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Amazonがアメリカ最大の映画館チェーンAMCの買収を検討中か ー 報道により株価が急高騰

新型コロナウイルスの影響により世界中の企業に甚大な被害が出ているなか、アメリカ最大の映画館チェーンAMCも相次ぐ劇場閉鎖により、倒産の危機が噂されていました。そんななかイギリスのThe Daily Mailが世界最大手のテクノロジー企業AmazonがAMCを買収するのではないかと報じ、話題になっています。

全米に630もの劇場を展開しているAMCですが、2020年3月中旬AMCは運営する630全ての映画館を一時休業することを発表。映画館の収入が得られない状況下に加えて月に約1億5500万ドルの固定支出があると伝えられており、CEOや幹部を含む約27000人の従業員を対象に減給もしくは休暇を言い渡すといった対策が取られました。AMC側は遅くとも7月からの営業再開を目指すと伝えられていますが、もし営業再開がさらに遅れる場合倒産の可能性があるというまさに切迫した状態にあります。



そんな状況での今回の報道、The Daily Mailの情報筋によれば「現在話し合いが行われているかは不明だが、AmazonはAMCの買収に興味を持っているようだ。AMCは倒産寸前の状態にあるため、Amazonは同社を安価で購入できる。」とのこと。

なおAmazonが映画館買収の検討を行ったのはこれが初めてではありません。2018年、Amazonは当時全米に268の劇場を展開していた映画館チェーンのランドマーク・シアターズの買収に名乗りを挙げていました。「Amazonオリジナル作品」として10年ほど前から映画製作事業に参入していたAmazonは、自社のプラットフォームである「Amazon プライム・ビデオ」でVODサービスの業界大手としても成長したうえで、さらに映画館チェーンを傘下に置こうとしていました。

もしAmazonが映画館チェーンを買収したとすれば、Amazonは自社作品を多く劇場で公開し、公開後すぐにAmazon プライム・ビデオでの配信に切り替えたりと”劇場公開と配信を同時展開する”という新たな動きが広まっていくことが考えられます。それがアメリカ最大手のAMCであるならなおさらです。

なお、今回のThe Daily Mailの報道を受けて2020年5月11日現在、低下していたAMCの株価が一時2ドル以上の急高騰を見せていました。もっとも今回の報道の真偽は不明とされており、Varietyは「株価も上がってしまったことで、Amazonの関心も減ったのではないか」とコメントしています。

AMCはAmazonに買収されるのか、はたまた倒産してしまうのか。いずれにせよ新型コロナウイルスは映画業界に大きな影響を及ぼすことになるのは間違いありません。

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source : The Daily Mail , Variety

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