今週末に『キャプテン・マーベル』、来月末に『アベンジャーズ / エンドゲーム』と立て続けに期待作を公開予定のMARVEL STUDIO。
MCU(Marvel Cinematic Universe)の世界観は『アベンジャーズ / エンドゲーム』以降、「アベンジャーズ」ではなく新たなシリーズ「エターナルズ」が始まるとの噂もありますが、アメリカのDeadlineとThe Hollywood Reporterによれば『アベンジャーズ / エンドゲーム』の後に新たにアジア系のヒーロー「シャン・チー」を制作することが発表されたようです!
「シャン・チー」ってどんなヒーロー?
「マスター・オブ・カンフー」の異名を持つ武術の達人で、ヌンチャクなどの武器も使えます。特殊なパワーは持っておらず、「ブラック・ウィドウ」とか「ホークアイ」と同じく普通の人間です。コミックの中では、育ての父親が敵になります。
1973年に「Special Marvel Edition #15」というコミックで初登場したシャン・チーですが、その登場の背景には当時「燃えよドラゴン」が大ヒットして主演のブルース・リーがアメリカで大人気だったことがあります。そしてブームに乗っかったMARVELが生み出したのヒーローが「シャン・チー」というわけです。
ちなみに「シャン・チー」は漢字で書くと「上氣」、気が立ち昇るという意味。同じく「シャン・チー」と呼ばれる将棋みたいなボードゲームもありますが、そっちではないようです。
「シャン・チー」の監督にはデスティン・ダニエル・クリットンが就任
監督に決まったデスティン・ダニエル・クリットンはハワイ在住の日系アメリカ人。これまでに『ショートターム12(2013)』、『ガラスの城の子供達(2017)』、そして現在『ジャストマーシー(2020年北米公開予定)』を製作中のダスティンですが、実はMARVELとは深い関わりが…
実はこれらの作品の主演を務めているのは全てキャプテン・マーベル役のブリー・ラーソンなんです!『ジャスト・マーシー』に至っては『ブラックパンサー』でキルモンガーを演じたマイケル・B・ジョーダンも出演しています。
DeadlineとThe Hollywood Reporterによると、デスティン以外の監督候補にMARVELのTVドラマ作品『アイアン・フィスト』や『ジェシカ・ジョーンズ』でエピソード監督を務めたデボラ・チョウの名前も挙がっていたそうです。最終的にデスティンに決まった経緯は不明ですが、ブリー・ラーソンとの縁の深さが今回の就任に一役買ったのかもしれませんね。
そしてMCUの中でも、「デスティン監督とブリー・ラーソン」の組み合わせが実現するかも!?
脚本には『GODZILLA ゴジラ』や『ワンダーウーマン 1984(邦題未定、2020年6月5日全米公開予定)』さらには『スパイダーマン :スパイダーバース』の続編を執筆中のデイヴ・キャラハムが起用されています!
肝心のキャストについてはまだ未定ですが、やはりアジア系(アジア系アメリカ人)が起用されると思います。もしかしたら浅野忠信以来の日本人の起用もあるかもですね!
『アベンジャーズ / エンドゲーム』以降、大きく変化していくと噂されるMCUに「シャン・チー」はどう関わっていくんでしょうか?化け物じみたヒーローの中に今さらちょっと強いだけの人間が参加したところで、サイヤ人とクリリンみたいな感じになりそうですが果たして。
『キャプテン・マーベル」は2019年3月15日公開。『アベンジャーズ / エンドゲーム』は2019年4月26日公開。
source : Deadline , The Hollywood Reporter