2021年に公開予定のMCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)新作映画『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題 Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』に登場するメインキャラクター、および出演者名が明らかになりました。マーベル・スタジオがTwitterにて発表しています。
Production has just wrapped for Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings and we are excited to share the fantastic cast bringing the film to life.#ShangChi and the Legend of the Ten Rings is in theaters July 9th, 2021. pic.twitter.com/fnmNP94nrA
— Marvel Studios (@MarvelStudios) December 11, 2020
『シャン・チー』に関して、これまで主演のシャン・チー役をシム・リウ、テロ組織テン・リングスのボスであるマンダリン役をトニー・レオンが演じるということ、そして『ジュマンジ / ネクスト・レベル(2019)』『ファラウェル(2019)』のオークワフィナ、『スター・トレック : ディスカバリー』のミシェル・ヨー、コメディアンのロニー・チェンが謎の役割でキャストされているということ以外は情報がほとんど明かされていませんでした。
今回の発表で、オークワフィナが演じるのはケイティ、ミシェル・ヨーが演じるのはジャン・ナン、ロニー・チェンが演じるのはジョン・ジョン(ヨン・ヨン?)というキャラクターであることが明らかにされました。また新たなキャストとして、ジャン・リー役に香港で活動する女優ファラ・チェン、ヴィランであるレイザー・フィスト役に『クリード 炎の宿敵(2018)』のフロリアン・ムンテアヌ、そしてシャオリン役に映画初出演となる無名の女優メンガー・チャンが出演することがあわせて発表されています。
注目すべきはマンダリン役トニー・レオンの演じるキャラクター名がウェン・ウーと名付けられていることです。原作コミックでは、シャン・チーの父親フー・マンチューの正体が世界の支配を目論む犯罪組織テン・リングスのボスとして描かれていました。ところがフー・マンチューというキャラクターはマーベルのオリジナルではなく、イギリスの作家サックス・ローマーが作り出したもの。マーベルはフー・マンチューの使用権を失っているという事情があるため、映画版『シャン・チー』にフー・マンチューを登場させることはできません。そのためトニーが演じるキャラクターは新たにウェン・ウーとして描かれると考えられます。
ちなみに今回のメインキャスト演じるキャラクター名を見ると、リウ演じるシャン・チー以外、原作コミック通りの名前で登場するのはヴィランのレイザー・フィストのみ。デスティン・ダニエル・クレットン監督による、新たな解釈の『シャン・チー』はMCUの歴史をどう動かす作品になるのでしょうか。キャスト全員がアジア人という史上初のスーパーヒーロー映画という点にも注目です。
『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題 Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』は2021年7月9日に公開予定