ディズニー(MARVEL STUDIOS)と対立して「スパイダーマン」をMCUから撤退させたソニー・ピクチャーズは、ソニー独自の『スパイダーマン』ユニバースを確立するために早くも動き出しています。
ソニーは2018年にヒットした『ヴェノム』やジャレッド・レト主演で現在製作中の『モービウス』、といったスパイダーマンに関連するキャラクターを実写化するスピンオフ計画「ソニー・マーベル・ユニバース」を着々と進めており、ソニーは次に「マダム・ウェブ」を映画化することを計画していることが明らかになりました。
Colliderによると、監督はまだ決まっておらず、脚本を務めるのは『モービウス』の脚本を執筆したマット・サザマとバーク・シャープレス、『ヴェノム』『モービウス』でそれぞれプロデューサーを務めたことのあるアヴィ・アラッドとマット・トルマックがプロデューサーの候補に挙がっているようです。
マダム・ウェブは1980年11月に刊行された「The Amazing Spider-Man」#210で初登場したキャラクターで、その正体はなんと動くことはおろか呼吸すら困難な神経筋疾患を患った盲目の老女。クモの巣のような生命維持装置に身体を繋がれており、未来を予知できる能力を持っています。原作ではその千里眼を使って、民間人を救出するスパイダーマンのサポートをしていました。
彼女はこんな身体なので基本的に戦闘能力はありません。ではなぜそんなキャラクターを主役に置いて映画化するのでしょうか。
専門家によれば「マダム・ウェブ」が『マトリックス』で言うところの「オラクル / 預言者」のような役目を担うと言われています。オラクルは元々マトリックス内の全てのデータを集めて管理するプログラムでした。つまり「マダム・ウェブ」はソニー・マーベル・ユニバースを管理し様々なキャラクターを引き合わせる重要な鍵になるのかもしれません。もちろん自身は戦えないので他のキャラクターと共闘することになるんじゃないでしょうか。
ソニー・ピクチャーズは現在『ヴェノム』の続編や『モービウス』のほか、『『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編とスピンオフ作品、そしてテレビシリーズを5~6作品計画しています。このテレビ作品の中には女性2人が主役の『シルバー&セーブル』が含まれているとの噂も。スパイダーマンがまだMCUにいた頃、『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』のジョン・ワッツ監督は続編の『スパイダーマン3』にクレイヴン・ザ・ハンターを登場させたがっていたようですが、果たしてどうなる…?
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年11月6日にデジタル配信スタート、Blu-ray&DVDは2019年12月4日発売。
source : Collider