大ヒットファンタジー映画『ハリーポッター』の前日譚を描く『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第3作から降板したジョニー・デップの代役に、『ドクター・ストレンジ(2016)』のカエシリウス役やドラマ『ハンニバル』で知られるマッツ・ミケルセンが出演交渉中であることが明らかになりました。Deadlineが報じています。
デップは元妻のアンバー・ハードに対するドメスティック・バイオレンス疑惑が伝えられており、両者は訴訟に発展するもデップの『ファンタスティック・ビースト』出演は法的手続きに法って進められる予定だったといいます。ところが2020年11月2日、イギリスのタブロイド紙「The Sun」がデップを「wife beater(妻殴り)」と呼んだことによる名誉毀損裁判でデップが敗訴したことを機に、ワーナー・ブラザース会長のトビー・エメリック氏はデップを降板させる方針を固めたとのこと。その降板の申し出をデップが受け入れたと伝えられています。
Deadlineによれば、ミケルセンはデップに代わるゲラート・グリンデルバルト役の最有力候補とのこと。さらにデヴィッド・イェーツ監督はミケルセンの仕事を高く評価しており、ワーナー・ブラザースと共に現在初期交渉中であると報じています。ミケルセンは『ドクター・ストレンジ』のカエシリウス、『ハンニバル』のハンニバル・レクターといった悪役を演じて高い評価を受けているため、グリンデルバルト役はたしかにハマるかもしれません。
『ファンタスティック・ビースト』第3作は、エディ・レッドメイン演じるニュート・スキャマンダー、ジュード・ロウ演じるアルバス・ダンブルドア、そしてジョニー・デップ演じるゲラート・グリンデルバルドの3人がメインになると伝えられていました。デップが降板したことで公開時期は再延期されましたが、製作チームは新たなグリンデルバルト役を急いで決めなければいけないため、新たなキャストはそう遠くないうちに発表されると思われます。
なおファンからは第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016)』でグリンデルバルトになりすましていたパーシバル・グレイブスを演じたコリン・ファレルをデップの代役に望む声が多く挙がっていますが、ファレル本人は『ザ・バットマン(原題 The Batman)』の撮影により難しいとも報じられています。
source : Deadline