「スパイダーマン」のファンの方なら必ず知っているであろう人物がベン叔父さん。ピーターが幼い頃に両親が亡くなった後、妻のメイと一緒にピーターを育ててくれた、ピーターにとっては父親のような人物です。ですがスパイダーマンとしての能力を手に入れたピーターは傲慢になってしまい、そのことがベン叔父さんの死を招く結果となってしまいます。
ベンおじさんの名セリフ「大いなる力には大いなる責任が伴う」。ベン叔父さんの死をきっかけにこのことを胸に強く焼き付けたピーターは、ヒーローとしての道を歩み始めるのです。
ですが「ベン叔父さんの死=ヒーローとしてのきっかけ」というシーンはこれまでの初代『スパイダーマン(2002)』や2代目『アメイジング・スパイダーマン(2012)』で描かれてきましたが、MCU版スパイダーマンでは描かれていないどころかベン叔父さんも登場していません。
原作ではピーターの人生において最も大きな影響を与えた重要な人物ともいえるキャラクターを、MCUでは一切登場させないのでしょうか?『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』のジョン・ワッツ監督はScreen Crushのインタビューで驚きの答えを口にしました!
「ピーターのスーツケースにイニシャルがあるのに気づきましたか?」
そのスーツケースとは予告映像にも登場しているこちらのスーツケース。
はっきりと「BFP」と書いてあるのがおわかりいただけるであろうか?
意外と知られていませんがベン叔父さんの本名はベンジャミン・フランクリン・パーカー。そう、このスーツケースはベン叔父さんの物なんです!ジョン・ワッツ監督はベン叔父さんというキャラクターに敬意を込めてこのような演出をしたんですね。
「僕は(スパイダーマンの)起源を描くつもりはないので、あまり詳細を明らかにしたくはなかったんです。(中略)大事なことは今までに見たことがないスパイダーマンを見せることであって、その起源を語ることではなかったんですよ。」
「ええ、たしかにMCUにベン叔父さんは存在していました。ですが具体的なことは何もわかりません。」
ベン叔父さんの生死についてははっきりとは言及されていません。もしかしたらベン叔父さんはまだ生きていて将来登場する可能性もあります。ただそうなって来るとピーターがヒーローを志したきっかけはベン叔父さんの死ということではなくなります。さらにメイおばさんとは別居中てことに?早く戻らないとハッピーが新しい伯父さんになっちゃう笑
source : Screen Crush