新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界中の企業に甚大な被害を与えています。ウォルト・ディズニー・カンパニーも大きな被害を受けた企業の一つ。当初3月いっぱいまでディズニーランド等全てのテーマパークを閉鎖する見通しでしたが、先週ディズニーは無期限の延長を発表、『ムーラン』や『ブラックウィドウ』といった新作映画の公開も延期となり、アナリストによれば一日あたり数百万ドルに及ぶ損失が発生していると見られています。
The Hollywood Reporterによると、ディズニーCEOのボブ・アイガー氏を含むディズニーの幹部が、ビジネスの「実質的な回復」まで自身の給料を削減し、従業員の給料と財務の安定を維持することを発表しました。
月曜に時期CEOボブ・チャペック氏が従業員宛に送ったメールによれば、CEOのボブ・アイガー氏は基本給の100%、そして新CEOのチャペック氏は基本給の50%をそれぞれ削減すると述べており、4月5日から全ての副社長は20%、上級副社長は25%、執行副社長は30%をそれぞれ給与から削減するとのこと。
先日ディズニーは「新型コロナウイルス(COVID-19)の影響に関して、依然として不確実な部分が多いですが、お客様と従業員の幸せを追求することがウォルト・ディズニー・カンパニーの最優先事項であることに変わりはありません。」と述べたうえで「この前例の無いパンデミックの中で、保健専門家や政府関係者からの指示に則り、ディズニーランドリゾートおよびディズニーワールドリゾートを通達があるまで閉鎖いたします。また、テーマパークおよびリゾートのキャストメンバーには4月18日まで変わらず給与を支払うことを決定いたしました。」と、従業員に対して給与を保証する姿勢を明らかにしました。
CEOを含む役員自らが身を切らなければならないほど、現在ディズニーが受けている損失は甚大のようです。アジアを中心に成功すると見られていた『ムーラン』についで、MCUフェーズ4の開幕作として期待の集まる『ブラック・ウィドウ』の公開延期、さらにはDisney +で配信予定の『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』をはじめとするドラマ撮影の遅延。外出禁止令により、Disney +の新規加入者が3倍になったことは前向きな報告ですが、影響が長引けば配信コンテンツのスケジュールにも影響が出てくる可能性があります。
source : The Hollywood Reporter