『アイアンマン2(2010)』からジェームズ・”ローディ”・ローズ(ウォーマシン)役を演じてきたドン・チードルが、『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』で契約が終了していたことをThe AV Clubでのインタビューの中で明らかにしました。
ドン・チードルは『ドライブ・アカデミー / 全員免停(1985)』で映画デビュー、それから数々の映画に出演してキャリアを積み、『ラット・パック / シナトラとFKJ(1998)』で「シナトラ一家」のサミー・デイヴィス・Jrを演じゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞、ルワンダで起きた歴史的虐殺事件を描いた『ホテル・ルワンダ(2004)』ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、その演技力が高く評価されています。
そんなチードルがMCUに出演するオファーを受けたのは娘の誕生日パーティーの日のこと。当時の様子を振り返ってこのように述べています。
「娘のレーザータグ・パーティー(誕生日などに行われるレーザー銃を使ったサバゲーのようなもの)の日に、電話がありました。”あなたに(MCUへの)出演についてお話をしたいのですが”って。(マーベル代表の)ケヴィン・ファイギではなかったと思います。その時誰と話していたのかはわからないんですが、”ローディを演じて欲しい。契約は映画6本分です。”と言われて。え!?ってなりましたよ。僕は頭の中で計算して”その契約は11年か12年ぐらいになりますよね。ちょっとわからないな”って言うと”では1時間お待ちします”って言われたんです。」
知らないキャラクターを12年間演じるかどうかを1時間で決めろというのも、なんとも急な話ですよね。チードルが「今娘の誕生日パーティー中で…」と言うと「あ、それでは2時間お待ちしますよ」とマーベルは少しばかりの優しさを見せたと言います。そしてチードルが奥さんに相談したところ「これまでそんな役を演じたことないじゃない?特殊効果をふんだんに使った、大型作品なんて。やってみたいならやってみたら?」と言われたことでオファーを受けるに至ったそうです。
チードルがローディを演じたのは『アイアンマン2(2010)』『アイアンマン3(2013)』『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ(2016)』『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー(2018)』『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』の6本(『キャプテン・マーベル(2019)』のカメオ出演は除く)。チードルの契約が更新されていないとすれば、MCUの出演は『エンドゲーム』が最後だということになります。
『アベンジャーズ / エンドゲーム』でMCUを卒業したロバート・ダウニー・Jrが、過去に撮影していた素材を使ってMCU最新作『ブラック・ウィドウ』にカメオ出演するという噂があるように、チードル演じるローディが今後の作品にカメオ出演する可能性もあります。『エンドゲーム』後のローディについては何も明かされていないため、何かしらの形で必ず出演すると思いますがはたして…
source : The AV Club