MCUフェーズ3を締めくくった『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』には驚きのシーンがいくつも含まれていますが、中でもファンを一番驚かせたのはサム・ライミ版初代『スパイダーマン(2002~)』シリーズでデイリー・ビューグルの編集長J・J・ジェイムソンを演じていたJ・K・シモンズが、再び同役で出演していたことではないでしょうか。
全てのファンが喜んだに違いないこの演出ですが、実は『スパイダーマン : ホームカミング』からピーターの高校の先生ロジャー・ハリントンを演じたマーティン・スターは映画が公開されるまでJ・K・シモンズが出演することを知らなかったと言います。
「正直なところ、J・J・ジェイムソンが戻ってきたことはすごく嬉しいですね。あのラストのシーンは僕にとってもすごく楽しいですし。J・K・シモンズ本人も人としてすごく好きなんです。彼は驚くべき人間で驚くべき才能を持っていると思います。彼は(J・J・ジェイムソンという)あのキャラクターを演じるのがめちゃくちゃ上手いです。」
『アベンジャーズ / エンドゲーム』の結末ほどではないにせよ、J・K・シモンズの起用は出演者にすら語られないほどサプライズな演出だったようです。
『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』の作家エリック・ソマーズ氏は、映画の結末が決まったときJ・K・シモンズを起用することは自然な流れだったと語りました。
「当初はミステリオがロンドンでピーターの正体をバラすっていう案を検討していたんですが、ミッドクレジットシーンで(観客を)驚かせるためにデイリー・ビューグルのJ・J・ジェイムソンがテープを公開するっていう案に変更したんです。」
「J・J・ジェイムソンを登場させるとなるとJ・K・シモンズを起用するってことをある程度考えていたんですね。なので最後の戦いのあとにピーターの正体がバレるって決めたあとは自然な流れで役が決まりましたね。」
現在のところ、スパイダーマンは今後MCUを離れて独自の路線で物語を展開していくことになっていますが、このことについてマーティン・スターはどのように感じているのか。
「何を考えればいいか本当にわかりません。ただ、今は順を追って経過を見ていきたいと思っています。」「正直なところ、『スパイダーマン : ホームカミング』と『スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム』は(監督の)ジョンの手で作られていたっていうのをすごく感じていたので、事件が起きるまでは(ソニーとディズニー)両方の存在を感じていなかったんです。僕はこのことがどうまとまって、どこに収まるのかを見守るだけです。僕はスパイダーマンの一部であることが大好きですし、何が起きるのかワクワクしていますよ。」
マーティン・スターが演じるロジャー・ハリントンは、今後のスパイダーマン映画がMCUだろうとMCUじゃなかろうと特に影響の無いキャラクターです。スパイダーマン役のトム・ホランドも変わらずスパイダーマン役を続投する意向を見せていますが、『アベンジャーズ / エンドゲーム』監督はこの問題を「悲劇的な間違い」だと主張しています。ソニー・ピクチャーズとMARVEL STUDIOSには今一度話し合いをしてほしいところ。
source : Comicbook.com