世界的ファッションブランドとして有名な「GUCCI」。その創業者であるグッチ一族の間で実際に起きた暗殺事件を描いた映画『Gucci』の公開が決定、MGMがその配給権を獲得したことが明らかになりました。The Hollywood Reporterが報じています。
かねてより本作が『エイリアン』シリーズや『グラディエーター(2001)』で知られるリドリー・スコット監督により企画されていることが報じられており、Netflixをはじめとする複数のスタジオが配給権を巡って争奪戦を繰り広げていましたが、情報筋によればMGM側の「劇場で公開する」という提案がリドリー監督の心に響いたと言われています。
本作は、元ファッション詩記者サラ・ゲイ・フォーデンがグッチ一族の崩壊の様子を綴った『The House of Gucci: A Sensational Story of Murder, Madness, Glamour, and Greed』を原作にした映画。グッチ創業者グッチオ・グッチの孫、マウリツィオ・グッチの栄光と暗殺事件、その裏で糸を引く妻パトリツィア・レッジアーノが逮捕されるまでが描かれます。
莫大な財産を狙ってマウリツィオを誘惑し、暗殺を企てた元妻パトリツィアを演じるのは、歌手であり『アリー / スター誕生(2018)』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたレディー・ガガ。プロデューサーを務めるのはリドリー監督の妻ジャンニーナ・スコット。
本作の発表に際してジャンニーナは「このプロジェクトは、(夫の)リドリーと私にとって金銭的利益に関係なく取り組みたいと思った仕事でした。ストーリーはとても壮大で危険をはらんでいます。しかも登場人物は非常に豊かに描かれているので劇場での公開を決めたんです。」と述べ、「(MGM会長の)マイケル・デ・ルカ、そして彼の会社MGMと一緒にチームを組めるというのは、楽しみという言葉では足りません。来年の公開が待ちきれませんね。」と語っています。
またマイケル・デ・ルカも「リドリー・スコットに映画化されること以上に、大胆で斬新なことはないでしょう。」と作品への自信を覗かせています。
『Gucci(原題)』は2021年11月24日に公開予定
source : The Hollywood Reporter