MCU(MARVEL CINEMATIC UNIVERSE)の集大成として公開された『アベンジャーズ / エンドゲーム(2019)』。監督や作家たちのマーベル愛が詰まった本作には世界中のファンが歓喜の声をあげ、世界興行の歴代新記録を樹立、内容的にも商業的にも映画史の歴史に刻まれる1本となったことは間違いありません。
そんな本作の中でも人気のシーンの一つと言えば、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)がソー以外誰も扱うことのできないはずの武器「ムジョルニア」を手にするシーンです。
『アベンジャーズ / エンドゲーム』公開後、ファンの間では一体スティーブがいつからムジョルニアを扱うことができたのかという議論が交わされていました。『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン(2015)』でスティーブがムジョルニアをほんの一瞬動かしたシーンがあったことから、スティーブにはムジョルニアを扱える資質があることがわかっていたからです。
先日『アベンジャーズ / エンドゲーム』の公開1周年を記念して開催された同時視聴企画にて、『エンドゲーム』の脚本を手がけたクリストファー・マルクスは、スティーブは『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ(2016)』まで扱うことができなかったという考えを示しています。
「彼は(『エイジ・オブ・ウルトロン』の時点では)ムジョルニアを持ち上げるに値しなかったと言えるでしょう。なぜなら彼はまだトニーの両親の死の秘密を解決する必要があるからです。」
I'd say he's not completely worthy yet. He still has the secret of Tony's parents' death to resolve. -CM #AvengersAssemble #QuarantineWatchParty https://t.co/xbUI6nbo1f
— ComicBook.com (@ComicBook) April 28, 2020
トニーの両親を殺したのはスティーブの親友バッキーであり、スティーブはそれを知りながら『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』まで黙っていました。スティーブはトニーを守るために黙っていたつもりが、結局は自分自身を守るために黙っていたということを悟ったのでした。
一方で監督のアンソニー・ルッソはこれとは別の意見を述べています。
「彼は『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』でハンマーを持ち上げようとした瞬間まで自分が扱えることを知らなかったんです。あの瞬間に彼は自分がハンマーを持ち上げられると理解しました。ですがキャプテンの性格や謙虚さ、ソーに対するある種の尊敬の念から、それをやらないことにしたんです。」
結局スティーブがいつからムジョルニアを扱えたのかについて、真相は明らかにはされていません。あくまでも視聴者の想像に委ねるということでしょうか。