※本記事は『アベンジャーズ / エンドゲーム』本編の内容に触れています。まだ本編をご覧になっていない方は一度ご覧になってからお読みください。
MCU11年の歴史の集大成となった『アベンジャーズ / エンドゲーム』。本編の中にはとても多くのキャラクターが登場していますが、中でもキャストが勢揃いしているシーンといえばラストのトニーの葬儀のシーンです。
アベンジャーズメンバーをはじめとした多くの主要キャラクターが映るなか、このシーンに多くのファンが驚いたのは『アイアンマン3』でトニーを助けた少年、ハーレーが大きくなって参加していたことだと思います。
CINEMABLENDによると、ハーレーを演じたタイ・シンプキンス本人ですら『エンドゲーム』に出演する連絡を受けたことに驚いたそうです。
「僕がオーディションを受けようとしていたらマネージャーから電話があったんです。『アベンジャーズ / エンドゲーム』に僕を出演させようと思っているって内容でした。僕は車の中でめちゃくちゃ叫びましたよ。お母さんは「何?何なの?」って聞いてきましたけど、僕はそのことが決定したわけじゃないのでその時はお母さんに伝えませんでした。それから僕が野球の練習に行こうとしていた時に、出演が決定した電話を受けたんですが…僕はそれが何のシーンなのかを聞いた時に、とても懐かしい気持ちになったと共に胸が張り裂けそうになったのを覚えています。『アイアンマン』は僕が映画館で観た最初の映画でした。僕は当時6歳で、最前列に座って見上げて映画を観ていました。『アイアンマン』はとても感動的で、僕にとってはすごく意味がありました。それが僕が感じたことです。」
一方『アベンジャーズ / エンドゲーム』の監督ジョー&アンソニー ルッソ監督は、10代に成長したハーレーをあのシーンに登場させるかについては心配していた模様。なぜなら『エンドゲーム』のテスト上映の際に観客は成長したハーレーの姿を誰もハーレーだと気づかなかったから。たしかに初見で気づく人は少なそう…ですがルッソ監督はこういった伏線があることがMCUの面白さでもあると判断して、ハーレーを登場させることに決めたとのことです。
「僕は台本を受け取りませんでしたが、監督が僕のところに来て”トニーがハーレーに、そして君自身の人生にどのような影響を与えたのかを考えてみてほしい”って言ったんです。だから僕はアイアンマンがハーレーをどんな風に感傷的な気持ちにさせるか、そしてトニーはハーレーのことをどう感じるのかって考えました。僕はハーレーにとってトニーは唯一の父親であって、何年にも渡って連絡を取り合っていたと思うんです。僕の実生活とハーレーの人生の感傷的な一部をシーンに取り入れたんです。」
現在17歳になるタイ・シンプキンスはトニー役のロバート・ダウニー・Jrと普段から実際に連絡を取り合う仲で、タイが『エンドゲーム』に出演することが決まった時もメッセージを送ったそうです。
実際『アイアンマン3』で登場して以来、多くのファンに忘れられていたかもしれないキャラクターの1人ハーレー。『エンドゲーム』で再び登場したことから、今後のMCUにアイアンマンを受け継ぐようなキャラクターとして登場するのか気になるところ。その可能性についてタイは
「そうなるのかはわかりませんが、そうなれば嬉しいです。」と、できることならやりたいという意思を語りました。
ハーレーをはじめ、これまで「忘れられてきた」キャラクターについてMARVEL STUDIO代表のケヴィン・ファイギ氏は「そういったキャラクターを再び登場させるのが大好き」と語っており、『アイアンマン』シリーズに関わってきたテン・リングスが再びMCUに登場する可能性も示唆されています。
source : CINEMABLEND