『スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望(1977)』から42年にわたってルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルですが、「スカイウォーカー・サーガ」完結作となった『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け(2019)』にてその幕を降ろしました。
とは言え、今後も『スター・ウォーズ』に関する新作映画やドラマ作品は続々と企画されており、「Disney +」といったプラットフォームが普及していくとなればこれまで以上に盛り上がりを見せていくことが考えられます。ならばそこにルーク・スカイウォーカーが戻ってくる可能性はあるのでしょうか。マーク・ハミルはEntertainment Weeklyのインタビューの中で「それは想像できない」とハッキリと否定しました。
「僕には始まり、中間、そして終わりがありました。これらの映画は、当初予想していた以上のものを私に与えてくれたので、再演するなんてことは一度も考えたことがありません。僕との別れはエピソード9で、それはほろ苦いものでした。僕はみんなを愛していますし、ジョージと彼が作ったキャラクターには愛情を持っています。それが僕と僕のキャリアに与えてくれたものには感謝の気持ちでいっぱいですが、欲張りはしたくありません。語るべき物語はまだまだたくさんあるし、それを語るべき素晴らしい俳優もたくさんいますから。彼らに僕は必要ないんですよ。」
このマークの発言に多くのファンは同意するのではないでしょうか。『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』が新3部作で最も収益が低かったことからも、ファンがその物語に飽きてきていることが明白です。今後も『スター・ウォーズ』の世界を発展させていくためには、これまでのサーガの世界観とのバランスを踏まえつつも新たなストーリーを生み出していくことが重要になっていくでしょう。それを見事に体現できたのがドラマ『マンダロリアン』でした。「スター・ウォーズ OB組」となったマークも、『マンダロリアン』をしっかりと楽しんでいるようで、その出来栄えには感心の声を寄せています。
「『マンダロリアン』には、ストーリーテリング上にも経済的な意味で、素晴らしい利点があると思います。映画のように、すごく派手な特殊効果をやらないといけないっていう重荷がありません。本来ジョージ・ルーカスが目指していた、宇宙版ウエスタンという基本に立ち戻っている感じですね。セルジオ・レオーネのウエスタンみたいな雰囲気もありますし。とても感動しました。そして、非常に賢い動きだなと思っています。すごく大きな叙事詩を作り続けないといけないスーパーヒーロー映画みたいにずっとトップを狙うなんて無理じゃないですか。『マンダロリアン』の場合は、キャラクターやストーリーに集中できますからね。素晴らしいと思いますよ。」
スカイウォーカー・サーガから離れても『スター・ウォーズ』にはまだまだ素晴らしいストーリーを生み出せる可能性が広がっているようです。今後の映画やドラマ作品が紡ぐ新たな物語が素晴らしいものになることを願うばかり。
source : Entertainment Weekly