アメコミ界屈指のヴィラン、ジョーカーの誕生を描いたDCコミックス映画『ジョーカー』は、2019年10月4日の日米同時公開から1ヶ月経った現在、世界興行収入が9億ドルを突破して10億ドルの大台が目前という世界的ヒットを記録しています。
これだけの商業的な成功を収めた作品ですから、多くの人が続編の製作を期待するところ。ですが、監督のトッド・フィリップスはかねてより「続編の計画はありません」「今回で終わり。」とコメントしており、また同時に「(アーサー役の)ホアキン・フェニックスがやりたいことは何でもやる」とも述べています。つまり、現状はホアキンさえ乗り気になれば続編が製作される可能性があります。
The Los Angels Timesのインタビューの中で、ホアキン・フェニックスは「1作目が成功したってだけで続編をやるようなことはしませんよ。」と続編について否定的な姿勢を示しています。
「特に関心のないことを繰り返しやるということに、自分が組み込まれるのが怖いんです。それでやる気が出たり、楽しいとは思えないですし。『ジョーカー』はそういう可能性がなかったことも魅力の一つでした。僕は今回の作品のみの契約で、それ以外は結んでいません。」
一方で、ホアキン・フェニックスは自身が演じたアーサー・フレックというキャラクターにはとても魅力を感じていたようで、『ジョーカー』の公開より前にトッド監督に「続編の話ができないかな?(アーサーというキャラクターは)掘り下げるところが多すぎるよ」と言っていたようで「このキャラクターはどんな映画にでも出せる」とまで気に入っていた様子。「(続編の話については)冗談で、本気ではなかった」そうですが。
ちなみにホアキン・フェニックスは撮影中、カメラマンが撮った写真を自分でPhotoshopを使って、他の映画と合成して遊んでいたとのこと。
「撮影現場でカメラマンが撮ってくれた写真を僕がPhotoshopを使って古い映画のポスターに貼り付けていたんです。『ローズマリーの赤ちゃん(1968)』や『レイジング・ブル(1980)』、『愛のイエントル(1983)』とかね(笑)もしもそのポスターを見たら、みんな“その映画、観たい”って言うと思いますよ。『愛のイエントル』に登場するジョーカーなんて最高じゃないかって。」
source : The Los Angels Times