『スター・ウォーズ』を代表するキャラクターの1人であるヨーダ。”『スター・ウォーズ』はよく知らないけどヨーダは見たことある”なんて人もよくいます。(僕の嫁がそう)
今や世界中で愛されるキャラクターのヨーダですが、初登場したのは『スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲(1980)』です。『帝国の逆襲』公開40周年を記念して行われたインタビューの中で、ジョージ・ルーカスは当時ヨーダを登場させることに自信がなかったというエピソードを語っています。
ファンの間では周知のことですが、ヨーダはCGではなく当時の最先端の技術を結集させて作られた精密な人形です。今のようにCGでスクリーンテストを行えなかったため、実際の撮影現場の環境でヨーダの人形を見るまではどうなるのかわかっていなかったとルーカスは言います。
「撮影の初日、適切な照明条件で実際に(人形が)動いているのを見るまでは、本当にどうなるかわかっていませんでした。」
ヨーダは物語の鍵を握る「フォース」が何であるかをルーク、そして観客へ伝える重要な役目を担っていたため、作業チームはもちろん、監督のアーヴィン・カーシュナーは人形のヨーダを俳優のように扱っていたそう。カーシュナー監督は時にヨーダの動きと声優を務めたフランク・オズではなく人形のヨーダに話しかけていたという逸話も残されています。ともあれオズを含め、作業チームはヨーダの素晴らしいパフォーマンスのために撮影ギリギリまで仕上げに取り組み、当時革新的だったヨーダの撮影を成功させたのでした。
「ヨーダを含む多くの小道具は撮影の1時間前に完成していました。すべての物が常に製作中っていう状況だったんです。だから、ようやく完成した全体を見て、適切な照明を当ててみた時に、”これはうまくいく”と確信しました。それまではフランク・オズに頼っていましたね。フランクはリハーサルで素晴らしい演技をしてくれましたし、(ヨーダの製作者の)スチュアート・フリーボーンも人形を動かすために熱心に取り組んでくれていましたけど、実際の映像を見るまではやっぱり納得できなくて」と振り返りながら、「もしうまくいってなかったら、明らかにひどい映画になっていたでしょうね」と当時の思い入れを語りました。
ちなみに『スター・ウォーズ』初のドラマ作品『マンダロリアン』に登場したベビー・ヨーダもCGではなく人形を使って撮影されており、その製作費用がエゲツないことも明らかになっています。
source : Starwars.com