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『スター・ウォーズ / 帝国の逆襲』ダース・ベイダーの秘密、公開まで出演者も知らなかった ー 脚本には別のセリフが

『スター・ウォーズ エピソード5 / 帝国の逆襲(1980)』は長い『スター・ウォーズ』の歴史の中でも衝撃的な1作であることは間違いありません。シスの暗黒卿ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーの実の父親であることを明かすからです。ですがこのシーン、なんと公開初日まで、限られたごく一部の人しか知ることはなかったという衝撃のエピソードがありました。



Starwars.comは『帝国の逆襲』の公開40周年を記念して、ジョージ・ルーカスへインタビューを行ったところ、ルーカスは当時のことをこのように振り返りました。

「私は誰にもー”誰にも”ーそのことを話していませんでしたし、脚本にも書かれていませんでした。私はそのことを秘密にしていましたし、知っているのは私だけでした。マーク(・ハミル)に伝えたのは撮影の日になってからでした。」

厳密にそのストーリーを知るのは『帝国の逆襲』のメガホンをとったアーヴィン・カーシュナー監督とルーカスの2人だけだったようで、カーシュナー監督はマークにその秘密を伝える際「僕は(ストーリーの秘密を)知っている。ジョージ(・ルーカス)も知っている。つまり、秘密を知っているのはたった3人だけだってこと。秘密が漏れたら君だってわかるから。」と半ば脅しをかけていたそう。

なお、ルーク役のマーク・ハミルは自身のTwitterにて、『帝国の逆襲』の撮影開始から公開までの1年間、ダース・ベイダーが父親だという衝撃の秘密を誰にも言わず守り続けていたことを明かしています。

https://twitter.com/HamillHimself/status/1264661085459628032?s=20

「他のキャストとクルーが(ダース・ベイダーがルークの父親だということを)初めて知ったのは、完成した映画を観たときでした。撮影した時、ベイダーのセリフは”お前は真実を知らない、オビ=ワンがお前の父親を殺した”だったんです。アーヴィン・カーシュナーとジョージ・ルーカス、そして私だけが、後に別のセリフに吹き替えられるってことを知っていました。1年以上も秘密にしていたのは苦痛でした!」



撮影から数週間後、ダース・ベイダー役のジェームズ・アール・ジョーンズは録音ブースにてあのセリフ「No, I am your father」を別録りしていたと言います。なお、この録音にてサウンドデザイナーら他のスタッフも初めて秘密を知るわけですが「彼らはみんな秘密を漏らすつもりはありませんでした。」とルーカスは自信を持って語りました。「初上映の時までにそのことを知っていた人は、最終的に12人ぐらいでしたね。」

現代ではここまで徹底してサプライズを行うことは難しいでしょう。『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』でトニー・スタークが死ぬという結末は、キャストのほとんどにすら知らせないという厳戒態勢のもとで撮影が行われていましたが、それでも一部には情報が流出していました。実際僕も公開前にリークで内容を知ってしまいましたから…

「たった十数人でも、今の時代に秘密を守り続けることは難しいと思います。インターネットが普及したこの時代に、映画にサプライズを盛り込むのはとても難しい。今の時代、それができるとは思えない。」

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source : Starwars.com

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