歴代映画史上最も売れた映画『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』や『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督と、『スパイダーマン』シリーズでおなじみのトム・ホランドによる新作映画『チェリー(原題 Cherry)』。今回、犯罪とドラッグに溺れる帰還兵という役に挑んだトムの演技についてルッソ監督は「オスカーにふさわしいパフォーマンス」と賛辞の言葉を贈っています。
『チェリー』はイラク戦争から帰還した青年が、帰国後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱え、治療を続けるうちにオピオイド(麻薬性鎮痛剤)の依存症になってしまい借金地獄から抜け出すために銀行強盗に手を染めてしまうという実話を元に描かれる映画。原作『Cherry』の著者ニコ・ウォーカー自身がモデルとなっており、トムはこのニコ・ウォーカーを演じます。
トムは『スパイダーマン』でのイメージを一新、髪をスキンヘッドにして大幅な減量にも取り組み、この難役を演じきったようです。
「彼(トム)は本当に素晴らしい。彼の演技に胸が張り裂けそうになりました。彼は肉体的にも精神的にも信じられないぐらい役作りをしていました。こんな役を演じられる俳優を久しぶりに見ましたよ。きっとオスカー受賞候補の名前に食い込んでくるんじゃないかと思いますね。」
『チェリー』の撮影は終了しており、現在はポストプロダクション(仕上げの編集作業)中とのこと。新型コロナウイルスの影響を受けてリモートワークで作業を進めているそうです。「今は音楽を編集している状況でして、あと数ヶ月で準備が整います。問題は市場がどうなっているのか、ですね。映画館がいつ再開するのか、僕たちはどうなってしまうのか。わからないことがたくさんあります。」
キャストにはトムの他に、『It イット”それ”が見えたら、終わり。』シリーズのビル・ステルスガルド、『ミッドサマー(2020)』のジャック・レイナーも出演。原作著者ニコ・ウォーカーは2011年に服役し、2020年11月に出所予定。
『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワース主演、ルッソ監督が製作を務める『タイラー・レイク ー命の奪還ー』は2020年4月24日にNetflixで全世界同時配信予定
source : Comicbook.com