「犯罪王子」ジョーカーの誕生を描いたDCコミックス原作映画『ジョーカー』は、公開から2週間経った現在、6億ドルの世界興行収入を記録して大ヒット作となりました。その内容については様々な意見が飛び交っていますが、主演のホアキン・フェニックスの圧巻の演技力については多くの人が賞賛を送っています。
そんな『ジョーカー』を代表するあのシーンが、実はホアキン・フェニックスによるアドリブであったことをトッド・フィリップス監督が明らかにしています。
※本記事は『ジョーカー』本編の内容について触れています。まだご覧になっていない方はご注意ください。
ジョーカーのダンスシーンは元々脚本にはなかった
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アーサーが「犯罪王子」ジョーカーになる最初のきっかけとなったのは、あの地下鉄での出来事です。仕事をクビになった帰り道、地下鉄の中でブルース・インダストリーズの社員3人に絡まれたアーサーはその3人を撃ち殺してしまいました。
その後逃げるように自宅に戻ったアーサーは、「自分は何をした?」と自問するも、その後全てを悟ったように踊り出すのでした。
トッド監督がScreen Playedに語ったところによると、代表的なシーンでもあるアーサーのダンスシーンは本来の脚本にはなかったそうです。部屋に戻ったアーサーが鏡の前で自分の行いを振り返るシーンとして撮影されていましたが、ここでホアキン・フェニックスは即興で踊り始めたと言います。
映画の中でもかなり印象的なシーンを、台本にはないアドリブで作り上げるホアキン・フェニックスの演技力はまさに本物だと言わざるを得ません。
ホアキン・フェニックスは「できることなら演じ続けたい」と『ジョーカー』続編に対しては前向きな姿勢を示していますが、トッド監督は「これで完結するつもりで作った」と語ります。ワーナー・ブラザーズは『ジョーカー』の大ヒットを受けて続編の製作を視野に入れていると思われますが、はたして…