ソニー・ピクチャーズとディズニー間によるスパイダーマンを巡った対立がついに解消されたことが先週末発表され、世界中のファンが大きな喜びの声を上げました。早速『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』に続く新たな続編の製作決定が報じられましたが、これらの経緯についてはスパイダーマンを演じるトム・ホランドがとても重要な役割を果たしていたことが明らかになりました。The Hollywood Reporterが報じています。
8月にソニーとディズニー(MARVEL STUDIOS)は『スパイダーマン』次回作の契約条件をめぐって対立し、MCUからスパイダーマンが離脱する可能性があるとの報道に世界中のファンはパニックになり、大きなショックを受けました。当初、ディズニーは「『スパイダーマン』3作目の費用の50%を出資して、利益の50%を受け取る」という条件を提案していましたが、ソニーはこれを拒否。その後ディズニーは「費用の25%を出資して、利益の25%を受け取る」という条件で再交渉に臨むも、ソニーはこれにも首を縦に振らなかったと言います。
先月のはじめにソニー・ピクチャーズの会長兼CEOのトニー・ヴィンチケラ氏はソニーとディズニー間の再契約については「ドアが閉まっている状態」と述べ、スパイダーマンのMCU復帰はもはや絶望的だと思われていました。しかしトム・ホランド本人が、ソニー・ピクチャーズの映画部門責任者トム・ロスマン氏とディズニーのCEOボブ・アイガー氏に「複数回にわたって交渉した」ことで今回の再契約に至ったそうです。
8月下旬に行われたD23 EXPOに出席したトム・ホランドは、この時の問題について「今週は大変な1週間でしたが心から感謝しています。皆さんのことを3000回愛しています。」とコメント、それからこの問題を解決するために動き出しました。
まずソニー・ピクチャーズの映画『Uncharted』に出演することが決まっていたことから、比較的話をしやすかったトム・ロスマン氏にディズニーと再交渉するよう頼み込み、その後ボブ・アイガー氏にも直接会って頼み込んだと言います。ここでトム・ホランドは、世界中でどれだけのファンがMCUに登場するスパイダーマンが見たがっているかを示したとのこと。まさにファンの声を代表してトップ陣に直接伝えたということです。
ディズニーとソニーの再契約はほぼ100%あり得なかったと言われていましたが、最終的には「ディズニーが製作費の25%を出資して、総利益の25%を得る」という条件で再契約が結ばれました。トム・ホランド、君は本当にヒーローだ。
『スパイダーマン3(仮題)』は2021年7月16日に公開予定。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年11月6日にデジタル配信スタート、Blu-ray&DVDは2019年12月4日発売。
source : The Hollywood Reporter