ディズニーの不朽の名作アニメ『ライオン・キング』を実写リメイクした映画『ライオン・キング(2019)』は、世界興行収入16億ドルを超え、世界中に多くのファンがいることを改めて認識できた作品となりました。ですがオリジナル版の『ライオン・キング』で「愛を感じて」や「サークル・オブ・ライフ」といった代表曲を作り上げたエルトン・ジョンは、この実写版『ライオン・キング』について「オリジナルにあった魔法と喜びが失われていた」とコメント、残念な結果だったという旨をイギリスのGQのインタビューで明らかにしました。
「新しい実写版の『ライオン・キング』には大いに失望したよ。あれは音楽を台無しにしている。オリジナル版では音楽がとても重要な役割を果たしていたのに、今回の音楽はそれと同じような効果を生み出せていなかった。オリジナル版にあった「魔法と喜び」が失われていたよ。25年前のサウンドトラックはヒットチャートでベストセラーになったのに、2019年版は同じようにヒットしなかったしね。」
では、なぜエルトン・ジョンは実写版『ライオン・キング』の音楽を担当しなかったのでしょうか?そのことについてエルトン・ジョンは「接し方が以前と違った」と語っています。
「2019年版の興行成績はかなり良かったのに、サウンドトラックはすぐにヒットチャートから消えてしまった。僕がもっと映画の制作に参加できればよかったんだけど、作品と音楽のビジョンが過去のものとは違っていたんだ。それに僕はあまり歓迎されていなかったし、前と同じような敬意を持って僕に接してくれることもなかった。ものすごく悲しかったよ。でも『ライオン・キング』のミュージカルでは、「正しい精神」が音楽に息づいていて嬉しく思うね。」
実写版『ライオン・キング』に対してあまりいい評価をしていないのはエルトン・ジョンに限ったことではありません。公開後、多くの批評家が豪華キャストと圧倒的な映像を賞賛するも「オリジナル版と同じような深い感動はなかった」「新たな側面を求めている人たちにとっては、がっかりするような作品になっている可能性がある」と評価していました。
実写版『ライオン・キング』はアメリカですでにデジタル版が配信中、2019年19月22日にDVD、Blu-ray、4K Ultra HD発売予定。
source : GQ