラからインフィニティ・ストーンを揃えて全宇宙の生命を半分にするというサノスの野望を聞きます。
そしてインフィニティ・ストーンの一つリアリティ・ストーンが保管されている惑星ノーウェアに向かうクイル率いるチームと、『マイティ・ソー / バトルロイヤル』で失ったハンマーの代わりの武器を手に入れるために、惑星ニダベリアに向かうソー率いるチームの二手に別れることになりました。
ヴィジョンとワンダの元へサノスの配下が襲撃
隠居生活を送っていたヴィジョンとその恋人ワンダ(スカーレット・ウィッチ)の元へ、ヴィジョンの頭部にあるマインド・ストーンを狙ってサノスの配下コーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイトが現れます。コーヴァスの攻撃で重傷を負ってしまい窮地に陥っていたヴィジョン達の元へ、指名手配されていたスティーブ(キャプテン・アメリカ)、ナターシャ(ブラック・ウィドウ)、サム(ファルコン)の3人が現われ、コーヴァスらは撤退します。
アベンジャーズ本部へと赴いたスティーブ達はローディと合流、サノスの襲来に備えてヴィジョンを守るためにマインド・ストーンを摘出すべきという結論に至って、超文明国家ワカンダ王国(『ブラックパンサー』参照)へ向かうことにしました。
クイル達がサノスに挑むも敗北、ガモーラが連れ去られる
ソーと別れたクイルたちは惑星ノーウェアに辿り着き、サノスに奇襲攻撃を仕掛けました。しかしサノスはすでにコレクターからリアリティ・ストーンを奪っていて、クイル達は幻覚を見せられていたのでした。クイル達を一掃したサノスはガモーラを拉致し、捕らえていたネビュラを拷問、ガモーラだけが知るソウル・ストーンのありかを聞き出しガモーラとネビュラを連れて惑星ヴォーミアへ向かうのでした。
また、クイル達と別れたソー達は惑星ニダベリアに辿り着きますが、そこはサノスによってすでに壊滅状態にありました。唯一生き残っていたドワーフの職人エイトリの協力のもと、ソーは自らの力で工房を再起動させ、ムジョルニアを超える武器ストームブレイカーを手に入れます。そしてサノスの野望を阻止するため地球へと向かうのでした。
ガモーラの命と引き換えにソウル・ストーンを手に入れたサノス
惑星ヴォーミアにたどり着いたサノス達は、ソウル・ストーンの番人となっていたレッド・スカル(『キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー』参照)に案内され、ソウル・ストーンの入手方法について聞かされます。その条件とは愛する者の魂と引き換えにすることであり、サノスにとっての愛する者とは愛娘のガモーラのことでした。
苦悩し、そして涙を流しながらもサノスはガモーラを谷底に落とし、ガモーラは死亡。サノスは4つ目のインフィニティ・ストーン、「ソウル・ストーン」を手に入れるのでした。
ドクター・ストレンジを救出、惑星タイタンに辿り着くトニー達
一方宇宙船Qシップでは、ドクター・ストレンジの持つタイム・ストーンがマウに奪われそうになっていました。しかし潜入していたトニーとピーターがマウを撃破してストレンジを救出。一行は地球に戻るか、それともサノスの拠点惑星タイタンでサノスを待ち伏せるか議論になりますが、結果タイタンでサノスを待ち伏せて奇襲をかけることになります。そしてこのタイミングでピーターはトニーから正式にアベンジャーズのメンバーとして認められるのでした。
惑星タイタンに到着したトニー、ピーター、ストレンジの3人は、サノスを追ってきていたクイルたちと遭遇、目的が同じであることを知って両チームは団結します。そしてストレンジは1400万605通りの未来を見て自分たちが勝てる方法が1つだけあることを悟りました。
ついにアベンジャーズとサノスが対決!惑星タイタンとワカンダで戦いが繰り広げられる
やがてサノスが惑星タイタンに到着、トニー達との戦いがついに始まりました。圧倒的なサノスの力の前に劣勢でしたが、ネビュラもトニー達に加勢したことでトニー達はなんとかギリギリのところでサノスの動きを止めることに成功、必死にインフィニティ・ガントレットをサノスの腕から引き剥がそうとします。ですがあと少しというところで、クイルがガモーラの死を知って激怒してしまい状況は逆転、意識を取り戻したサノスに全員一掃されてしまいました。
瀕死の状態まで追い詰められたトニーを救うため、ストレンジは引き換えにタイム・ストーンをサノスに渡してしまうのでした。
一方地球のワカンダ王国では、国王ティ・チャラ(ブラックパンサー)の妹シュリがヴィジョンからマインド・ストーンの摘出手術を開始、ワカンダ王国でスティーブはバッキーとの再会を喜びました(バッキーは『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』のあとワカンダにいました)。そこにコーヴァス率いるサノスの軍勢が襲来、スティーブ達はワカンダ王国で激闘を繰り広げます。
そしてそこにストームブレイカーを手にしたソー達がやってきて戦況は好転、圧倒的なパワーで敵幹部3人を倒すのでした。
サノスがワカンダに到着。ついにインフィニティ・ストーンを揃えてしまい…
ソーのおかげでサノスの兵達は壊滅状態、ワカンダでの戦いはアベンジャーズが制したかのように思われました。しかしそこに最後のインフィニティ・ストーンであるマインド・ストーンを回収しにサノスが現れます。やはり圧倒的なサノスの力の前に多くのヒーロー達が倒れていくのでした。
マインド・ストーンの持ち主であるヴィジョンは、石を奪われる前にワンダの手で破壊して欲しいと願います。石を破壊することはヴィジョンの死を意味するため、ワンダは断りますが最期にはその願いを聞き入れ、ヴィジョンもろともマインド・ストーンを破壊しました。しかし、サノスはタイム・ストーンの力でなんと時間を巻き戻し、ヴィジョンとマインド・ストーンは復活、ヴィジョンは額からマインド・ストーンを抉り取られて死んでしまいます。
ついに6つ全てのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスへ、ソーが最後に奇襲を仕掛けサノスの胸へストームブレイカーを突き刺します。しかし頭を狙わなかったことでサノスは生きており、インフィニティ・ガントレットをはめた左手の指を鳴らすのでした。
全宇宙から生命の半分が消滅。壮絶なエンディングへ
スナップをしてインフィニティ・ストーンの力を発動させたサノスは、そのままどこかへワープして消えていきました。何が起きたのかわからず困惑するソー達の前で、異変が起こり始めます。バッキー、サム、ティ・チャラ、グルート、ワンダが突然塵となって消えていったのです。そしてそれは地球だけでなく惑星タイタンでも同じでした。クイル、ドラックス、マンティス、ストレンジ、ピーターも塵になって消えてしまいました。地球とタイタンで生き残った者たちはただただ茫然とするしかありませんでした。
スナップのあと、サノスはどこかの農場のような場所にいました。ソーの一撃で重傷を負って足を引きずりながらも、サノスはホッとした様子の笑みを浮かべていました。
地球のアトランタでは突然人々が塵になって消えていき、街中は大パニック。ニック・フューリーとマリア・ヒルも何が起きているのかわからず困惑していました。そしてついにニック達も徐々に塵になり始めます。ニックは最後の力を振り絞って、ポケットから古いポケベルを取り出して操作、残されたポケベルには赤と青の背景に星のマークが表示されていました。
今後のために押さえておきたいポイント
- ・サノスがついにインフィニティ・ストーンを揃えて全宇宙の生命を半分にするという目的を達成しました。これによって消えてしまったヒーローと生き残ったヒーローを押さえておきましょう。
[惑星タイタン組]
生存…トニー・スターク(アイアンマン)、ネビュラ
消滅…ピーター・パーカー(スパイダーマン)、ドクター・ストレンジ、ピーター・クイル(スター・ロード)、ドラックス、マンティス
[地球組]
生存…スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)、ソー、ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)、ブルース・バナー(ハルク)、ローディ(ウォーマシン)、オコエ、ロケット
消滅…ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)、バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)、ティ・チャラ(ブラックパンサー)、サム・ウィルソン(ファルコン)、グルート、シュリ、ニック・フューリー、マリア・ヒル
アベンジャーズはわずか半分以下のメンバーとなってしまいました。また、作中で描かれてはいませんがトニーの奥さんペッパーはスナップから生き残っています。 - ・ストレンジはサノスに勝てる唯一の方法を知っていました。そしてトニーの命と引き換えとはいえ、あれほどまでに守り通すと誓っていたタイム・ストーンをなぜ渡してしまったのか。この理由は『アベンジャーズ / エンドゲーム』で明らかになります。
- ・ニックが消える寸前にポケベルで呼びかけた人物、その名はキャプテン・マーベル。彼女についてはMCU21作目『キャプテン・マーベル』で語られます。
MCUの次の作品は『アントマン&ワスプ』です。